Apexのランクマッチがゴミゲーになってから蘇った件を解説する
ランクなぞ関係ない最悪のシステムが始まったシーズン17
2023年5月10日にApexはシーズン17を開始した。ランクマッチにおいて、ランクポイントの近さに基づいて敵味方を集めて戦わせる従来のマッチングシステムを大幅に変更し「内部レート」と呼ばれる公開されない謎のレートに基づいてマッチされるようになった。これはシーズン17〜19において実施されていたのだが、これがシーズン18、19にもたらした効果を端的に説明すると
内部レートが低い人、つまり下手くそな人と初心者はある程度ランクが上がるまで永久に弱い敵と戦い続けるので、ランクを上げるのが非常に簡単
内部レートが高い人はどんなに自分のランクが低くてもかなり強い敵と延々戦わなければいけない。つまり内部レートが高い人は低ランクのまま永久にランクが上がりにくい
ということだった。シーズン17は問題無かった。なぜかというと、シーズン17は銃を一発を撃たず1秒も戦わなくてもランクを上げることが可能であった為に、内部レートによるマッチングが全く機能していなかったからだ。内部レート殺しのバカすぎる制度については後述する。
最初に「認定戦」というものを10試合戦って最初のランクが決まる。これは大抵クソ低いランクを認定される。Apexのランク制度は
「ルーキー」→「ブロンズ」→「シルバー」→「ゴールド」→「プラチナ」→「ダイヤ」→「マスター」→「プレデター」
という順序で高くなっていく。この認定戦の実態について最初に解説すると、世界大会で何度も優勝経験のある世界で最も有名なプレイヤーImperialHalが「ゴールド1」に認定された。それだけ認定結果が厳しくクソ低いランク認定をされ、そこから内部レートに基づいたアホみたいなマッチングでクソ強い敵と戦い続けなければいけない。Valorantというとても有名なゲームの認定戦では最高だと上から3番目のランクに認定されるらしいが、いかにValorantの運営の頭が正常なのかが理解できる。
自分が味わった絶望
2020年の11月からApexをプレイしている自分の最高ランクはプラチナⅡなのだが、自分の認定戦の結果は以下の通りである。
シーズン17(2023/05/10〜)→ルーキーⅢ
シーズン18(2023/08/09〜)→ブロンズⅢ
シーズン19(2023/11/01〜)→ブロンズⅢ
先にも述べた通り、シーズン17は内部レートが崩壊するポイントシステムによってマッチングする敵が全く強くなかった為に、ストレスはあまり感じなかった。どういうものだったかというと「他の人達が戦うのを逃げ回りながら待って、勝手に順位が上がるのを待っていれば誰でも簡単にポイントが貰える」というシステムだった。それによって生まれた状況が以下の通りである。
ランクマッチをプレイした人全体のうち約35%がマスターに到達した。3人に1人がマスターランクに行けたのだ。何が「マスター」なのだろうか?シーズン17においてポイントを増やすのがいかに簡単だったのか理解できるだろう。
なのでルーキーⅢで始まった自分でもあまりプレイしていなくても簡単にプラチナに到達した。「マスターまではやっていれば誰でも行ける」というのが共通認識となり、シーズン17のマスター到達は何の自慢にもならないものとされている。
「銃を一発も撃たないでマスターに到達する」というチャレンジに成功したプロもいる。Apexは逃げて隠れていればマスター(笑)になれるゲームであった。
そしてシーズン18に入ると、自分は地獄を味わうことになった。前シーズンにおいては内部レートによるマッチングがきちんと機能していなかったらしく、厳密にマッチさせる為に様々な調整がなされることになった。その結果、
ブロンズ帯にいる自分がなぜかプラチナ、ダイヤレベルの敵と永久にマッチし続ける
という現象が起き続けた。これは自分の内部レートが高すぎて、自分と同じように内部レートの高い敵としかマッチしなくなったからである。そして「敵は永久に強く、しかし味方は永久にゴミみたいに弱い」という意味不明な状況が起きていたせいで、ランクマッチはほぼ毎試合後味方に文句を言っていた。自分よりも高いダメージを出せる味方など50試合に1人いるかどうかというレベルで、味方が毎回ゴミ過ぎてモチベーションを完全に失い、すぐにやめた。この地獄はシーズン19も継続する。
皆さんはもうお気づきだろう。
「内部レートに基づくマッチングをしているなら、ランクの高さはプレイヤーの強さと全く関係無いのでは?」
音ゲーを長年やり込んでいるゲーマーの友達にApexの惨状を愚痴った所、呆れながら「それもうランク関係無いじゃん」と言われた。その通りである。ランクと強さが関係無く、ランクを上げても敵の強さがずっと変わらない。どれだけランクが下の方でも、上に上がる為にはゴミ2人を引き連れて強敵と戦わなければいけなかった。内部レートそのものがその人の「本当のランク」に相当するが、運営は内部レートの非公開を頑なに貫いている。
シーズン17〜19のApexのランクシステムは論理的思考力が完全に欠如した状態の、頭脳が完全に機能していない人が考えたシステムだとしか思えない。
シーズン19はまだ比較的記憶に新しいので色々と覚えていることがある。まず、認定戦で某有名Vtuberが味方に来て、チャンピオンを獲得した。自分の方がダメージを多く稼いでいたし、その人はあまり役に立たなかった。自分の認定戦が終わって「ブロンズⅢ」という底辺の烙印を押された後そのVtuberの配信を見にいくと、なんとその人の認定結果は「ゴールド」であった。自分よりもダメージが少なくて、自分よりも明らかに下手くそな人がゴールド認定されていた。まずその時点でやる気が削がれた。
その後はお察しの通りで、味方が永久に弱くて敵が強かった。敵を倒した後に敵の「バッジ」を確認できるのだが、敵は基本的に「ダブハン」「爪痕」「マスター」のバッジを付けている人しかいなかった。バッジというのはある条件をクリアすると貰える勲章みたいなもので、先に述べた3つのバッジは相当やり込んでいるゲーマーでなければ取れない高難易度で知られている。シーズン17のマスターバッジは言うまでもなくカスだが。
ある時自分が敵部隊の1人を倒して数的有利の状況を作り味方のカバーを待っていると、なぜかすぐに逃げて「ハイド」をし始める奴がいた。「ハイド」とは隠れ続けて他の人たちが戦うのを待って、順位が上がるのを待つ行為である。そいつは下手すぎて弾を2、3発しか当てれなくて、すぐに逃げてハイドし始めた。体力を削られている自分ともう1人の味方では残りの敵に対処できず、結果ハイドのカスを残して全滅した。最初に自分が倒した敵のバッジを見てみると、やはり「ダブハン」「爪痕」「マスター」だった。味方のハイドしている奴の画面を見ると、そいつのダメージは「50」と表示されていた。本当に「2、3発撃っただけ」ですぐに逃げていた。チャットでめちゃくちゃ文句を言った。そいつは無言で隠れ続けていた。
その試合の後にハイドクソ野郎のランクを確認すると、何と「ゴールド」であった。俺はなぜゴミみたいなゴールドランクのカスを引き連れて戦っているのだろうか?というか、自分はブロンズなのになぜゴールド帯に混ざって戦っているんだろうか?
非常に有名な配信者のCrylixという方もシルバーランクなのに「ダイヤ」もしくは「プレデターorマスター」(通称プレマス)帯のマッチに参加させられていて、非常に苦労されていた。
あまりにもバカバカしく感じて、Apexをプレイしなくなった。シーズン18も19もブロンズで終了。シーズン20が始まるまでの間はValorantをやってみたり、モンハンをやったりしていた。ファイナルファンタジーとのコラボイベントが開催されていたらしいが、1秒もプレイしなかった。
悪夢は終わった
そしてシーズン20が2024/02/14から始まった。内部レートに基づくマッチングが廃止されたらしい。全員ルーキーからのスタートで、認定戦も無くなった。
少しプレイしてみると、
敵が弱すぎてびっくりした!!!!!!
なので今シーズンはガンガンランクが上げられそうだ。しかし、もうモチベーションは失われた。他のゲームの楽しさに気付いてしまった。モンハンが本当に楽しい。
下手くそな人間ほどランクが上がりやすく、上手い人ほどランクが上がらないシステムのランクマッチを2シーズン経て、Apexに戻ろうという気力は全く湧かなくなった。2週間に1回くらいやるかもしれない。
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