見出し画像

記事96:日本語ラップ100選⑦

昼食を抜いて病院に行く。検査結果を見た医師が「塩分をもう少し控えましょうか」と言う。
朝は甘いパンとヨーグルトを食べたので、昨日の塩分の話をしているのか。水を多めに飲むことでごまかせると思っていたが、そうでもないらしい。

悔しいので夜はベリーベリーレアチーズフラペチーノと今川焼にした。

61. RIP SLYME『MASTERPIECE』
本人たちがMASTERPIECEというんだから。RIP SLYMEのアルバムの中で一番好きだ。生音サンプリング多めで、ライブもバンド編成でやっていた頃で、有機的な印象がある作品。春〜夏〜秋とリリースされたシングル、『Dandelion』『GALAXY』『黄昏サラウンド』の組み込み方が素晴らしい。春とか秋の曲があるって、メジャーアーティストって感じだ。M-11『STRANGE (ALBUM Version)』珍しくシングルのカップリング曲を入れている。RYO-Zのバースが追加されていて、このバージョン好きだ。

62. RIP SLYME『FIVE』
RIP SLYMEはどうしてももう1枚選びたくて、一番売れた『TOKYO CLASSIC』か、後期の中では一番好きな『STAR』か、インディーズ時代だけどこれまた名作『talkin' cheap』か…結局無難にこれにした。イントロからM-2『STEPPER'S DELIGHT』が始まるワクワク感は今聴いても変わらず。つなぎを着たお兄さん達だった時代だ。デビュー時からMC4人は相当ヤンチャだっただろうが、改めて聴いてみるとFUMIYAのトラックのポップさでうまく隠している感じがする。

63. Romancrew『DUCK's MARKET』
いまやトラックメイカーとしての活動がメインのALI-KICKだけど、いい声してる。エムラスタももちろんファンキーでいい声だし、将絢は渋くていい声してる。いい声三人衆だ。トラックはファンクの要素がふんだんで、ヒップホップのそれとは少し違うノリが必要だ。将絢の歌心が役に立つ。迷曲、M-3『スープパスタ feat. KREVA』はおなじみの客演KREVA来賓対応。

64. S.L.A.C.K.『MY SPACE』
2nd『WHALABOUT』と迷ったけど、やっぱりデビュー作のインパクトが強かった。兄のPUNPEEがバトルの人からトラックメイクの人に移行している時期だったか。S.L.A.C.K.もほとんどのトラックを自分で手掛けていて、ラップスタイル的にマイペースに見られがちだけどめちゃ動いていてリリース頻度高かった。日常をラップさせたら今でも日本有数の描写力だと思う。

65. SCARS『THE ALBUM』
伝説になりつつあるグループ。もう再集結は難しいだろう。リリース当時はSEEDA、BES方面にちょっと疎かったのでシーンの中で一大ブームになったときには乗り遅れていた。BESがフリースタイルを極める少し前の頃で、ラップも声自体もキレキレすぎる。メンバー全員、よく一緒に曲やってるなと思うぐらいバチバチだ。いわゆる世間が想像する「ヒップホップ」を聴きたいときはこれを聴くといい。

66. SD JUNKSTA『GO ACROSS THA GAMI RIVER』
このアルバムを出すまで自主制作のCD-RやMIX CDぐらいしか出してなくて、世間の期待値が上がりきっていたときにリリースされた1stアルバム。ここで言う世間とは、当時の僕の半径5メートルぐらいの話だ。結論からいうとアルバムの出来にはみんながっかりしていたけど、僕は好きだ。NORIKIYO、BRON-K以外のメンバーもソロ活動が活発だった頃で、アベンジャーズみたいでいい。特にこの頃のOJIBAHは神がかっている。

67. SEEDA『花と雨』
日本語ラップ史上に輝く、言わずと知れた名盤。SEEDAのラップのキレでいえばひとつ前のアルバムの頃が一番だとは思うけど、フロウ巧者っぷり、リリシストっぷりと提供されるトラックの質でアルバムとして一本獲っている感じがする。この頃ってNORIKIYOがK-NEROだった時なのか。曲の頭ではNORIKIYOと言ってるけど、どうなんだろう。日本語ラップファンが受ける義務教育では、M-13『花と雨』の歌詞は全暗記だ。

68. SHAKKAZOMBIE『HERO THE S.Z.』
シャカも1枚選ぶのに悩んだ。楽しさでいえば『JOURNEY OF FORESIGHT』だし、一番聴いたのは『THE GOODFELLAZ』だった。でもこのアルバムの持つ90年代特有の不穏さもまた、とても魅力的に思えた。M-4『空を取り戻した日』、M-8『虹』、M-13『共に行こう』と日本語ラップの誇る名曲3つも入っているし。マイクリレー好きとしては、もちろん『共に行こう』はVersion pureの方がお気に入りだけど。

69. shing02『緑黄色人種』
世に出すのが早過ぎた名盤。今の若いヒップホップファンにちゃんと届いてほしい。『少年ナイフ』『星の王子様』『イカルス』あたりはリリシストを超えてもはやSF作家。ヒップホップなのかというと怪しいが、日本語ラップという括りなら余裕だ。これより後のアルバムになると、詩人っぷりは変わらずなんだけどちょっと宗教の匂いみたいなものがしてくるので好みが分かれそう。というかこのアルバム自体も好みが分かれそう。

70. SIMI LAB『Page1:ANATOMY OF INSANE』
QNがリーダー格として健在の頃のアルバム。大人数クルーだけど、わちゃわちゃというかガサゴソしているイメージだ。OMSB、QNに加えHi'Specもいて、トラックの質は折り紙付き。メンバーの出自の影響なのか分からないが、揃って洋楽っぽいラップの乗せ方をするので聴いていると異空間に連れて行かれる感覚になる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?