世界の名ボクサー:ジョージ・フォアマン⑦「巨象&戦う牧師」

世界ヘビー級王者。カムバック後、ついに大試合。イベンダー・ホリフィールド戦、ジミー・エリス戦、アレックス・スチュワート戦、ピエール・コーツァー戦、トミー・モリソン戦を紹介します。

ジョージ・フォアマン(アメリカ)
身長192cm:オーソドックス(右構え)

①イベンダー・ホリフィールド 12R 判定 ジョージ・フォアマン
(WBA・WBC・IBF世界ヘビー級タイトル戦、1991年)
(感想:ホリフィールドがタイトル初防衛。70年代に王者だったフォアマン。引退後、10年経ってカムバック。ゲーリー・クーニーを豪快にKOするなど復帰後は全勝。王座奪回を目指して王者マイク・タイソンを狙っていたが、タイソンがジェームス・バスター・ダグラスにKO負け。ダグラスはホリフィールドに初防衛戦でKO負け。「ダグラス vs. ホリフィールド」の前に既にフォアマンは世界王座に挑戦することが内定していたということでこのチャンス。ホリフィールドは「リアル・ディール(真の支配者)」と呼ばれる実力派。まるでマンガに出てくるキャラのような貫禄タップリの表情、体格。世界クルーザー級王座を統一し、ヘビー級でも統一王座獲得。これまで全勝。アトランチックシティで行われた新旧対決。フォアマンがどっしり構え、ジャブ・ストレートを打つ。ホリフィールドはフォアマンの周りを回るかのように距離を取ってジャブ・ストレート。接近戦をなるべく避けて連打でポイントを取る作戦か。連打でグラつくフォアマン(3Rなど)。ホリフィールドがジャブ・ストレートを喰って後退するシーンも。パンチの正確さはホリフィールド、重さはフォアマンか、といった展開。終盤、強打を喰ってクリンチを繰り返すホリフィールド。12R終了。ホリフィールドは勝ったがフォアマンの想像以上のパワーに押されてしまい、王者としての株を下げてしまった印象。その後は苦しい防衛戦。リディック・ボウに王座を奪われても奪回する活躍を見せたが、打たれる試合が多くなっていった。)

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