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感動の連続in能登町(現地活動報告no.4 じゅん)


こんにちは!上海出身のジュンです!たっつん、能登町VS東京を書いてくれたのね、とても面白く読ませていただきました。能登町への思いが伝わってきたよ!でも、能登町への思いは絶対負けないからね。現地活動の具体的な内容はすでに他のメンバーが紹介していたようなので、今回は能登町で感じたことに焦点を当てながら書いていきたいと思います。よかったら最後まで読んでいただけると嬉しいです。


―わくわく、はらはら、能登町へ行く


8月某日、東京は曇。朝が弱い私ですが、6時に起床。今日は能登町へ行く日だ!慌てて荷物を片付け、朝ごはんを食べながらメールの確認をしたところ、もともと飛行機が苦手な私に1通のメールが来ていました。なんと飛行機は場合によっては急遽小松空港に着陸する、もしくは羽田に戻る可能性があると。能登町では雷が激しいらしい。さらにビビる私( ; ; )。とはいえ、大事な現地活動の時間を無駄にはできないため、一番速い飛行機に乗るしかないのだ、、、

8時55分順調に羽田から離陸し、眠気に襲われ、虚と実の境目から徐々に夢へと向かっていくその時、グラグラ、グラグラ。激しい揺れがしばらく続き、お母さん、お父さん、ミミ(飼っている猫)愛していますと心の中で叫んでいました。
運良く、無事のと里山空港に到着。飛行時間がわずか55分なのがありがたかったです。着いた時に雷はすでに収まっていましたが、雨は依然として降っていました。車で移動し、窓から見た霧がかかっている山は個人的に大変美しかったです。移動中に谷川は見当たらなかったけど、この風景こそが「新流添旧澗 宿霧足朝烟」のことであろう。


―何度でも新たな体験ができる、それが能登町


実はこの度の現地活動は初能登ではありません。FS活動が始まった当初、能登町では年に一度のお祭り「あばれ祭」が開催されると聞いて、プライベートで覗きにいきました。火を起こしたり、お神輿をぶつけたりして、とにかく熱気が溢れていて迫力がありました。来日して初めてこのような規模感のお祭りに行きました。

そのような経験もあるからか、現地活動で「あばれ祭」を超える、もしくは同等レベルの感動やインパクトを感じられないかもしれないと思っていました。「あばれ祭」は年に一回の大行事だから、それを超えるのはなかなか難しいだろうし、現地活動で来ている以上楽しむより現地調査に徹底すべきだと理解しています。しかし、「あばれ祭」を超える体験ができないのならば、一般の観光客は「あばれ祭」だけ見に来れば良いのでは、となってしまいます。となると最終目標でもある関係人口づくりはどう実現したらいいのでしょうか。その点も含めて、密かにですけど、新たな体験、感動を期待していました。

あばれ祭り

タイトルからもお分かりになるかもしれませんが、この期待は裏切られなかったです。
ここからは、現地活動での感動瞬間を5つピックアップしましたので、紹介していきたいと思います。


―感動の瞬間5選


1、九十九湾でビショビショになった件


朝雨が降っていたせいか、水位はかなり高かったです。靴を脱ぎ、ズボンを膝まで捲り上げ、遊歩道の飛石を渡ります。落ちてはならないと思いながら、真剣に、真剣に下を見て渡っていました。裸足で石を感じ、目で次の飛石を見る、こんなに「歩く」ことを意識するのは実に久しぶりでした。大人になるにつれ、「歩く」ことは「行動」より一つの「手段」として捉えるようになりました。歩きながら何かをする、何かを考えるのが当たり前で、「歩く」ことに集中することはほぼなかったです。九十九湾の遊歩道で一歩一歩前へ進み、そして止まってゆっくり景色を見渡し、ひとつひとつのことに専念してやることができました(というよりは、専念せざるを得ない条件下で気付かされました)。常に時間を節約するために、何かをしながら何かをしがちな私にとって数少ない、貴重な経験でした。

ビショビショになった3人

水位はほぼ飛石と同じくらい高く、風も強かったため、波があがって濡れることもあります。慎重に遊歩道の飛石を渡っていた私の前には、まるで陸の上のように平然として走り回るたいちがいました。そんな彼を見て、気分が高揚し、思わずはしゃいでしまった結果、3人ともビショビショになりました。海、波、石、風を感じながら自然と一体になった気分で感動しました。


2、神秘的なパワースポット、夜の真脇遺跡


午後から天気は晴れて、雲も少なく、そして月もまだ上がっていない時に真脇遺跡で空を見上げると、満天の星。空気も澄んでいて、日頃の悩みを全て忘れてしまいます。不思議なことに、真脇遺跡の環状木柱列の中に入るとほんの少しだけど、空気の流れが変わります。実に神秘的で、ぜひ一度試してみてください!

夜の真脇遺跡


3、初めての流れ星―at九十九湾


恥ずかしながら実は人生にまだ流れ星を見たことがありませんでした。九十九湾で月の出を待っている間に流れ星の話題になり、はいやさん(現地の方)から流れ星を見た感想を聞いて、願い事はしなかったですかと訊ねたら、一瞬でそれどころじゃないと返されました。いやいや、反応はできるだろと心の中で疑う私。とその時に、流れ星が来ました。あ!と気づいた瞬間に消えてしまいました。確かに、願い事するどころじゃなかった笑。とはいえ、その感動は一生忘れることはないであろう。

時間が過ぎ、月が徐々に上がってきました。静かな海のそばで月を見上げていると、海を跨いだ故郷にいる家族を思い出します。幼い頃も夏夜に一緒に月を見ていました。そして今は、離れていても同じ月を見ているのだろうと。「海上生明月,天涯共此時」、中国人なら誰もが親しみのある一句ですが、能登町でこの詩の意味を実感することができました。

月の出を見る4人


4、無限に出てくるお料理、まるで祖父母の家―at春蘭の里

二日目は春蘭の里のこぶしに泊まらせていただきました。廃校となった小学校を改造したらしいです。そこで、春蘭の里の現理事長、そして元理事長のお話を伺うことになりました。地域振興のために農家民宿を始めた元理事長、そしてその想いを引き継いだ娘さんの現理事長から素敵なお話をいただきました。その背後には和服で闘うお母さんの姿が。詳細は今後のインタビュー記事に書こうかと思います。

素敵なお話を伺うと、箸が進み、美味しい弁当をいただきました。かなりの量でしたがとてもおいしかったです。お腹がいっぱいになったところで、そろそろおいとましようかと思った時に、お母さんから素麺をいただきました。無限にお料理やお菓子が出てきて、お腹がパンクしそうですが、祖父母のお家に帰ったみたいで、懐かしい気分でした。

廃校を改造したこぶし


5、かっこよすぎだぜ、ケロンの村長さん


ケロンの小さな村を10年以上かけて築き上げた村長さんに、今回はじっくりお話を聞くことができました。ケロンの小さな村は子どもも大人も楽しめる場所であり、遊びながら、自然とふれあい、自ら気づきを得て成長できる場所です。村長さんがこの村を築き上げたいきっかけとなったのが、ドイツ留学で初めて触れた環境教育でした。環境教育を能登町の子どもたちにも受けさせたいという想いで、定年後に始めたそうです。村の中の遊具も全部村長さんが木から作りました。定年後に事業を始める勇気、子どもたちと地域への想い、10数年も続ける根性、素晴らしすぎて、感動しすぎて気持ちを言葉にできませんでした。

ケロンの小さな村にて撮影(右から3番目が村長さん)

―気づきや学びが得られるから、何度でも能登町へ行きたくなる


能登町の自然と人は本当に魅力的で、素晴らしいものがあります。自然はきれいで、人はみんな優しいです。ただそれだけでは、何度でも行きたくなるかは正直わかりません。しかし、能登町の九十九湾で自然とふれあい、「歩く」ことを再認識することができた。今後、東京でもたまに「歩きたい」「一つのことに集中したい」と思えました。そして、能登町のレジェンドのお話を聞いて、自分のやりたいこと、やるべきことを見つめるきっかけとなりました。ケロンの村長さんがおっしゃったように、旅をただの観光で終わらせずに、新たな気づきや学びを得られるようにしましょう。今後そのような心構えで旅することにしたいと思いますし、皆様が能登町を訪れた時に何かの気づきや学びができるように、我々はNOTO CHOICEを改善していきたいと思っております。

それではまた!
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