20240419 私は何に怒っているのか

母が知り合いから預かった帯の直し作業。まったく手つかずに見えたので進捗を尋ねると「終わった」との返事。よく見ると元の縫い目をなぞったような縫い目はあるが、まったく直せていない。
代わりに私がもう一度問い合わせの電話をして、私が直し作業をすることに。作業自体はたいしたことないのだが、母が覚えていないこと、何度も同じことを聞くことに苛立つ。
私の口調がきついらしく、「そんなにぎゃんぎゃん怒らないで」と言われる。私だって怒りたくない。
夜は母の脳神経内科の定期通院。家では「どうしよう」などとよく言っているのに、医師には「元気です」と答える母にまた苛立ち、同席の私に水を向けない医師にも苛立つ。
私は何に怒っているのだろう。
病識がない母に怒っているのか。
母は病識がないわけではない気がする。
忘れる母に怒っているのか。病気なのに。
忘れたことを嘆いたり、私があれこれフォローに回っていることを感謝されれば気が済むのか。そういうことでもない気がする。
忘れる病だから今の状況なのに、伝えるべきことを忘れずに医師に相談すること、フォローされていることに気づくこと、そんなあり得ない状況を欲して勝手に苦しんでいるだけのような気がしてくる。愚かだ。浅ましい。

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