2024.1.23 二兎社公演47『パートタイマー・秋子』秋子の腹のくくり方

仕事が休みなので目覚ましをかけないで寝たが、尿意で早く目覚める。
スープの残りと、蒸した冷凍肉まんで朝食。
午前中は、実家で店のロゴに関するオンライン打ち合わせと、母の着付。先週の母の変調があったので、今週は私が着付けることにした。到着するときれいに髪とメイクを整えて、明るい表情の母がいた。若々しく、澄んだ笑顔で安心する。
母に着物を着付けるのは半年ぶりくらいになるのだろうか。おおむね上手に着付けられてほっとする。母も気に入ったとのこと。
帰宅して、今朝見られなかった朝ドラを見ながら『82年生まれ、キム・ジヨン』を読み進める。こんな読み方をするなんて、私にとっての韓国語での読書は、勉強ではなく娯楽なのだなと納得する。
夜は二兎社公演47『パートタイマー・秋子』へ。主演は沢口靖子。テレビドラマで見ると、何を演じても沢口靖子がしゃべってる感じがして(だから嫌いとかそういうことではない)、舞台ってどうなのかな、とも思ったのだけど、永井愛がわざわざ主演において書くのだから、と申し込んだ。
会場は満員札止めの看板。
地域密着型の大きくはないスーパーの従業員控室が舞台の作品で、狭いコミュニティの中での人間関係、力学が息苦しい。各所に笑いがまぶされているけど、自分が登場人物たちの多くとさほど年齢が離れていないのと、ああいう「世間」「しゃば」の感じは想像が難くないのとで、まるで自分があのコミュニティに飛び込んだような苦しさを覚えながら観た。
秋子の「そもそも私はその程度の人間だったんじゃないのか」「ここにもう少し残って、自分を見極める」(大意)という腹の括り方は、よくよぎる「これでいいのか」「この態度でいいのか」という自分への疑問、後ろめたさに対しての処方箋みたいで、心に残った。
他の登場人物たちも、実在の人物と錯覚するくらいよく描かれていて、永井愛の社会や人物を見る目のよさに感心する。配役もぴったりだった。
夫と待ち合わせて大型書店で買い物をして帰宅。

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