経過観察(術後48ヶ月)/シングルとダブル

仕事が休みの予定だったのだが、同僚家族の体調の関係で急きょ出社。早朝から仕事をして、午後早めに退社して大学病院へ。

4ヶ月ぶりの大学病院では大がかりな工事が始まっていた。どこから入ったらいいのかわからない。

待合い席には、思っていたより患者が少ない。
早めに受付をした後、トイレに行ってから戻り、しばらくすると主治医のM医師が通りかかる。「こんにちは」と挨拶すると、「あれ?今来た?」と聞かれる。「いや、少し前に」と答えると「そう」と言って診察室に入っていった。

じきに名前を呼ばれ、診察室へ。
口内の視診、口内と首の触診を終えたところで、M医師に最後のエコー検査がいつだったかを聞く。去年の8月だといい、そのまま首のエコー検査をする。私から聞かなければやってなさそうな雰囲気。
術後4年が経ったことを確認する。
集計する機会があったばかりで、私くらいの腫瘍の大きさ(5mm程度)で再発した人は200数十人のうち10人にも満たなかったとのこと。母数の詳細など正確に確認しなかったが、再発の可能性はまず低いということを言いたいようだ。今までも言われてきたことだが。
M医師に外の工事の話をすると、「隣の病棟のための工事でさあ…」とぽつぽつと話し始める。入院中、一度だけ隣の病棟に行った時のことを思い出し、「隣、使ってる蛍光灯が違うのかってくらい明るくてきれいでしたね」と言葉を継ぐと、隣の病棟は機械も施設もきれいで、トイレットペーパーがダブルなのだ、こっちはシングルなのに、と嘆いていた。私はシングル派だ。

歯ブラシを買い、会計を済ませ、職場に連絡。今日は朝からトラブル続きで、頭数も少なく、負担が大きいのではないかと気になっていた。問題ないことを確認して、自宅方面へ向かう。

地元の内科で、先週受けた血液検査の結果を聞く。
10代の頃からコレステロール値が高く、毎年健康診断でひっかかるものの、まだ若いし、とたかを括ってほぼ放置してきた。
父が今年に入って認知症の診断を受けたことをきっかけに、私が今の仕事をやめることにした。来年から環境が大きく変わるし、数年前からアキレス腱の腫れも気になっていたのもあり、自分が病気をしている場合ではないので、きちんと診てもらうことにしたのだった。
先週の診察では、20年以上高コレステロールの状態が続いていること、アキレス腱のエコー検査では基準値を超える腫硬が認められることから、少量の薬を飲み始めることになった。以前、2、3ヶ月飲んですぐに効いて、飲むのをやめてしまった薬だ。これからはまじめに飲み続ける。
先週も今週も、医師が丁寧に説明してくれて、不明点が何もない状態で帰る。かかりつけ医はここにしたい。

帰りに移転したカフェに立ち寄るが、閉店時刻が迫っていて断念する。まだ一度も入れていない。縁がない。

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