問1 地球が球体である理由を説明せよ。

 忙しい時期を抜けた。毎日読書を少しできるぐらいになった。数ヶ月間読んでいたのは太田光『笑って人類』だった。 

 言い回しに若干のくどさを覚える。それに加えてページ数もめちゃくちゃあるから時間がかかった。所作を細かく説明してキャラクターを際立たせているあたりには、映画を目指した作品なのだと実感した。

 政治を皮肉ったような作品に見えるものの、その裏には「大衆と個人」であったり「国家と個人」「平和と個人」という、スケールの違うものを同列に並べようと試みていたのではないか。爆問学問の時もそうだった。太田光は出演した学者が「そんな問題と同列に語るのは」と眉を顰められながらもそのスタンスを崩さなかった。その太田光を久しぶりに見た気がした。

 ところで、私は音楽を聴きながら読書をしている。本を読んでいた終盤、RADWIMPSの『有心論』という曲がかかった。

 『笑って人類』も『有心論』も、地球が丸いことの理由を語る。『最も安定した形である。人類はそこを目指す』としたのは笑って人類。「誰も端っこで泣かないように」と説明したのは有心論。

 しかしながら、どちらも人の居場所をテーマに語られている。


 そして、私は昨日、野球をしてきた。1人に死球を与えてしまった。
 ごめんなさい。


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