ヤバイやつ

 終わってしまったね。


 今年はどんな毎日になるだろうって、まぁ正直何も変わらんよなぁなんて、どこか醒めて始まった2024年。僕の心のヤバイやつの二期が始まって、気がつけば毎週ドキドキして、あつくなって、切なくて苦しくなって。こんな日々はいつ以来だろう。いや、もしかしたらこんな経験したことないかも。


 あまりに完璧な終わりがあって、「あ、これ続編無いな」って心がすぐに諦めてしまった。それくらい僕が知るアニメとしての最高のエンディングを迎えたと思う。

 
 特に期待してた訳でもなく、主人公に感情移入もせず、「こんなこと(リアル)、ある訳無い」が先行してたアニメのはずなのに、気づけば土曜の夜が待ち遠しくて、自分のリアルを疎かにしてたよな。毎話一進一退する市川の心と春待つ蕾のように想いが募ってどんどん膨らんでいく山田の心。某アニメじゃないけど「もう付き合っちまえよ!」と何度吐き捨てたことか。


 制作は無いであろう3期について想像してみる。たぶん今後は、僕らが知り過ぎてる男女の関係のお話になるだろうね。イニシエーションと云うよりも、もっとドロドロとして鮮やかで、そして痛くて生々しい関係のお話になるだろう。僕は正直、見たくない。二期第一話、秋田犬太郎のキーホルダー見つけたあと市川に山田がマンションに寄る?みたいな場面。ある種感動の山場でさえ「行くなよ!!彼女はモデルなんだぞ!大切にしなきゃだよ!!!」と市川にブチ切れてた僕なのだから。


 そう考えると、市川京太郎と山田杏奈が未だ中3で、「付き合ってください!…はい。」で終わったアニメこそ、僕らが手放しで憧れられる景色と感情そのまま、本当に綺麗にパッケージングしてくれたんだなぁと改めて感激する訳なのだよ。

 

 最後に大好きなシーンを紹介する。流行りで語ってる勢と思われるのもガチ癪なので。

 
 バスケットボールが顔にあたって保健室で治療を受けてた山田が落としたパスケースに市川の描いた山田っぽい女の子の絵が大切に入れられてたところ。市川が山田への恋心に気づいたところ。以上です。

 
 フリーレン、薬屋に続きとうとう僕ヤバも終わってしまった。これからマジで何のために生きていけばいいのか。辛いよ。


 
 原作、買おうかな。もうヤベーよ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?