人間が陥りやすい恐怖の2択思考とは

 皆さんは「白か黒かはっきりしろ」「賛成派?反対派?」「この世には2種類の人間がいます。〇〇か○○出ないか」みたいな言葉を聞いたことや実際にそのいずれかを選択しなければならない場面に遭遇したことがあると思います。

 しかし、そのような二択に迫られた時にも注意しなければいけないことがあります。それは「グレー」「この場合は賛成だけどあの場合なら反対」「それ以外」の選択肢も残っているということです。

 例えばAとBの二択を質問されることがあるとしましょう。しかしアルファベットで考えるとすべてでA-Zまでの26文字もあります。Excelをやったことがある人にはわかるかもしれませんがZまでいくと次はAAなどその数は尽きることはありません。このように選択肢はあたえられたもの以外にも見えないところにたくさんあるのです

 現在では「男ではありません」と聞くと「女の人なんだ」と考える人が減ってきているかと思います。それはLGBTQという概念が新しく登場し「男でも女でもない」という性別が新しい選択肢として出てきたということです。(もちろん、LGBTQの方々はもっと昔からいました)

 昔と比べて、人々の暮らしに多様性が出てきたように情報も考え方も多様化しています。答えは一つではありません。そのため、「選択肢から選ぶ」のではなく「選択肢を創る」ということが重要になってくると思います。これは提案するときや、質問を答えるときに役に立ちます。

 「党が違うから反対するのはいいことかもしれんけどな、僕はあんなのは損やと思うんや。敵の党の考え方のもいいところはあるやろ。それをもらったらいいのに、みんな抗議しよるわけやな。」とパナソニックの創業者松下幸之助はこのあとで、お互いのいい部分だけを取り込んだ折衷案を提案しています。このような考え方が常に頭にある人はやはり周りから頭一つ抜けていることがよくあります。

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