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側彎症「歩行時の背中と腰の痛みのケア」

側彎症の一般的な考え方は以下のリンク先で確認してください。

本日は、側彎症に伴う「歩行時の背中と腰の痛み」のケアについてお伝えします。

痛みのチェック

まずは、背中と腰の痛みの種類をチェックします。

側彎症は、頸椎-胸椎-腰椎のいずれかに凸と凹の変形が起きます。

凸の部分の筋肉は固まり凹の部分は関節の動きの制限と考えます。

その時、凸側と凹側に鋭い痛みがある場合は「炎症症状」の恐れがあります。

炎症症状の場合、無理に動かすと、その周りの組織をより痛めてしまう恐れがある為、セルフケアをする場合は痛みの出ない範囲で行うことが望ましいです。

逆に、鋭い痛みではなく「鈍い痛み」の場合は、積極的なセルフケアを行うことで症状が緩和する可能性があります

鈍い痛みの場合、凸側は筋肉の酸欠、いわゆる凝っている状態を言い、凹側は関節のこわばりが原因です。

これらは、運動療法で軽減する為、積極的にセルフケアをしましょう。

歩行時の側彎症の歪みと修正する方法

例えば、胸椎が右凸、腰椎が左凸と考えいます。

真っ直ぐ立った状態が、胸椎が右凸、腰椎が左凸がスタートと考えます。

歩行時に右脚に体重が移動した場合…

本来、胸腰椎が右凸に移動しますが、例によると、腰椎が左凸になっている為、左腰背部の動きが起きない為、左腰背部への筋の緊張がストレスが掛かる為、腰に痛みが出てしまいます。

逆に、左足に体重が移動した場合…

本来、胸腰椎は左凸に移動しますが、例によると、胸椎が右凸になっている為、右胸椎部の動きが得られない為、右胸椎部への筋のストレスが掛かる為、背中に痛みが出てしまいます。

これらを無くすためには、凸側の背骨を凹側に入れ込む必要があります。

例に当てはめると、腰椎の凸は、凸側の骨盤を引き上げて、凹に入れ込みます。

胸椎の凸は、凸側の肩甲骨と胸郭を引き込みことで、凹に入れ込みます。

この動きが必要になります。

セルフケア:お尻歩き体操

胸椎右凸、腰椎左凸の場合のセルフケアを説明します。

1)座った姿勢で行う。
2)右のお尻に体重を移動させ、右のお尻を浮かせる。この時に腰椎右凸を解消する為に、左の骨盤を引き込みながら行う。
※お臍を横に入れるイメージ
3)左のお尻に体重を移動させ、右のお尻を浮かせる。この時に胸椎左凸を解消する為に、右の肩を下げるながら行う。
4)これらを意識しながらお尻で前方、後方に歩くを繰り返す

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