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長い過渡期の真ん中で

先日、草津温泉へ旅行に行った時の写真。とても人懐こいねこです。


令和5年3月。やっと20歳になったこの季節に今までをふりかえり、これからをみつめていきたいと思います。


去年の4月に『東京山手調理師専門学校』に入学してからはあっという間でした。とても充実した日々を過ごしています。


種苗の道から離れ、農業大学校の受験に失敗し、地域おこし協力隊になることに違和感を感じていたあの絶望的なときに、親がかけてくれた一言。



「調理の学校はどう?」



そうして選んだ学校で待っていたのはあたたかく迎え入れてくれたたくさんの友達でした。
いま、僕の周りにいる友人は、特別アツいわけでもなく、個々の個性が際立っていて変にまとまらず、必要な時に集まってその時をただ楽しむ。そんなとても気が楽で過ごしやすい友人です。


この一年はそんな友人たちにかこまれて、とにかく遊ぶことができました。
忘れることのできない思い出でいっぱいです。


あの時農業大学校に合格していたらどうなっていたんだろう、、


あの時地域おこし協力隊になる道を進んでいたらどうなっていたんだろう、、


ふと、考えるとゾッとしてしまうくらい、今のこの環境に身を置くことができてよかったと感じます。


調理の学校なのでもちろん技術や経験の面でもプラスになったことが多くあります。


包丁の種類や使い方から始まり、日本料理、中国料理、西洋料理と。いままで漠然と、少ししか知らなかった調理のきほんを学び得ることができ、非常に有意義だったと自信を持って言えます。
さらにグルメピックへの出場や、レストラントレーニング、高校への出張授業や外部販売など、学校自体がアクティブなおかげでプラスアルファの学びができたことはとても嬉しいことでした。

僕の軸に戻りますが、僕は非農家出身でありながら、農家になり、農業の魅力を全ての人に伝えていきたいという想いがあります。

調理師学校に進む決断をした時、調理技術が農業の魅力を引き上げる一端になることは勘づいていましたが、それがここまで可能性を秘めていることや、食の本質としてのニーズがあることに調理人としての視点を以って理解することができ、新たな自分が創り上げられたので、この道を選択してよかったな、間違いがなかったなと思います。


現段階で、農業と調理の2つの視点を持つことができているのは僕の一つの強みなのだと信じてこれから邁進していきたいと思います。


今後について、他にも書き残したいことはたくさんありますが、短期的な目標についてだけ書こうと思います。


長くなるとどうしても重く感じてしまうんですよね。


来月から、『埼玉県農業大学校』に進学します。2年間通います。


これを僕の周りにいる大人に話すと大半の人がもったいないと苦言を吐いてきます。
僕もその通りだと思っていて、この大切な時期に2年間も学舎に閉じこもっているのでは自分に示しがつかないと思っています。


入学する一番の理由は埼玉県での新規就農に向けての準備をしたいから。


だからそのためにできることはなんでもやろうと意気込んでいます。ただ、それだけでは終わらないし、自分の可能性を最大限まで引き上げたい。
そのために広く、自由な視野を持って自分らしくさまざまな挑戦をしていく2年間にしていきます。


入学と同時に将来を見据えたモデル的な家庭菜園をやろうと準備を進めてみましたが、今は別のことに注力したほうが良いと考え直し、時間やコストを「学び」に充てようとシフトチェンジしました。


まだ精一杯の伸びはできていない状態ですが、いつか来るその日のために努力を続けています。


今のこの時期は僕が農家になるまでの過渡期です。これからもさまざまな選択肢が出てきてその度に悩み、考え直すことが来るかと思いますが、腐らず、目標のためにひたむきに進んでいきます。


具体的なことは書きませんでしたが、これからの2年間は自分でもワクワクするような挑戦がたくさん待っています。これからも僕の挑戦を楽しみに見ていただけると幸いです。


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