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サントリーグループの「SAKAZUKI NFT」プロジェクト

2023年12月発売の書籍「いまNFTでできること(日経BP)」を読みながら、2024年におけるNFT活用の在り方を考えています。

今回は、本書に出てくる30の事例のうち、6つの事例に絞り6回にわたって紹介していきます。まず第1弾は、個人的に注目する今春にローンチ予定のサントリーグループによるSAKAZUKI NFTプロジェクトです。
サントリーの香るエールを愛飲する身としては、サントリーの持つビールブランドへのNFT転用を期待するばかりです。


「SAKAZUKI NFT」プロジェクトとは

サントリーが進行中の「SAKAZUKI NFT」プロジェクトは、NFT技術を活用して、希少価値の高いお酒を顧客に直接届ける新しい試みです。

昨年11月に開催されたプレイベント「Hidden Gems」では、まだ世に出ていないお酒の嗜好会が実施されました。
このプロジェクトは、ファンと直接つながる「ダイレクト to ファン」のコンセプトに基づいています。

NFTを活用したユーザー体験の可視化

SAKAZUKIプロジェクトは、NFTを用いて様々なユーザー体験を可視化することを目指しています。具体的には、イベントでの体験履歴の可視化や商品購入の証明、特定のバーへの訪問記録などがNFTで表現されます。このようなアプローチはSUSHI TOP MARKETINGの徳永氏が提唱する「トークングラフマーケティング」であり、顧客の行動を詳細に追跡し、よりパーソナライズされた体験を提供することが可能になります。

プレイベントとR3Xカードの活用

プレイベントでは、参加者に「R3Xカード(ライジングスリーカード)」が配布されました。このカードを使って、イベント中に様々なゲームや交流体験を楽しむことができ、貯めたポイントに応じて特典を得ることが可能でした。これはNFTホルダーに対する特典のようなシステムであり、NFTを通じて、消費者の行動を可視化する実証実験の一環と考えられます。

CRMとしてのNFTの活用

サントリーは、NFT技術をCRM(顧客関係管理)の一つとして活用することで、顧客の行動や好みを詳細に把握し、パーソナライズされたマーケティング戦略を展開することを目指しています。これにより、顧客に合わせた特別な体験やクーポン提供などが可能になり、顧客満足度の向上を図ることができます。

サントリーのNFT活用に対する個人的な期待

私自身、サントリーの持つビールブランド「香るエール」や「プレミアムモルツ」のヘビーユーザーです。
イチ ヘビーユーザーとして、この取り組みには大きな期待を寄せています。私が居酒屋を選ぶ際にも、サントリーのお酒を扱うかどうかが選択基準の一つであり、このNFTプロジェクトが私のようなヘビーユーザーやファンにどのような新しい体験をもたらすのか、非常に興味深いです。
サントリーのNFT活用戦略は、ブロックチェーン技術を活用して、従来のアプリでは捉えられなかったユーザーの行動パターンを詳細に追跡することにより、顧客一人ひとりに合わせたマーケティング活動を実現するはずですます。

まとめ

「SAKAZUKI NFT」プロジェクトは、飲食業界におけるNFT活用の先駆けとなる可能性があります。この新しい取り組みは、飲食業界におけるサービス提供の方法を根本から変える可能性を秘めており、今後の飲食業界におけるNFTの活用方法とその進展に大きな注目が集まるでしょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

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