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ゲームの中でコミケができるMMOがあるらしい




ネットゲーム、特にMMORPGを日夜嗜む皆様方は、普段どんなプレイをしておられるでしょうか。

レベル上げのために狩り?
レアドロップを求めてボスを周回?
対人で大暴れ?
生産キャラで黙々と採集とクラフト?
自分の家をハウジング?

どれも楽しいですよね。
自分は対人苦手なのであまりやりませんが…

自分はですね

本を書いて刷ってイベントで売っておりました。

…それってゲームの外のリアルの話だろうって?
実はあるのですよ…ゲームの中で本を書いて
それをアイテムとして持ち歩けるMMORPGが!  

その名は「ウルティマオンライン」


ウルティマオンラインは今年サービス27年目を迎える老舗中の老舗MMO。 「まだ続いてたの!?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、続いてます!今なら無料コース(一部機能制限付き)もあるよ!
(日本の公式サポートは終わっちゃったけどね…)
MMORPGなので、上に書いた フィールドでの狩り、ボス周回、対人、採集生産、ハウジング、全てできます。

そしてそれ以上のこともできてしまうのが このゲームの恐ろしいところ。 その一つが「本を書く」ということ。
しかも、書くだけならゲーム内で必要なスキルもありません。 ゲームをインストールして、キャラクターを作ったら、すぐにできます。もちろん無料アカウントでも大丈夫。
どんなふうにキャラクターを作るかという話はまた後日詳しくやるとして、今回は本を書くということに絞って話をさせてください。

生まれたてほやほやのキャラ。この時点でもう作家デビューもできる。

キャラクターを作って、自分の降り立つ町を選んだら(ここではニューヘイブンという町を選んでいます)、銀行の中を見てみると、赤い表紙の本が入っています。

赤い本

この赤い本は20ページ本と言われる本で、1ページに10文字×10行の100文字、最大で2000文字書き込むことができます。
このほかに40ページ本、100ページ本、200ページ本などがありますが、町の道具屋で気軽に買えるのは20と40ページ本の二つです。
カバンの中の本をダブルクリックするとバサっと最初の見開きが表示され、左側のページに開いた人の名前が著者として刻まれます(変更不可)。
(24.4.12追記:著者名も変更できました)
右のページをクリックすると _ みたいな形のカーソルがページ上に表示されるので、あとはサクサクと文字を打ち込んでいけば完成!

ページを開いて書くだけのお手軽執筆

まあ、とてもカンタン!

こんなふうに書かれた本は、あちこちで見かけることができます。
街中に置かれている各種イベントの案内、フリーマーケットで売られるプレイヤーが書いた小説、初心者向けの用語解説や攻略本、ゲームブック、中にはアスキーアートで漫画や絵本を書いた強者も。
そして、そんな本を収集して収めた図書館も存在します。もちろんプレイヤーが建てた家です。  
Asuka(飛鳥)というサーバーにある図書館には、そんな本がなんと4000冊以上保管されています。全部読み切るだけでも年単位で時間がかかるでしょうね。

増刷しよう


さて、もし会心の出来の本が書けたら。 自分のカバンの中だけでなく、他のプレイヤーにも読んでもらいたいと思いませんか?
そんな時は本をコピーしましょう。 ここからはゲーム内のスキルが必要になってきます。

そのスキルとは、「Inscription(書写)」!!

その字の通り、本を書き写すことができます。
他にも魔法のスクロールや、アイテムを作ったりもできますが、それはまた別の機会に。

書写スキルをNPCから習おう

まずはスキルを習いに行きましょう。書写スキルはMageとついた黄色い名前のNPCが教えてくれます。
だいたい400ゴールドほどあれば大丈夫。キャラクターを作成した時点でカバンに1000ゴールド入っていますので、何冊か本を買ったとしてもまだ少し余っているはず。
もし銀行にお金を預けていた場合は、「withdraw (金額)」で現金を引き出しましょう。
本を買うときは銀行から自動引き落としができますが、スキルの習得は現金払いしか受け付けていません(不便な…)。 書写のスキルを選んだら、そのままお金をNPCにドラッグ&ドロップです。

ちゃりん

距離が離れていると受け取ってくれなかったりするので、できる限りNPCに密着して支払いましょう。 これでだいたいスキル値が30〜ほどになったはず。

スキルがあがると画面左端に青い文字の英語で教えてくれる

数値的には低いですが、本を書き写すだけならこのくらいで大丈夫です(たまに失敗しますけど)。 無事に書写スキルが習えたら、道具屋に寄って新しく白紙の本を購入(銀行引き落としでないと買えないので、15ゴールド以上は銀行に預けておきましょう。これはこれで不便だ!)。

本は道具屋で売っている。Privisionerという職業名が目印

では、実際に書写スキルを使ってみましょう。

スキルリストで今のスキル値を確認できる。キャラクターの絵の横のSKILLSをクリックだ

スキルの一覧からInscriptionを見つけたら、その横の青いボタンをクリック。

スキル名の横の青いボタンをクリック

書き写し元の本を選んでから、書き写し先の本を選びましょう。 これで本のコピーが完成です!  

コピー完了。全く同じ本ができた

配って回る、その前に



本を書き、それを人に見てもらう段階になったら、一つやらなければいけないことがあります。 それが文字の定着です。
書いたばかりの本は、いわば鉛筆書きの状態。 誰でも消したり書き換えたりできてしまいます。 それを防ぐために、清書、すなわちこれ以上文字を書いたり消したりできない状態にする必要があります。
そのために必要なのが「赤い葉」。
これはガーデニングというシステムで入手できますが、そこまでの手順が複雑かつかなり日数がかかります。

赤い葉。自力で種から育てるにはかなりの日数がかかる

なので、町にいる他のプレイヤーの方に声をかけて譲ってもらうのが一番手っ取り早いでしょう。
赤い葉が手に入ったら、ダブルクリックして定着させたい本をターゲット。これ以降この本に上書きはできなくなりますので、定着前に推敲と校正はしっかりと!

インクを定着させた本。これ以上は書き足しも修正もできない


もし定着させた後にどうしても修正したい場所ができた場合は、定着した本を別の本に書き写して修正しましょう。修正したら、定着を忘れないように!

こうして完成した本は、フリーマーケットイベントで販売したり、図書館に寄贈したり、ゲーム内で開催される文学賞に応募したりできます。
来月からAsukaサーバーで開催される文学賞がこちら


フリマイベントでは、「新刊ください!」「新刊完売です、残り既刊のみです」「一冊ずつ全部ください」など即売会とそっくりの光景が繰り広げられていました。

どう見ても即売会です

ゲームの中でも本を売れるMMOウルティマオンライン、始めるのは今からでも決して遅くはありません。 次は詳しいゲームの始め方を解説できたらと思います。

"(C) Electronic Arts Inc. Electronic Arts, EA, EA GAMES, the EA GAMES logo, Ultima, the UO logo and Britannia are trademarks or registered trademarks of Electronic Arts Inc. in the U.S. and/or other countries. All rights reserved."

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