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世界遺産検定マイスター 見て損はない問3⃣対策

問3⃣は、ある事柄に対して、具体的な遺産の例を取り上げながら1,200字以内で自分の考えを記述する論文形式の問題である。

本番の際、想定外のことが起きた。社会人になって以降鉛筆を握って長文を書くことを長年していなかったため、少し書いただけで手が痛くなり、それが気になってなかなか記述が進まなかった。本番では休みながら書くほかなかったが、そのため問1⃣から問3⃣までの解答時間2時間は意外と短く感じた。

問3⃣については、概ね時事問題から出題がなされる。時事問題と言っても、今日的問題とは「開発に伴う環境破壊・景観問題」、「戦争や紛争による破壊」、「災害による破壊」、「オーバーツーリズム」といったカテゴリに区分出来る。
対策としては、日々ネットニュースや新聞などで世界遺産をめぐる時事問題についてアンテナを張った上で、これらカテゴリ毎に合致する代表的な遺産と関連付ける作業をしておくとよい。当然過去に登録抹消された遺産についても、どのカテゴリに入るのか確認しておく必要がある。

私が受検した第48回の検定は7月にあったが、その年の2月にロシアによるウクライナ侵攻が発生し、オデーサなどウクライナの主要都市で戦争による文化財の破壊が起きていることが関心事となっていた。
したがって、検定でも「戦争や紛争による破壊」に関する出題であろうと予想し、このカテゴリに関連する遺産として「バーミヤン渓谷の文化的景観と古代遺跡群」や「ドゥブロヴニク旧市街」を準備しておいた。またハーグ条約についても勉強をしておいた。

第48回ではやはり紛争や戦争をテーマとした出題となり、「ユネスコの平和理念を踏まえ、平時だけでなく戦時においても文化財や自然環境の保護がどのように意味を持ち得るのか、具体的な遺産の例を取り上げながら、1,200字以内で論じなさい」というものだった。
ある程度文字を埋める必要があったため、ユネスコの平和理念、つまり覚えていたユネスコ憲章前文をそのまま書き、文字稼ぎをしながら、準備していた「ドゥブロヴニク旧市街」を具体的な遺産として取り上げ何とか1,000字程度は書くことが出来た。


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