インテリアデザイン(interior design)

インテリアデザイン(interior design)とは、建物内部や室内などのインテリアや内装をデザインすることをいいます。基本的に壁などで区切られた空間(部屋や乗り物の中など)をデザインすることを指しているので、「空間デザイン」という呼び方をした場合に、このインテリアデザインの意味が含まれることがあります。

インテリアデザインという言葉で一般的にイメージされるのは住居や部屋の内装のデザインですが、それ以外にも商業ビルや店舗、ホテルなどの建物の内部、航空機や自動車、電車や船などの内部のデザインなどが対象となる場合もあります。

また、いわゆる内装(壁紙やカーテン)だけでなく、家具や照明などのプロダクトデザインの範疇に入るものがインテリアデザインには重要な役割を果たします。ライフスタイルや部屋の用途などに合わせて総合的にインテリアデザインをする場合には、ビジュアルに関わる表面的な部分のデザインだけでなく、建物の構造や部屋の作り、その部屋を利用する人間の特性などを考慮して幅広い視野でインテリア全体を考える必要が出てきます。

時には建物それ自体に目を向ける必要の生じてくるインテリアデザインですが、いわゆる建築基準法などの建築に関する法令で定められた基準を守りながら建物の設計・建築に携わる建築士とは異なっているので、資格を取得しなければインテリアデザインができない、というわけではありません。

幅広い見方をするのであれば、自分自身の部屋のレイアウトや家具の構成を考えるだけでも、インテリアデザインに近いことをしていることになります。その意味では、非常に身近で、イメージのしやすいデザインだといえるでしょう。

その一方で、プロとしてインテリアデザインに携わっていくためには、単なる一般人の発想ではできないような発想や素材の使い方、家具などの統一感の出し方のセンスを身につける必要があるといえるでしょう。イメージがしやすいだけに、一般人の考え方とどれだけ差別化ができるのか、が勝負となってきます。

この分野を目指す美大受験生が受験する大学・学科

この分野を目指す美大受験生が受験する大学・学科としては、多摩美術大学(環境デザイン学科)や武蔵野美術大学(空間演出デザイン学科)があります。また、インテリアで使用する布地(ファブリック)をデザインするという意味では、多摩美術大学の生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻や武蔵野美術大学の工芸工業デザイン学科も志望の選択肢に含まれる場合があります。




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