はいぐ~

中国での出来事を書こうと思っています。 良かったら観てください

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最近の記事

中国・広州 part2 「食は広州にあり」~虫に始まり虫で終わる

前回に引き続き広州旅について書いていきたいと思う。 猿食への夢を絶たれて以来、僕は名所と呼ばれる場所を回るという一般旅行客となり、広州をそれなりに満喫していた。 そんな僕の浮かれた旅行気分を奴が見逃すはずがなかった。 話は広州滞在2日目に遡る。 僕は今回の広州滞在にあたって、一泊40元(600円)の格安1人部屋を確保していた。 というのも厦门旅での4日にわたる不慣れな大部屋生活により、強い疲労を感じていた。 大勢でいるのも楽しいが、たまには1人で思う存分旅の夜を満

    • 中国・広州 part1 「食は広州にあり」~猿食の挫折~

      ブログ欲が爆発し、3記事に及ぶ備忘録を書いてしまった厦门旅を終えた僕が次に向かったのは中国南部最大の都市広州であった。 誰もが一度は耳にしたことのあるだろう「食は広州にあり」という言葉の通り、豊富な食材に恵まれ、広東料理の本場として名高い広州。 僕が広州において一番期待していたのも「食」であった。 ただこの「食は広州にあり」という言葉、もとは広州の美食を指す故事であったのだか、近年では必ずしも意味が一致している訳ではない。 それを裏付ける言葉としてこんなものがある。

      • 中国・厦门 part3 理性が本能に勝つことは決してない ~路地裏探索での発見から~

        厦门旅は書きたいことがありすぎて、ついついpart3までいってしまった。 初めての中国路地裏探索を通じて中国のもう一つの世界に触れた僕は気の向くままに路地裏を歩き続けていた。 何十分歩いたころであろうか。 突然僕の目にこんな文字が飛び込んできた。 「足浴」 中国語でマッサージを意味する言葉である。 しかも看板には50元の表示。 僕の脳裏に否応なくあの中国人が言っていた店が浮かんだ。 路地裏の世界を目の当た

        • 中国・厦门 part2 大通りの世界と路地裏の世界 ~路地裏散策から見えてきたこと~

          前回に引き続き厦门での出来事を書いていきたいと思う。 「近くに50元(750円)で抜いてくれるマッサージ店があったぞ」 初日に酒を交わした中国人の1人が興奮気味に話しかけてきた。 僕が「行ったの?」と尋ねると彼は「行ったんだけど時間が遅すぎて閉まっていた」と答えた。 僕はそういう店は基本夜を中心に営業しているのではないのかと若干の疑問を抱いたが、適した中国語訳が思い浮かばなかったので、適当な返事をしてその場をやり過ごそうとした。 すると彼は「明日昼間に一緒に行かない

        中国・広州 part2 「食は広州にあり」~虫に始まり虫で終わる

        • 中国・広州 part1 「食は広州にあり」~猿食の挫折~

        • 中国・厦门 part3 理性が本能に勝つことは決してない ~路地裏探索での発見から~

        • 中国・厦门 part2 大通りの世界と路地裏の世界 ~路地裏散策から見えてきたこと~

          中国・厦门 part1 大部屋での思わぬ出会い

          失恋の思わぬパワーを目の当たりにした福州の次に僕が向かったのは福州と同じ福建省の都市で厦门(アモイ)であった。 自然豊かな環境と年中温暖な気候から「海上花園」とも呼ばれる厦门島が市の大部分を占め、近年では経済特区に指定され発展著しい厦门。 青島旅以来久しぶりに海の近い都市に行くということもあり、僕は到着前から期待に胸を膨らませていた。 今回の厦门旅はこれまでの旅とは少し異なる点があった。

          中国・厦门 part1 大部屋での思わぬ出会い

          中国・福州 「失恋」と「博物館」の未知なる出会い ~福州失恋博物館訪問より~

          福州 中国・福建省の省都であり、その沖縄に近い地理環境を生かし、古くは琉球王国との貿易拠点になるなど歴史と繁栄を兼ね備えた中国屈指の港湾都市である。 だかしかし日本における福州の認知度は世界史の授業で少しその名が登場したぐらいで決して高いとは言えない。 そんな実際の繁栄ぶりに対し明らかに復習が必要である福州。 大都市なのにも関わらずこれまで看過されてきたことに対する福州市民の復讐を受けてもおかしくはないだろう。 かく言う僕も福州を訪れる前は「一応省都だし寄っておくか

          中国・福州 「失恋」と「博物館」の未知なる出会い ~福州失恋博物館訪問より~

          上海 トイレ不潔問題の影に潜む政府の陰謀

          上海。 きらびやかな街並みで有名な外滩に、人々の活気に満ちた人民広場といった多数の観光地を誇る言わずと知れた中国第2の都市である。 多くの日本人の中国に対する「汚い」「未開発」といったイメージとは裏腹に上海の街には多くのショッピングモールや各種専門店が立ち並び、もはやその街並みは東京と大差無い。 しかしそんな圧倒的な近代化を果たした上海ですらいまだに東京に遠く及ばない分野がある。

          上海 トイレ不潔問題の影に潜む政府の陰謀

          ~日本帰国編~ 一年間放置されたどんぐりたち

          僕はいま日本にいる。 というのも徒労を重ねた天津旅を終えた僕は友人に預けたスーツケースを回収するために北京大学に戻り、その後日本に帰国した。 帰国後は昼過ぎに起きては自分を慰め、ダラダラと時間を過ごした後、完全に1日を無駄にしていた訳ではないという事実を作るために、夕方からウーバーイーツを始めるといった怠惰な生活を送っていた。 その日もいつものようにベッドに転がりネットサーフィンをしていた。 instagramとtwitterの反復横飛びを終え、暇になった僕は究極の暇

          ~日本帰国編~ 一年間放置されたどんぐりたち

          中国・天津 現地タクシー運転手に風俗店として連れていってもらった店が超普通のマッサージ店だった話

          ネタに満ちた青島を後にした僕が次に向かったのは天津であった。 日本では天津甘栗、天津飯を通じてその名を轟かせている天津。 しかし実際の天津にこれらの品目は存在しない。 天津甘栗と天津飯のない天津に何があるのか。 中国古来の街並みと多くの屋台が特徴の古文化街。 イタリア式の美しい建築が特徴の意风区。 何も無いと思われがちな天津でも、この程度の情報は軽くネットを調べればすぐに現れる。 しかし僕が求めているのは実際に訪れたからこそ得られる情報と独自のストーリーだ。

          中国・天津 現地タクシー運転手に風俗店として連れていってもらった店が超普通のマッサージ店だった話

          中国・青島 地図に載らない謎の成人用品店

          それはまさしく偶然の出会いであった。 話は僕が中国の青島に滞在していた1週間ほど前に遡る。 極寒の1人ビールかけを終えた僕は宿に帰った後シャワーを浴び、夕飯を探しつつ宿付近の街を散歩していた。 Googleマップのストリートビュー機能が使えない中国では、実際に行ってみないと街の雰囲気が分からない。 中国にも百度地図という地図アプリはあるものも、広大な中国大陸全土の情報を網羅しているとは言い難いため、街歩きを通じて思わぬ発見がある場合が多々ある。 僕はそうした発見に若

          中国・青島 地図に載らない謎の成人用品店

          飲むだけではないビールの楽しみ方 ~青島1人ビールかけ企画より~

          衝撃的な体験をした南京を後にした僕は人生初の寝台バスに乗り込み青島へ向かった。 青島は旧ドイツの租借地ということから西洋風の建物を多く残す海と山に囲まれた港湾都市である。 その景観の美しさはこれまでも多くの観光客を惹きつけてきた。 だがしかしこれらの他に青島を語るうえで欠かすことのできないものがある。 青島ビールだ。 中国国内ではビール売り場でその顔をみない日がないくらいの圧倒的な人気を誇るこの青島ビール。 近年では

          飲むだけではないビールの楽しみ方 ~青島1人ビールかけ企画より~

          無知ゆえの巨大な地雷を踏んでしまわぬように ~南京戦争記念館訪問から~

          僕は先日19日から20日にかけて南京に滞在していた。 上海から日帰りで行ける古都ということもあり、現在では人気の観光地の一つとなっている南京であるが、主に第二次世界対戦時の件により日本との間にある歴史は限りなく重い。 僕は以前中国人の友人とありがちな日中の違いについて話していた際に衝撃的な言葉をかけられた。 「日本人って戦争好きだよね」 僕は思わず耳を疑った。 国内では言論や思想の自由を奪い反抗する者には武力弾圧も辞さず、 国外ではその圧倒的

          無知ゆえの巨大な地雷を踏んでしまわぬように ~南京戦争記念館訪問から~

          ブログの僕と現実の僕 ~上海短期同棲生活を経て~

          最近ブログの更新が止まっていました。 理由はただ一つ。 ネタがなかったからです。 最近の僕の生活はあまりにも平和に満ちていました。 というのも僕は先日語った素人女性童貞喪失計画に付き合ってくれた女性が「私の家に住んでも良いよ」と誘ってくれたため、僕はここ2週間ほど彼女と共に同棲していました。 彼女とはとても性格や生活習慣が合い、毎晩のように酒を飲み交わし、休みがあれば近場へ旅行に出かけるなど充実した日々を過ごしていました。 杭州にある西湖の夜景を観ながら、酒を飲み

          ブログの僕と現実の僕 ~上海短期同棲生活を経て~

          温泉にまつわるストーリーたち ~廃墟温泉と外国人追い出し温泉~

          なぜ温泉はこんなにも僕にストーリーを与えるのか。 話は1ヶ月ほど前に遡る。 北京到着以来念願の入浴を果たし、すっかり幸せ気分であった僕に例のウメハラがこんなリンクを送ってきた。 僕と同じように北京到着以来大浴場に飢えていた彼が北京にある巨大温泉施設を探し出して僕に共有してきたのだ。 なんとこの温泉施設は世界一の広さを誇る温泉としてギネスに登録されているらしく、館内は多種多様温泉で埋め尽くされているとのことだった。 前回の入浴ですっかり味を占めていた僕はこの世界一とい

          温泉にまつわるストーリーたち ~廃墟温泉と外国人追い出し温泉~

          ~そこにトムはいなかった~ ミッション:インポッシブル聖地巡礼記

          そこにトムはいなかった。 僕が中国に興味を持った理由の1つにある有名な映画があった。 「ミッション:インポッシブル3」 主演のトムクルーズがド派手なアクションと共に世界各地を駆け巡るあの「ミッション:インポッシブル」の三作目である。 当時中学生だった僕は「有名だから」という理由で何となくミッション:インポッシブルシリーズを借りていた。 この映画のラストにこんなシーンがある (真ん中の黒い男性がトム)

          ~そこにトムはいなかった~ ミッション:インポッシブル聖地巡礼記

          そこに思い出の味は無かった ~武蔵野アブラ學会上海店来訪にまつわる悲劇~

          そこにあの思い出の味は無かった。 中国には様々な日本料理店がある。 寿司、天ぷら、ラーメン、牛丼、 味や値段はともかくとして、たいていの日本食は中国でも堪能することができる。 しかしただ1つだけ中国の飲食店では決して出会うことのできない日本の味覚がある。 油そば 極太の麺と濃厚なタレが織りなす奇跡の調和で数多くの人々を中毒症状に追いやった日本が世界に誇るソウルフードである。 僕の所属していた早稲田大

          そこに思い出の味は無かった ~武蔵野アブラ學会上海店来訪にまつわる悲劇~