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神戸からのデジタルヘルスレポート #81 (在宅・遠隔診療/治療 4/7)

『神戸からのデジタルヘルスレポート』は、神戸拠点のプロジェクト支援企業・Cobe Associeが提供する、海外のデジタルヘルススタートアップを紹介するマガジンシリーズです。

今回も引き続き在宅・遠隔診療/治療の企業を紹介いたします。24時間対応で在宅医療を提供する企業らがメインとなります。

1. Homecare24:24時間対応のホームケアサービス予約

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企業名:Homecare24
URL:https://homecare24.id/
設立年・所在地:2017年・クニンガン(インドネシア)
直近ラウンド:N/A
調達金額:N/A

Crunchbase

Homecare24は、24時間対応のホームケアサービスを予約できるアプリを提供しています。インドネシア大学の看護学部を卒業したルンバン・ガオルが、病気にかかった妹が在宅で質の高いケアを受けるためにサービスを提供してくれる事業社を探すのに苦労した経験から2017年に企業に踏み切りました。AndroidおよびiOSデバイス用のモバイルアプリとして提供されており、ユーザーは24時間365日、正看護師や在宅介護サービス提供者を検索・予約することができます。最短1時間~最長1ヶ月の住み込みサービスも提供するなど、幅広さが魅力の一つです。

モバイルアプリ上で気軽に相談し、医療専門家へ接続、在宅医療ケアを受けることができます。予防接種支援、救急車レンタル、バイタル測定のための機器レンタルや医師、看護師、その他セラピストなどの医療チームへの相談、検査等、提供サービスラインナップは多岐にわたります。

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2. Homage:在宅介護・看護サービスのオンライン予約

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企業名:Homage
URL:https://www.homage.sg/
設立年・所在地:2016年・シンガポール
直近ラウンド:Series C(2021年9月)
調達金額:$45.2M

Crunchbaseより

Homageは、シンガポールを拠点に、在宅での介護サービスや看護サービスを予約できるオンラインプラットフォームを提供しています。週末や祝日には24時間サービスを受けられるほか、専門家から助言を受け取ることもできます。まずはサービス側が提供するアドバイザーと面談し、そこで立てられたケアプランをベースにした、個々人へのサービスが始まります。

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独自のマッチングエンジンを使用して、高齢者とケア専門家をニーズに合わせてマッチングする機能を搭載しています。家族はケア訪問をスケジュール、管理、およびモニタリングすることが可能です。また、家族向けアプリでケアの専門家と都度連絡を取り合うこともできます。

シンガポールのメディアStraitsTimesが取材している代表者の動画、いいですね。社会起業家として前進し、戦う姿にぐっときます。

3. Speedoc:24時間対応で、医師に往診を依頼できるアプリ

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企業名:Speedoc
URL:https://www.speedoc.com/sg
設立年・所在地:2017年・シンガポール
直近ラウンド:Series A(2020年12月)
調達金額:$6.7M

Crunchbaseより

Speedocは、シンガポールを拠点に、24時間対応で、医師に往診を依頼できるアプリを開発、オフラインサービスとオンラインサービスを組み合わせて、自宅にいる患者に対し医療を提供するプラットフォームを提供しています。往診予約、遠隔医療、遠隔健康モニタリング、薬の処方もサービスカバレッジのうちです。

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ドクターに素早くアクセスできる上に、かかりつけの医師の診察後、3時間以内に無料で薬を届けてもらうことができます。とにかく早い。CNBCが、コロナ禍初期の2020年2月に取材を行っています。CEOのDr.Sharavan Versaへの社内インタビューがリアルです。

4. Pharma-Safe:企業向け24時間対応の救急隊員派遣サービス

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企業名:Pharma-Safe
URL:https://www.pharmasafeind.com/
設立年・所在地:2005年・ラファイエット/ルイジアナ
直近ラウンド:N/A
調達金額:N/A

Crunchbaseより

Pharma-Safeは、企業向け安全管理サービスや、企業向けに24時間対応の救急隊員を派遣するサービスを提供しています。遠隔産業救急医療をはじめとした、最新の遠隔医療機能も提供しています。

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救急医療隊員としてキャリアをスタートしていたLanis Belaireと、救急医療現場のオペレーション運営経験のあるKen Dugasにより創設されました。危険な現場で働くスタッフ達の安全性と緊急時の医療提供の実現を図ることを目的としています。救急のスペシャリスト達で構成されており、当初はtoB向けの現場に対する救急派遣がメインでした。

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パンデミックを契機として、遠隔救急医療派遣等、これまでの事業経験を活かした最新の遠隔医療も開発し提供し始めています。

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いかがでしたでしょうか?マガジン内の他のデジタルヘルス記事も、ぜひお手すきで見てみてください。

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