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BMWから学ぶ「それでもなお」の姿勢

BMWは2005年に、「人生に多くのことを求める人へ」のタイトルでBMW 7シリーズの広告を世に放った。

人生に多くのことを求める人へ。

大人の哲学をもち、子どものような純粋さを持つ人。
主流なのに、心は反主流である人。
スーツを着こなすが、ジーンズもはきこなす人。
人生も語れるが、ジョークもうまい人。
有意義も好きだが、無意味なことも好きな人。
ワインにも詳しいが、恐竜にも詳しい人。
常識は持っているが、決して縛られない人。
ITには強いが、手紙は万年筆で書く人。
家庭を愛しているが、時には家庭を忘れられる人。
孤独も好きだが、社交も上手な人。
常に冷静だが、時に情熱的になれる人。
クラシックも聴くが、ロックも愛している人。
自信はあっても、過信はしない人。
美術館にも行くが、ジムにも行く人。
協調もできるが、反論もできる人。
夜更かしはするが、朝きちんと起きる人。
守るものが多くても、冒険できる人。
部下には優しいが、上司には厳しい人。
食べるのも好きだが、料理もできる人。
上質にこだわるが、 贅沢は好きじゃない人。
自分の誕生日は忘れても、約束の時間は守る人。

このコピーが雑誌の紙面に踊ったとき、その中央には大きく" But"の文字が描かれていた。「しかし」「それでもなお」の姿勢。一見矛盾するものを内包するのが魅力ある人なのだと、すべてが伝えてくる。

人や組織はとかく、一面的になりがちだ。
ITの時代だと言われればすべてをガジェット・電子機器に移し替え、ワインが好きになると趣味全般がスノッブなものに寄っていき、時間への厳しさは自分にも他人にも適用される。

一貫性などくそくらえだ。私たちは、誰かに説明するために人生を生きているわけではない。

人生に多くのことを求めよう。
矛盾を愛そう。

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