野安の電子遊戯工房 ~Nintendo Labo の新しい動画について~


 おお。Nintendo Laboに関する、新しい動画がアップされたようですね。

 先月、わたしはNintendo Labo Campと呼ばれる親子体験会の取材に行っていたわけですが、その場では「これからの数十分、取材禁止でーす」という時間帯がありまして、それについては仕事として書いた記事にも載せていませんし、こちらで語ることもできなかったわけですが、こうして動画が発表されたのなら、もう解禁してもルール違反ではないのでしょう。

 というわけで、Toy-Conガレージについて、ちょっとだけ書いておきますね。まずは、公式サイト内にある動画をご覧ください。MOVIEのところにあります。

Nintendo Labo 公式サイト




 はい。いかがだったでしょうか。

 このToy-Con ガレージを体験する時間帯こそが、Nintendo Labo Campを取材していた人たちを、もっとも驚かせた時間帯だったといっていいでしょう。

 ようするに、プログラムを組む遊びです。かなり本格的なプログラムが組めてしまうのです。動画の形で紹介され始めたばかりだし、まだまだ隠されている機能もたくさんあるでしょうから、その内容について、現段階で、わたしから語る言葉はありません。

 でもね。

 実際にNintendo Labo Campを取材して、子供たちがToy-Conガレージに取り組んでいる様子を見た者として、これを見たときの驚きについてだけは、ちゃんと語っておこうと思うのです。

 さきほど、この時間帯が「取材していた人たちを、もっとも驚かせた」と書きました。でも、けして誤解しないでくださいね。わたし、Toy-Con ガレージの機能に驚いたんじゃないんです。

 わたしが驚いたのは、目の前にあった光景です。

 そこでは、子供たちが、みんな嬉々としてプログラムを組み始める光景があったんですよ。これほど高度な「プログラムを組む遊び」だというのに、1年生から6年生までの幅広い年齢層の子供たちが、その概念をすぐさま理解し、遊び始めたんですね。

 その光景に、わたしは心から驚いたんです。




 つくる、あそぶ、わかる。

 これがNintendo laboのキャッチコピーであり、テーマであり、ゲームとして紹介するときのジャンル名でもあります。

 Nintendo Labo Campでは、この手順をなぞるように、子供たちにリモコンカー、そして釣り竿を工作させました。それらを使ってたっぷりと遊ばせつつ、ことあるごとに「これ、どうして動いていると思う?」と問いかけて、その仕組みを理解できるよう促していきました。

 子供たちは、そんなステップを踏んだ後に、Toy-Conガレージを体験するコーナーに突入したわけです。

 そしたら、みんな、すぐさま「プログラムを組む」という概念を理解したんですよね。そして高学年の子供たちだけでなく、1~2年生の子供たちも、自分の手で「こうしたら、こうなる」というシンプルなプログラムを組み始めたんですよ。

 すげぇ。

 ——と、ほんと、声が出そうになりましたよ。なんか魔法を見たような気分でした。この衝撃、理解してもらえるかなぁ。




 わたし、小さな子供向けのゲーム攻略本も、数多く作ってきましたから、小学校低学年の子供たちに、「物事の仕組み」とか「概念」とか、そういったものを理解してもらうのが、どれほど難しいか、痛いほど知っています。いつもいつも苦労してきました。

 なのにNintendo Labo Campでは、「プログラムという概念」を、いとも簡単に子供たちに伝えてしまったんですよ。嫉妬することもできないくらい、それは鮮やかでした。ほんと凄かったです。

 さて。

 その場で、どのようなプログラムを組むように促し、どのように子供たちを楽しませたのか——といった具体的な内容も、もちろん取材したわたしは知っているのですが、ここには書きません。

 いちおう「取材禁止でーす」と言われた時間帯での出来事なので、「解禁でーす」というアナウンスを受けることなく、その詳細を書いてしまうのは、取材者としてマナー違反ですからね。

 そのあたりを紹介した動画などが公開されたら、「うん。これがNintendo Labo Campで実演されていたヤツだったね」と書くことにします。それまではお口にチャック、でございます。

(2018/03/15)

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