これからNintendo Switchの購入を目指すパパサンタさんへのアドバイス(2017年11月版)


 クリスマスも近づいてきた昨今、Nintendo Switch購入を狙っているパパサンタさんに朗報です。

 3月の発売以来、ずっと極度の品薄様態が続いていたNintendo Switchですが、11月も終わろうとしているいま、「きちんと情報を得ておけば、ほぼ確実に買える」くらいまで状況は改善しました。

 得るべき情報は、ただひとつ。「地元の店舗に、何時頃に入荷されるか」です。

 ネットで検索してみると、「●●●●(店舗の名前)に●時くらいに行ってみたら、Nintendo Switchがふつうに買えちゃったw」みたいな情報がヒットするかと思います。ご近所で、購入できた方に聞いてみるという手もありますね。

 あとは、翌週の同じ曜日・同じ時刻に、その店に行けばいい。店にNintendo Switchを載せたトラックが届くのは、毎週、ほぼ同じ時刻ですから、それで無事に買えるはずです。



 なので、パパサンタさんたちが無事にNintendo Switchを購入できるであろうという想定のもと、これから入手にする方へ、まずは、どのソフトを買うべきか? についてアドバイスを送ります。

 もちろん、「これが遊びたい!」と心に決めているタイトルがあるならば、迷うことなくそれを買えばいいわけですが、とくに決めていない、あるいは、いろいろ迷っている――という方もいるでしょう。そこで、任天堂の代表的な5タイトルに絞って、それぞれの難易度を説明したいと思います。

 では、それぞれのゲーム難易度を、3段階評価で表記していきましょう。★が多いほど難しいソフトです。こうなります。



 マリオカート8デラックス ★

 ARMS ★

 ゼルダの伝説 ブスオブザワイルド ★★

 スプラトゥーン2 ★★★

 スーパーマリオオデッセイ ★★★



 ものすごーく異論反論が来そうな評価になっていることは百も承知ですが、いちおう説明させてください。

 ここでいう「難易度」は、「クリアのために必要なテクニックの高度さ」とか、「ゲームがうまい人が、ガチガチにやり込んだときの、歯ごたえの良さ」とか、そういうものではありません。

 ふだん、あまりゲームをプレイしない人が、そのゲームを「楽しいなぁ」と感じられるまでに、越えなければならないハードルの高さ――みたいなものを示していると考えてください。

 よりシンプルに言い換えるなら、たとえば小さな子供たちが、飽きたり投げ出したりすることなく、ひとりで夢中になれるかどうか? みたいな指針ですね。「ゲームを楽しめるようになるまでの難しさ」です。



 このような指針で見たとき、じつは、いちばん難易度が高いのは「スーパーマリオオデッセイ」だと思います。

 たぶん、小さな子供たちは、ひとりでは、なかなかゲームを進められないでしょう。序盤の中ボスですら倒せないと思います。けっこう強いんですよ。

 というか、そもそも3D空間を、自由に飛んだり跳ねたり走ったりするのって、小さな子供たち(やゲームに慣れていない人)にとっては難しいものです。「オデッセイ」のストーリーを追いかけ、パワームーンを集めていくことが、そもそも大変なんですよね。

 なので、パパサンタさんに、大事なアドバイスを送ります。

 小さなお子様が「オデッセイ」をプレイしたいと思っているのなら、2人協力プレイで、手助けしてあげてください。これは「帽子」と「マリオ」をそれぞれ別々に操作するという協力方法です。こうすると、ゲームの難易度が格段に下がります。

 お子様が、マリオを走らせることができるくらいの実力があるのなら、パパが「帽子の操作」を担当して、敵キャラをやっつける仕事をこなしましょう。お子様が、マリオの操作すら不安定な腕前ならば、パパが「マリオの操作」を担当するといいでしょう。このあたりは、場面場面で状況が変わるのに応じて、ときどき役目を交代しながらプレイしてください。

 パパといっしょにプレイしたから、すごく楽しかった!

 という年末年始の思い出を、子供たちの胸の中に作れるんじゃないかと思いますよ。ゲームを通じて、子供たちに尊敬してもらえるためのチャンスともいえます。もっとも、「パパも、ゲームが好きな仲間なんだね」と同格に見られるという可能性もありますが(笑)。



 いやいや。ふだんから忙しくて、子供とゲームする時間が取れないよ――という方は、いちばん難易度の低い「マリオカート8」の購入がオススメです。

 このゲーム、やりこむと超絶的なプレイが可能になり、ネットを介しての対戦では「嘘だろ!」と叫びたくなるような超人たちがたくさんいるのですが、その一方、とてつもなく難易度が低いゲームでもあります。

 たぶん、4~5歳の子供でも、楽しく遊べます。

 じつはこれ、コースアウトしそうになると、勝手に補正してくれる機能がついているんですね。極論、コントローラーなんかまったく触らなくても、いちばん弱いコンピュータ相手のレースなら、上位入賞ができます。

 だから、誰でもレースに参加した気分になれる。自分の実力で勝ったような気分になれる。子供たちは大喜び、というゲームなのです。お子様が2人以上いるなら、とくにおススメですね。パパが参加しなくても、子供たちだけで、延々とゲームに夢中になってくれますよ。きっと。



 「スプラトゥーン2」と「ARMS」は、みんなで遊ぶゲームです。ネットを介しての対戦を含め、みんなで仲間になって遊ぶのが楽しいというか。

 自分の子供たちとも、ガチで勝負するぜ! 手加減はしねーぜ! ゲームってのは、そうやって楽しむもんだ! というスタンスのパパサンタさんは、これらのソフトの購入をオススメします。

 「ARMS」のほうが、直感的にプレイできるため、ゲームに慣れていない子供たちがコツをつかむのが早いような気がします。

 「スプラトゥーン2」は、なんのかんのいって3D空間を移動するゲームなので、慣れるのに、すこし時間がかかります。もちろん前作をプレイしていれば問題ないです。年齢に関係なくガチバトルができます。





 いやいや、子供のことなんか、考えないよ。ただ自分がゲームを楽しみたいんだよ!

 ――という方は、そりゃもう問答無用で「ゼルダ」をプレイしろ! としかアドバイスしようがありません。

 家庭用ゲームが誕生してから30数年。これまで何万本ものゲームが発売されているでしょうが、それらすべてのゲームをひっくるめて、歴代トップ5に入るタイトルとして評価すべきであろう、とんでもない傑作です。

 あまりの凄さに、言葉を失う――という体験は、そうそうできるもんじゃありません。ほんと凄いです。これをプレイせずに、2017年のゲームは語っちゃいけない! と叫びたくなるようなゲームです。ここまで断言したくなるわたしの気持ち、いざプレイしてみれば、きっとわかります。



 とまあ、そんなわけで、ろくに役に立たないアドバイスだったかもしれませんが、タイトル購入の際に、ちょっとだけでも参考になりそうなら、うれしいかぎりです。

 もちろん、ひとくちに小さな子供たちといっても、ゲームがうまい子もいれば、うまくない子もいるので、わたしのアドバイスが参考にならないケースも多々あると思います。そのあたりは、ご容赦ください。

 また、最後に、もう一度いっておきますが、すでに「これ、面白そうだなぁ」と目星をつけているタイトルがあるなら、わたしの意見なんか参考にせず、そちらを買ってくださいね。ゲームなんてのは娯楽品なんだから、たいていの場合、自分の直感がいちばん正しいもんです。

 品薄が緩和されつつある昨今、ようやく多くの人がNintendo Switchに触れられるようになりました。あとは、その面白さに夢中になってくれることを、心から祈っております。


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