野安の電子遊戯工房 ~もしゲームに流行があるのなら、20~25年前のゲームに次のヒット作のヒントがあるのかも~
ファッションに流行のサイクルがあるように、もしかしたらテレビゲームにも流行のサイクルがあるかもしれない――と、わたしは思っています。まだゲームは歴史が浅いから、サイクルがあることに誰も気づいていないだけなんじゃないかなぁと。
テレビゲームは、テクノロジーの進化によって、どんどん豪華になっていきますし、だから外見こそ大きく変化していきますが、その内部のエッセンスのようなものは、いったん廃れても、時間がたつとともに蘇り、また大衆を引き付けるんじゃないかなぁと。
ファッションの流行は、だいたい20~25年のサイクルになっているという話を聞きます。だとすると、テレビゲームの流行も、そのくらいのサイクルで巡ってくるのかも――と、いったん仮定することにしましょう。
この仮定が正しければ、いまから20~25年前のヒットゲームのエッセンスを分析し、それを最新のテクノロジーで復活させたゲームが、そろそろヒット商品として世の中に出てくるのかもしれません。
たとえば、そろそろ「たまごっち」のような育成ゲームのブームが再来するのかもしれません。
初代の「たまごっち」は1996年発売であり、その翌年に大ブームを巻き起こしました。現在は2018年ですから、それから21年が過ぎたことになります。そろそろブームが再来してもおかしくありません。
「たまごっち」という名前のままヒットするとはかぎらず、まったく違うメディアを舞台にした「何かを育てていくゲーム」がヒットするのかもしれません。スマホかもしれないし、スマートスピーカーを利用するかもしれないし、あるいはVRを活用するのかもしれません。
でも、そろそろ、そんなゲームが大ブームになってもおかしくない気がします。これが実現するかどうか、あと3~4年、ちょっと様子を見たいと思います。
あとは、ノベル系ゲームが、そろそろ人気が再来してもいいのかなぁ、と思っています。
サウンドノベル黎明期の傑作「かまいたちの夜」の発売が1994年ですから、あれから24年がたったことになります。流行にサイクルがあるのなら、物語を追いかけていくというスタイルのゲームの人気が、ふたたび戻ってきてもいい頃ですよね。
これもまた、ゲーム機ではなく、スマホやスマートスピーカー、さらにはVRを活用するような形で再現されることになるのかもしれません。
個人的な趣味で言うと、これらのメディアの中で、もっとも面白そうなのはVRかなぁ。VRって、なんか「3D空間でアクションをする」という方向ばかりが注目されがちなんだけど、その最大の特徴は「外界を遮断してしまう機能」にあり、周囲が見えないからこその不安感を感じさせてしまうという欠点があるのだから、 じつは「プレイヤーは、まったく動かなくていい」という方向の娯楽を、まずは追及したほうがいいと思うんですよね。
ならば、とくに動く必要のない、読書(だけとは限らないけど、なんらかの物語を楽しむ行為)に没頭させるという遊びを、まずは追及してみてほしいなぁと思っております。
1991年発売の「バーコードバトラー」あたりも、そろそろ流行のサイクルに乗って復活してもいい頃かもしれませんね。
世の中にたくさんある「何か」をスキャンすると、ゲーム世界の中では別の価値が発生する――という仕組みのゲームですね。こういうのって、誰もがスマホを持っている現在にこそふさわしいゲームかもしれません。スマホのカメラ機能を使えば、技術的には、いろいろなことが可能なはずですから。
いまの時代に復活するのなら、読み込むのはバーコードじゃなくて、まったく別の「世界共通の何か」になるのでしょう。いったい何だろう? ちょっと見当もつきません。誰か頭のいい人、そこらへんを考えてくださいませ。
とまあ、思いつくままに、いろいろなことを書いてみました。
これらは、テレビゲームには流行のサイクルがあり、それは20~25年周期かもしれない――という仮定のもとに書いたものですから、その仮定が間違っていた場合、まったく価値のない意見でございます。その場合、これらは、ただの与太話にすぎません。
なので、あまり真剣に受け取らないでいただけると嬉しいです。これ、与太話である可能性のほうが高いでしょうから。
(2018/08/16)
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