Nintendo Switch発売記念の文章です

 

 Nintendo Switchが発売されました。

 すでにプレイされた方もいるでしょう。いかがでしょうか。1か月ほど前、わたしが体験会などでプレイしたとき「なんか面白いゲーム機だなぁ」と感じた理由が、なんとなく理解していただけたでしょうか?

 そうなんですよ。うまく言葉にできないんだけど、なんか面白いゲーム機なんですよ、これ。

 まあゲームなんてものは、難しいこと考察したりしないで、ただ楽しめばいいという娯楽ですからね。「なんか面白いなぁ」と呟きながら、わたしは、これから存分に楽しむことにします。ぜひ、みなさんも、ゲームを楽しんでくださいませ。



 さて。職業柄、わたしは「Nintendo Switchって、どうなんですか?」と聞かれることが多いのですが、そのたび「たぶん、ニンテンドーDSと同じパターンで売れていくと予想します」と答えてきました。

 おぼえている方もいるかもしれませんが、ニンテンドーDSは大ブームになり、長期にわたる品薄状態が続きました。わたしも、知人から「子供がほしがってるんだけど、ぜんぜん手に入らない。どうすれば買える?」と、よく質問されたものです。

 でも、ニンテンドーDSって、発売直後から大人気だったわけじゃないんです。発売直後は、じつは簡単に買えました。品薄になったのは、しばらくたってからのこと。じわじわと口コミで人気が高まり、それが臨界点に達したとき、いきなり大ブームになったんです。

 最近でいうと、テレビドラマの「逃げ恋」とか、ちょっと古い例を出すと「半沢直樹」とかが、放送が続いていくうちに注目度が上がって大ブームになりましたよね? ほんと、そんな感じだったんですよ。



 Nintend Switchは、そんなパターンでヒットするんだろうな、と、わたしは予想しています。

 もちろん、全世界で1億5000万台を越えるモンスターヒットを記録したニンテンドーDSほどの大ヒットをするとは、まったく思ってません。スマホなどが大々的に普及している昨今、個人所有する携帯ゲーム機ならばともかく、据え置きゲーム機がそんなに売れたら大事件ですからね。

(……と、いちいち補足しておかないと、「あいつ、ニンテンドーDSのようにヒットすると予想していたのに、販売台数がぜんぜん届かなかった。大ハズレだw」と非難されたりするので、予防的に書いておきます。ほんと面倒な時代になったものだなぁ)

 あくまでも、売れ方の傾向として、ニンテンドーDSのパターンを踏襲するんじゃないかな、と予想しているということです。スタートダッシュは静かで、だけど次第に口コミで話題が広まり、いつしかヒット商品になっている――というパターンで普及していくんじゃないかなぁ、と。



 というか、任天堂、意図的にそのパターンを狙ってるように思えてならないんですよね。

 そもそもスタートダッシュ狙うのなら、3月3日という発売日はオカシイですよ。据え置きゲーム機は、たいてい年末に発売するものです。とりわけ北米市場ではそれが鉄則でありまして、21世紀以降のゲーム機の北米での発売時期を見ても、それは一目瞭然なんです。

 2001年11月15日(Xbox)

 2001年11月18日(ゲームキューブ)

 2005年11月22日(Xbox 360)

 2006年11月17日(PS3)

 2006年11月19日(Wii)

 2012年11月18日(Wii U)

 2013年11月15日(PS4)

 2013年11月22日(Xbox One)

 ね? ゲームは娯楽商品ですから、クリスマス商戦(ホリデーシーズン商戦)にぶつけるのがスタートダッシュのための最適解なのだ! というマーケティングデータに沿って発売日を設定すると、こうなるんですよ。

(注:発売日はウィキペディアのコピペなので、間違ってたらゴメンね)



 なのにNintendo Switchは、全世界で、3月3日という異例なタイミングで発売されました。だとすると、これ、スタートダッシュは、あまり重要視しません! という宣言みたいなものなんじゃないかなぁ、と思うんですよね。

 なんていうのかな、スタメンの11人に「守備が安定しているメンバー」を選んでおいて、いったん試合を安定させておいてから、どこかで切り札となる選手を投入して勝負をかける! みたいな戦略なんじゃなかろうか、と、わたしは予想しているのです。



 このように予想している理由は、わたしが、まだ発売されてないソフトなどを、体験会でプレイしているからです。

 これ、キッズ層が大喜びじゃん! 夢中になるじゃん! というか、体験会などで実際にキッズが夢中になってたじゃん! というソフトが控えていることを、わたしは知っているのです。

 でも、いまのところ、テレビコマーシャルを見ても、店頭に並ぶパンフレットを見ても、任天堂の広報戦略としては異例なほど、そこに「キッズ層の姿」が希薄なんですよね。かなり意図的に、これは大人が楽しめるゲーム機ですよ! と強くアピールしているように見えます。

 だから、どこかで広報戦略を切り替えてくるんじゃないかなぁ。

 ゲーム機の発売直後は、ゲームに詳しい大人たちをターゲットにする。そして、そんな人たちにひととおりハードがいきわたったくらいのタイミングで、その次のターゲットとして、キッズ層・ファミリー層を狙った宣伝を打ちはじめるんじゃないかなぁ、と思うんですよね。

 そのあたりで、ニンテンドーDSがそうだったように、「発売からしばらくたってから、人気が高まってくる」パターンに入るんじゃないかな、と予想している次第です。

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野安ゆきお

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