野安の電子遊戯工房 ~ワールドカップが開幕しました~


 サッカーの話です。雑談です。

 すごーく平穏な気持ちで、ワールドカップ開幕の日を迎えました。こんな気分でワールドカップ期間に突入するのは、1994年のアメリカワールドカップ以来かもしれません。

 1998年のフランスワールドカップ以降、日本はワールドカップに出場し続けてきたので、つねに「心の中は臨戦態勢」でワールドカップを見つめてきたわけですが、今回、そういったヒリヒリした感覚が。まるで湧いてきていません。

 日本が勝てば、もちろんハッピー。

 でも、負けたとしても、それならそれでサッカー協会がボコボコに叩かれるだろうし、ハリルホジッチさんの解任という馬鹿げた決定を下した人たちが消える可能性が高まり、ある意味ではハッピーエンドなるから、それもいいか、くらいの感覚です。

 そんなわけで、日本が出場していなかった時代のワールドカップを楽しんでいたときのように、すごーく平穏な気持ちでワールドカップを観戦できそうです。

 そういうの、あんまり嬉しくないんだけどね。あのヒリヒリした感覚こそが、サッカー好きだけが知る、極上の麻薬ですからね。




 さて。

 日本はグループHで最弱であり、決勝トーナメント進出は厳しい――といった分析が、スポーツ番組などでは報じられていますが、わたし、もうすこし楽観的です。

 たしかに、世界中のブックメーカーの予想によると、日本はグループ内の4番手という位置づけになっています。

 でもね、各グループの組み合わせが決まったときの、世界各国のブックメーカーの予想では、日本はグループ内の3番手くらいの位置だったんですよ。ブックメーカーによっては2番手に推しているところもあったと記憶しています。グループリーグの突破確率は、40%~50%あたりと予想されていました。

 なので、ハリルさんが監督だった時のような力を出して、ハリルさんの頃のように「タテに速いサッカー」を実現できれば、グループリーグ突破はありえない話ではない――と、わたしは予想します。

 ねがわくば、「自分たちのサッカー」とか「日本らしいサッカー」とか、そういった世迷言を口にしたりせず、西野監督が無駄に自分の色を足したりせず、きちんとタテにスピード感のあるサッカーをしてくれれば、チャンスはあるんじゃないかなぁ。かなりの楽観論ではありますが。

 グループHを抜けられれば、じつはベスト8の目もあるんですよね。ドイツ、ブラジル、フランスあたりの「手も足も出そうもない国」とは、準々決勝まで当たらない。今回は抽選に恵まれております。

 



 さて。

 このコラムは、サッカーに詳しくない人も読んでいるでしょうから、テレビ観戦をするにあたり、ひとつだけアドバイスをしておきましょう。

 番組内で、「パスサッカー」という言葉を使ってチームの戦い方を説明するような人がいたら、無視してください。

 パスしないサッカーがあるなら、もってこい!

 と、「プレバト」の夏井先生なら言いますよ。パスするのは当たり前。どっちの方向にパスするのが多いのか? どのくらいの長さのパスを主体にするのか? 足元に出すのが多いか、走り込んだ先に出すのが多いのか? という傾向の違いがあるだけです。

 つまり、すべてのチームが「パスサッカー」をするのですから、この言葉、チームの特徴を説明する上で、なんの役にも立たないんですね。こんな言葉を無自覚に使うような人は、無視してかまわないのです。たいしたこと言ってないってことですから。




 では最後に、優勝国の予想です。

 今回はフランスかなー。

 準決勝でブラジルを潰して、その勢いのまま決勝を制すると予想。どうだろう。結果は神のみぞ知る。

(2018/06/14)

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