野安の電子遊戯工房 ~アリアナ・グランデの「Nintendo Laboだけセッション」など~

 

 週末です。お酒を飲んでしまっているので、お気楽なことを書きます。

 すでにご存じの方も多いでしょうが、Nintendo Laboに関する動画では、以下のものが抜群に格好いいですね。

アリアナ・グランデたちによる、Nintendo Laboだけを使用したセッション。Ariana Grande, Jimmy & The Roots Sing "No Tears Left to Cry" w/ Nintendo Labo Instrument

 Nintendo Laboを楽器として使用して、一線級のプロが一曲をまるまる演奏してしまう——という、なんとも楽しい動画です。

 ゲームライター的な視点から見ると、つりToy-Con、ロボットToy-Conなどを使ってリズム隊を組んでいたりと、Nintendo Laboの扱い方が素人じゃないところにシビれました。地味ながら、けっこう凄いことやってます。

 これ、本人たちが「こういうのをやりたい!」と手を挙げたところから始まったのかしらん。それともニンテンドー・アメリカが依頼したのかしらん。いずれにしても、このセッションを実現するにあたり、ニンテンドー・アメリカの全面バックアップがあったことでしょう。いたるところにプロの仕事が見えます。




 もちろん、一般の方々も、Nintendo laboを使って、いろいろな動画を作っていて、ネット上をにぎやかせているわけですが。

 いまのところ、わたしの個人的なナンバーワンはこれですね。

ニンテンドーラボで動くパンジャンドラムを作ってみた(ニコニコ動画)

 詳しく説明できるほどの素養がないので、もしかしたら間違っているかもしれないけど、つまりは「ジョイコンの振動」を回転運動に変換する機構を、段ボールで製作しちゃったよん、という動画です。

 その結果、れっきとしたオリジナルのリモコンカーができてしまうのですよ。本体に同梱されたリモコンカーが、ブブブブブ……と振動を推進力に変えているだけなのに対して、こちらは振動によって車輪を回して走っていきます。すげぇ。

 わたし、この設計図、有料でも入手したいかも。どうやって動いているのか、自分の手で作って確認したいもん。




 これらの動画を見ていて思うのは、Nintendo Laboを使っての動画は、「モニター以外のところにアウトプットがある」もののほうが、なんかゾクゾクするなぁ、ってこと。

 モニター上に何かをアウトプットするなら、他にもいろいろ方法はありますからね。「簡単なプログラムを組むための仕組み」は、ネット上にたくさんあるし、そちらを使ったほうがスマートなものが作れます。

 でもNintendo Laboを使うと、ゲーム機を利用しているのに、結果として「現実の世界に、なにか変なものが生み出せる」んですよ。そこが、やっぱ独特だし、見ていて楽しいなぁと。

 つまり、VRとかARとか、そういったゲームの世界を「拡張」していくムーブメントが注目されがちな昨今、ゲーム機を使って「現実そのものを面白くしてしまう」というアプローチは、エンタテインメント商品として、やはり抜群に面白いなぁ、と思うのです。

(2018/05/19)

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