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脱線日記「ポコニャンが捨象された並行世界」

・最近、自分の新たなディスアドバンテージを見つけた。それは「バカになれない」ということだ。
ここで言う「バカになる」は「ボケる」のとは違う。ボケるのはどちらかというと流れを断ち切る行為だ。バカになるのはとことん流れに乗るといったニュアンスなのかもしれない。バカになれないのは簡潔に言えば場のノリについていけないということだ。ウェイができないのだ。
酒が飲めず、人見知りなのに輪をかけて、バカになれないというのはこれはもう手の施しようがない。神は何故私にここまでの修練を与え給うたのであろうか。願わくは我に七難八苦を取り除きたまへ。

バカになれる人というのは集団心理学的に言えば輪に効率よく溶け込むことができるということだから、そういう意味ではとてもインテリジェンスな能力だ。生き抜く力がすごい。まさにバカサバイバーだ。僕はもっとウルフルズを聴いたほうがいいということか。

・会社の後輩が「ポコニャン」を知らないという事実を知って衝撃だった。自分には想像することができない、「ポコニャン」を知らない状態で見ている世界とは一体どういった景色なのかを。
これから後輩のことを、"ポコニャンが捨象された並行世界に生きている謎の生物"という目でしか見れなくなるかもしれない。ごめんよ、でもこうするしかないんだ。

・小学校1年生のときに離任して学校を去っていった先生も、15年くらい前に爆笑オンエアバトルで1回きり観た無名の若手芸人も、中学生のときに漢検のチラシに載ってた自分と顔の骨格が瓜二つだった女の子も、大学時代に受けた自動車教習所の路上講習ではちゃめちゃにテンパっていた同じ班の青年も、この2023年現在も(死んでいない限り)どこかで何かをして暮らしていると思うと、とても不思議な気持ちになる。


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