のざらし

のざらしです。 ex会社員。 2019年12月からワーキングホリデーでオーストラリア。…

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のざらしです。 ex会社員。 2019年12月からワーキングホリデーでオーストラリア。 記事短めで刻んでます。

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平成の卒業アルバム

平成が終わる。 自分は平成に生まれ生きてきたので初めて元号の境目に生きる。 平成生まれの多くの人が語るように「平成=自分の人生」だ。 ゲームボーイアドバンスに熱狂し、ベイブレードと遊戯王カードで少年時代を過ごした。 バンプとアジカンに青春時代を支えられ、スマートフォンの進化と共に大学時代を生きた。 4月1日に新しい元号が発表されたとき特に大きな感慨はなかった。 「令和」ってまた昭和と同じ「和」の字入ってるなとか。 「平成」と「令和」で合わせて「平和」って捉えれるのねとか

    • 30代になって気付く友人の考えていること

      30歳を超えてからか、人の価値観の違いというものをより強く感じるようになってきた。 ある高校時代の同級生はYoutubeで100万人登録者を超えたらしい。 インスタグラムのストーリーでそのことを投稿していた。 彼のチャンネルを見に行ってみたら最近の動画の再生回数は1000回前後をうろうろしていて、おおよそ金の盾に似つかわしくない数字に思えた。 こんな一瞬でわかってしまう脆い称号をインスタで投稿していた気持ちは想像するのが難しかった。 ある大学時代の友達は地元の市役所に勤務

      • 影響しあう友達

        先日、高校の頃の友達の結婚式に行った。 5~6年ぶりに会う友達だった。 その友達が披露宴で、奥さんに向けてバンドで曲を歌うといい、毛皮のマリーズの「愛のテーマ」を歌った。 定番の結婚式ソングではない曲を歌う友達に"めっちゃいいじゃん!!"と興奮した。 後日、その友達に何気なく連絡を取ったらすっかり忘れていたことを伝えられた。 学生時代に毛皮のマリーズを教えたのは私だったらしい。 そりゃ「愛のテーマ」聴いて興奮するわ。 ふと思い返してみれば、そいつからは昔、森見登美彦の「太

        • 「ジブリと宮﨑駿の2399日」を観た。

          12/16にNHKで放送された「ジブリと宮﨑駿の2399日」を観た。 クリエイター宮﨑駿の仕事というよりは余りに人間・宮﨑駿の映像で泣きそうになってしまった。 映像で映し出されていたのは大事な人を喪失した人間の踠きと、迫り来る死の姿だった。 ここまで高畑勲と向き合って生み出された映画だったとは想像していなかった。 (ドキュメンタリーとしてその色が強くされている部分はあるのかもしれないが) 「脳のふたがあいた」クリエイターの狂気を纏う宮﨑駿には"老い"の姿がオーバーラップさ

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        • ベトナム旅行
          7本

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          実家の父と大相撲と僕

          実家に住んでいた頃はよく相撲を見ていた。 仕事から帰ってきた父がNHKプラスで相撲中継を見ていたからだ。 この力士は押されるすぐに引くだとか、この力士は十両から駆け上がってきたとか、この行事の腰は常に低いだとか教えてもらいながら見ていた。 そんなだから場所がある時は毎日相撲を見ていて、自分も伯桜鵬の活躍だとか熱海富士の人気だとかわかるようになっていた。 気づいたら九州場所が9日目も終わっていた。 実家を離れ、東京で仕事を始め、生活が変わった。 相撲を見てあーだこーだと喋

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          東京の電車で感じる微妙なストレスと心のゆとりの関係

          5年ぶりくらいに東京で暮らしてみて気づいたのは、電車の中での些細なストレスだった。 正面の座席が空いた時に文字通り椅子取りゲームのようにさっと入ってきて座る人。 最寄り駅に停車し、降りようとする際に我先にと身体を入れて先んじて降りていく人。 勝負をしたつもりもないのに、勝手に獲られた気分になっていた。 それが本当に僅かなわだかまりとなっているなと気づいた。 油断すると競争し合う社会。 自分の心のゆとりを確保する必要があるなと思い、 なんとなく会社に向かう道を少しゆっくり

          東京の電車で感じる微妙なストレスと心のゆとりの関係

          仲野太賀のアラスカ旅に胸打たれる。

          無駄を愛するオトナのためのカルチャーメディア、mudaによる【TRAIL】仲野太賀inアラスカを観た。 3泊4日でデナリ国立公園のワンダーレイクを目指すドキュメンタリー。 ど派手な演出があるわけではない3日3晩歩く映像がとてもぐっと来た。 旅程を考え荷物を切り詰め、道中出会う人たちと情報交換をし、雨に打たれ、野生動物と遭遇し、時間に間に合うように道無き道をショートカットし、壮大な景色に思いがけずゆったりとした朝を過ごしてしまう。 アラスカという遥か離れた場所で80km

          仲野太賀のアラスカ旅に胸打たれる。

          両親と一緒に暮らした1年間で学んだこと

          自分には70歳手前の母と70歳を超える父がいる。 オーストラリアに三年行っていたのでしばらく実家から離れて暮らしていたのだが、この1年ほど一緒に暮らしている。 母は昼間に新聞を端から端まで読むのが好きで、父は大相撲で木村容堂を見るのが好き。 母は庭でハーブを育て、父はプランターでネギを育てている。 未だに母はよく家事をこなしているが、疲れてよく寝にいく。 父は未だに仕事をしているが、車の運転をすると車線右寄りに走ってしまう。 母は足を悪くし杖をついているし、父は半年ほど前

          両親と一緒に暮らした1年間で学んだこと

          霧の立山を登った。

          先週末、立山にハイキングに行った。 室堂ターミナルを出発し、一ノ越方面へと向かい、 大汝山を横切って室堂ターミナルに戻るサーキットルート。 8:30にターミナルに着いた時点で一面は霧がかっていた。 雨が降らなかっただけでも幸いだなと友達達と出発。 行く手は50ほど先ぐらいまでしか見えなかった。 「こんな時、ネガティブなことばっかり言ってくる彼女は嫌だな」なんて既婚者達に言って笑いながら登る。 強風に煽られながら岩場を登り、立山の頂上ではあまりの風に建物の隅で隠れて休憩した

          霧の立山を登った。

          母の優しさに苛立つ私は、何を求めているのか?

          私の母はお人好しである。 自分はそれに腹が立ってしまう時がある。 母はとても優しい。 困っている人がいれば声をかけるし、「大丈夫です」と言われてその場を離れてからも心配をする。 家でもせっせと働いて料理でも片付けでも自分でやってしまう。 自分はそれに苛立ってしまう瞬間がある。 そんなに何でも自分でやらなくていいのに感じてしまう時がある。 そんなに尽くさなくていいのに。 そんなに人を助けなくていいのに。 それは、それが出来ない自分への苛立ちであるのだろう。 動き出す前に何

          母の優しさに苛立つ私は、何を求めているのか?

          "エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス"を観た。

          Netflixに『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が入っていたので見た。 ぶっ飛びにぶっ飛んだマルチバース。 くだらなさと壮大さを行き来しながら目まぐるしく変化する映像。 クラクラした。 一緒に観ていた60代の母親は全く話についていけておらず、自分が解説していたのだが自分もどこまで理解できているのだか定かではなかった。 話はアメリカの中華系移民の生活から始まり、荒唐無稽なマルチバースと最強の敵が現れ、自己愛・家族愛に帰着する。 数ある選択肢(マル

          "エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス"を観た。

          就職活動振り振られ。

          現在、ITエンジニアとしての転職活動をしている。 社会人として2年働いたものの、その後ワーキングホリデーでふらりふらりとしている間に30代に辿り着いた自分。 置かれている状況は、若い時分から実力をぶん回す者が多いIT業界においてはなかなかハンデを背負っていると思う。 そんな思いからプログラミングスクールを通して数うちゃ当たると手当たり次第の会社を受けている(もとい受けさせられている)。 基本的にはスクール側が応募しまくって書類審査が通過した会社だけを教えてくれるのだが、2~

          就職活動振り振られ。

          辺り一面の新聞を見て。

          親の寝室に入ると至る所に新聞がとっ散らかっていた。 母親が溜まってしまっていた何日分かの新聞を寝ながら読んでいた跡のようだった。 あちらこちらに置いてある新聞を見てえらくたくさん読んだんだなと思った。 片付けるのに新聞を拾いながら、母のもっている情報の大半はこうやって集まってきてるんだなと感じる。 自分がSNSやらネットやらで目に付く情報を連鎖的に漁っていくのに対し、母は新聞の端から端まで読み千差万別な情報を飲んでいく。 気になる分野の情報を掘っていく私と、幅広く情報が入っ

          辺り一面の新聞を見て。

          スマホを直しただけなのに。

          数週間前からスマホの画面が浮き上がっていた。 数日前からバッテリーが急激に減ったりして、電源が付かなくなったりしていた。 まだ2年弱だけど買い替えなきゃいけないか… と考え始める。 ネットで原因を調べてみるとバッテリーが膨らんでいることが原因だった。 下手をすると爆発すると書かれており、それからは充電しながら枕元でポケモンスリープを起動させておくなど恐ろしくてできなくなった。 こんなことで死にたくない。 慌ててバッテリーと工具を注文した。 バッテリーと工具は翌日には家に届

          スマホを直しただけなのに。

          秋が来た。

          夜が涼しくなった。 寝るのに使っていたタオルケットだけでは肌寒くなり、窓を閉め掛け布団をかぶって寝る。 秋が来た。

          秋が来た。

          「あなたのキャリアビジョンを教えてください。」

          就職活動をしている。 「あなたのキャリアビジョンは?」 と尋ねられる。 私のキャリアビジョンは… と喋りながら頭の中でなんでビジョンが必要なんだっけ?と他ごとを考えてしまう。 キャリアビジョンを持つことは中長期的な目標を持つことであり、それまでのマイルストーンを設定することで自己の恒常的な成長を促すことが期待でき、明確なキャリアビジョンを持つことは意欲的な勤務姿勢にも繋がる。のだろう。 オーストラリアを旅している時は、その場の出会いや偶然が楽しかった。 その余韻が残ってい

          「あなたのキャリアビジョンを教えてください。」