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DA PUMP 全国ツアー開催決定! 感謝の日本武道館ライブレポート

16年ぶりに7人で日本武道館へ! 楽しすぎたDA PUMPの感謝満載武道館ライブ

7人組ダンスボーカルグループのDA PUMPが、日本武道館と大阪城ホールを舞台にしたライブツアー"LIVE DA PUMP 2019 THANX!!!!!!! FINAL"を開催。
昨年の『U.S.A』メガヒットを受けて、国民的人気を取り戻したDA PUMP。現代の音楽シーンでは珍しい、奇跡とも言える再ブレイクをはたした彼らは、その感謝をすべての人に伝えるため"LIVE DA PUMP 2018 THANX!!!!!!!"と銘打たれた単独ライブを昨年10月に開催。

そこから『桜』のリリースを経て、感謝の集大成となる本ライブツアー"LIVE DA PUMP 2019 THANX!!!!!!! FINAL"に繋げた。

DA PUMPが見せた感謝のライブパフォーマンスとは?
DA PUMPとファンが見せた新たな形とは?
そして、気になる新曲のみどころとは?

本ライブレポートでは、グループとして16年ぶりの開催となった日本武道館公演(2019年6月14日)の模様をレポート!

※こちらは2019年7月8日にYouStyleで掲載された記事です


DA PUMPが見せるグループ力! ライブはのっけから全力疾走

日本武道館に入ると、まず驚いたのが観客層だ。ダンスボーカルグループといえば、若い男女層のファンが多いイメージがあるが、この日の日本武道館には、小学生くらいの子供から50代60代のご年配方まで、超満員の幅広い年代層の観客が、今か今かとライブの始まりを待っている。
中には会場限定グッズのレインボーカラーのTシャツを身につけたファンも多く見られ、グッズを含めたすべてのライブコンテンツでファンが楽しんでいる姿が印象的だった。

開演時刻になり、舞台が暗転すると会場は大歓声に包まれる。メインステージがLEDと化した特殊な舞台から、時代を振り返るように過去のライブ映像が流れると、観客のボルテージもどんどん高揚していく。

そして、「U.S.A」という聞き慣れたコーラスが響き渡ると、それぞれのメンバーカラーのスーツを纏ったDA PUMPが登場。Aメロのワンフレーズ歌う度に「L.O.V.E ラブリー 〇〇(メンバー名)」というオタコールもファンから送られ、この『U.S.A』がいかに愛されている曲だというのかがわかる。サビのいいねダンスも会場全体でシェアし、それ以外の部分ではクラップを交えた声援を送るなど、のっけから体を動かすライブ空間になっていた。

そんな空間に機嫌を良くしたDA PUMPは、続いて『ごきげんだぜっ! 〜Nothing But Something〜』、『Com'on! Be My Girl!』を披露。
DAICHI、KENZO、TOMO、YORI、KIMI、U-YEAHが、二人、三人のダンスルーティンを見せたり、リフトを取り入れたアクロバティックなダンスも見せて会場を盛り上げる。ただ彼らのダンスはそういった派手さだけがみどころではない。長年ダンスシーンにいるからこそ生み出すことができる、音楽を楽しんで踊るというグルーヴが、観客にも伝わって、ノリを生み出しているのだ。

そして、言わずもがな美声と伸びのある歌声で歌い上げるISSAと、そこに原曲リスペクトをしながらもダンサー出身だからこそ出せるフロウやニュアンスで疾走感のあるラップを重ねるKIMIのコントラストが、楽曲の持つDA PUMPの男らしさをビンビンに醸し出していた。

「武道館盛り上がってるかーーー!」

ISSAの煽りから始まったMCでは、ここまでこれた感謝の気持ちを表すように、深く長いお辞儀から始まる。
その後、メンバーの自己紹介に入るのだが、数年前であればISSAにだけ大きい歓声が送られていたかもしれない。しかし。この日は全メンバー満遍なく大きな歓声を受けていた。
親近感のTOMO、優しさのYORI、明るいDAICHI、クールにキメるU-YEAH、ヒューマンビートボックスでハイスキルを見せるKENZO、誠実で癒し系のKIMI、まとめ役で頼れる兄貴のISSA、という感じでファンに認知されているのか、DA PUMP全員愛されているなという印象だった。

そして、ISSAの「盛り上がっていこうぜーーー!」の煽りを合図に、ライブパフォーマンスが再スタート!

『SUMMER RIDER』、『Love Is The Final Liberty』、『Rhapsody in Blue』、『Nice Vibe!』と、夏にぴったりの楽曲たちで会場は夏フェスのようなライブ空間に。

会場の一体感が生まれたところで、セットリストから話題を変えて一旦ステージに触れておきたい。
この日の日本武道館のステージはセンターステージとメインステージが花道で繋がっており、メインステージが3段構成とかなり高い位置まで舞台が組まれていた。その縦にも横にも広いステージをDA PUMPが縦横無尽に動いていくのだが、よく見ると、ステージの各段と客席の各階が平行になるように調整されていたのだ。
もしかしたら偶然なのかもしれないが、これがDA PUMPの「各階のファンと目線を合わせてパフォーマンスしたい」という気持ちの表れなのであれば、細かいところにも彼らの感謝が伝わる胸が熱くなるステージであるし、プロ意識の高さを感じる仕掛けと言っていいだろう。

そんな感謝のこもったステージから放たれた4曲たちは、トリッキングを交えた派手なムーブを見せたり、ISSAとKIMIのラップの応酬があったり、ラインダンスや全員でのドルフィンなど、怒涛のパフォーマンスが続く。

一方、観客たちは、一緒に歌ったり、ずっと腕を上げて盛り上がったり、ここはクラブだろうか? と思わせるようなアップアップなノリで盛り上がっていた。


個々の実力もピカイチ! ライブならではのDA PUMPの姿

前半戦を終えてメンバーがステージから姿を消すと、ここまでステージ中央で音を奏でていたKeyboardistのGakushiが、スーパープレイを見せる。彼もまた9年間DA PUMPをサポートして来たミュージシャンであり、昨年行われた東京国際フォーラムのライブでも音楽面でDA PUMPのライブを盛り上げていた存在だ。映像に映るGakushiの楽器捌きと会場に広がる音の嵐で会場からは大歓声が。

音を楽しんだ後は、ISSAを除くメンバーのダンスコーナーがスタート。映像やレーザーを使った現代的な演出に、楽曲の振付とは違うオリジナルのダンスがフィックスされて、会場全体の目線を奪うダンスパフォーマンスが繰り広げられる。
ポッピンやブレイキンなど、ストリートダンスシーンならではムーブは、観客からさらなる歓声を引き出し、センターステージで6人が一斉に踊り出した時に、その歓声の大きさは最高潮を迎えていた。

ダンスコーナーが終わると場面は一転して、静かな音楽をバックにISSAが登場。

「座って聴いてね」という言葉を合図に、ISSAが『Stay Together』を歌唱する。

ダンス無しのアコースティックバージョンで、歌で聴かせる演出であったが、このISSAの歌唱が神がかっていた。
ISSAの綺麗で伸びのある高音ボイスはもちろんのこと、相手のことを守りたいという歌詞の世界観が伝わる歌声、感情が滲み出た表情、声量に合わせてマイクの位置を変える技術、歌っていない休符の部分も歌の一部にする余韻の取り方など、圧倒的な音楽芸術を見せられているかのよう。これが22年間ダンスボーカリストとして歌い続けて来た歌手の集大成なのだと感じた。

ISSAの作ったうっとりするような神秘的な空間を引き継いで、『Back To Your Herat』、『Without you』、『Little Lonliness〜しあわせの隙間〜』を披露。
ISSAのボーカル、KIMIのメロウなラップ、TOMO・YORI・U-YEAHのコーラス、KENZO・DAICHIのコンテンポラリーやR&Bテイストを織り交ぜたエモいソロダンスが、演奏中に加わり、ミディアムバラードの世界観が創られていく。

『U.S.A』のメガヒットで見せたパーティー感や、『桜』で見せたシリアスな部分とは、また違った彼らの表現に驚いたファンも多かったのではないだろうか。これもDA PUMPの奥深さであり、ライブでしか見ることのできないパフォーマンスなのだ。

メンバー個々でもさまざまなパフォーマンスで観客に感動をあたえる。DA PUMPの戦闘力は、グループでも個人でも想像以上に高い。そう思わせるパートだった。


過去もすべて受け止めて・・・ 今のDA PUMPが支持されている

ここまでさまざまなパフォーマンスを見せてきたライブもついに後半戦。
この大事な局面で披露されたのは、DA PUMPの代表曲であり名曲の『if...』
そのブランド力はやはりすごく、イントロが流れると会場からは歓声が沸き起こる。MVに出てくる森林をイメージした映像をバックに、男の切なさをクールでかっこよく歌と踊りで表現していく。

そして、次に披露されたのが今年の3月にリリースされた『桜』なのだが、ここでまさかの光景を垣間見ることになる。
『桜』のイントロが流れた瞬間に巻き起こった会場の歓声が、『if...』の大きさを超えていたのだ。楽曲に入るまでの映像演出の力やこの日だけのリアクションという可能性もあるが、筆者はこの光景をみたときに、今のDA PUMPが支持されているのだと感じた。
いや、『桜』は『if...』の音楽感を引き継いでいる楽曲だと思っているので、過去をすべてひっくるめて、今のDA PUMPが支持されているというが正しいだろう。

メンバーが増えたときから、常に過去のDA PUMPと比べられ戦ってきた彼らであるが、この瞬間にようやく過去との決着がついたのではないだろうか。22年間のすべてを大切にして今のDA PUMPを見せていく。このマインドがメンバーとファンの中で共有できた。そんな空気を感じとれたのだ。

サビでは、観客がシェアダンスの桜フィンガーを一斉に行い、ラストの決めポーズでは7人の男たちが凛と佇むステージに桜吹雪が舞い散る演出もあり、まさにファビュラスな楽曲だった。

場面はガラッと変わって、次は『桜』のカップリング曲『Do it!宙にジャンプ』を披露。
この楽曲はメンバーと一緒にコール&レスをする箇所があり、JUMP、CLAP、STOPといったムーブを楽曲中に共有する。その一体感は見ていて楽しいものだ。DA PUMPのライブってこんなに体を動かす楽しい現場だったのかと、これまた新たな発見があるシーンだった。

『桜』と『Do it!宙にジャンプ』のギャップを楽しんだ後は、『Steppin' and Shakin'』、『CORAZON』、『We can't stop the music』でラストスパートをかけていく。
楽曲の疾走感に合わせて激しいダンスとめまぐるしい展開で進んでいき、ラストの『We can't stop the music』のサビでは、観客がメンバーと一緒に拳をあげて会場は一体化。DA PUMPの男らしい骨太な楽曲とパフォーマンスで、会場のボルテージは最高潮に。

「We can't stop the music」と歌っているが、メッセージ的には「We can't stop the DA PUMP」と伝えているようで、胸が熱くなる締めくくりだった。

初見でも盛り上がる! バイーンな新曲を披露!

本編が終わると、すぐさま鳴り止まないアンコールが日本武道館中に響き渡る。

「Feelin'Good 悩める街で見つけたパラダイス」と、デビュー当時と変わらないISSAの美声が鳴り響くと、アンコール一発目は『Feelin'Good 〜It's PARADICE〜』でスタート。
メンバーがクラップを煽るとそれに応える観客たち。メンバーが楽しく自由に踊っているとそれに感化されて体を揺らす観客たち。最後はISSAのリードもあり、観客全員でサビのワンフレーズを合唱する。
音楽とライブを一緒に楽しんでいる光景がなんとも心地よくて楽しい。

そんな幸せ空間のなか、ここでDA PUMPが8月にリリースする新曲『P.A.R.T.Y 〜ユニバース・フェスティバル〜』が披露された。
"劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer"の主題歌になっている本楽曲は、『U.S.A』路線を感じさせる個性強めの盛り上がりソングになっている。ニュージャックスウィングのダンスでノリやすく、難しい振付パートもあるなど、DA PUMPらしい構成。さらに、随所に踊りをストップさせる反動でブルブル震える「バイーンダンス」が取り入れられていて、これが今作のポイントダンスになりそうだ。

バイーンという動きも注目だが、この時のメンバーの表情も見てもらいたいポイントなので、合わせてチェックしてほしい。

『U.S.A』のブレイクをキッカケに始まった感謝を伝えるライブたち。本ライブも『U.S.A』でスタートしたが、アンコールラストもやっぱりこの愛され曲『U.S.A』で、最後の打ち上げ花火をドカーンと撃ち放つ!

ファンのコールやいいねダンスも熱く激しくなり、スタートの『U.S.A』とはまた違った盛り上がりを見せる。テンションの上がったKENZOがソロダンスではち切れると、他のメンバーも触発されてか「こいつやべーよ!」というダンスジェスチャーでKENZOのムーブを盛り上げる。その姿は、まさにストリートダンスシーンのトップで活躍し続けているダンサーならではの光景だろう。そして、ISSAはそんなメンバーと日本武道館に集まったファンの姿を見て笑顔になっている姿が印象的だった。

全曲をパフォーマンスし終えたDA PUMP。最後にISSAがマイクを口元から離し

「16年ぶりの日本武道館、本当にありがとうございました!!」

と地声で感謝の言葉を伝える。続けて

「これからも自分たちの歩幅で頑張ります。応援よろしくお願いします。」

と、これからもDA PUMPは精力的に活動していくことをアピール。観客からは大きな拍手が送られた。

22年目にして、再ブレイクをはたし日本武道館という大舞台に16年ぶりに舞い戻ってきたDA PUMP。気づけば老若男女に愛されるグループに生まれ変わっていた。
今年の10月から全国14都市20公演の全国ツアー「LIVE DA PUMP TOUR 2019」の開催も決定し、ノリに乗っているこの7人の男たちが、今後どのような活躍をエンタメシーンに残してくれるのか?
もはや楽しみ以外見つからないのだった。


《LIVE DA PUMP 2019 THANX!!!!!!! FINAL 日本武道館セットリスト》
1:U.S.A
2:ごきげんだぜっ! 〜Nothing But Something〜
3:Com'on! Be My Girl!
4:SUMMER RIDER
5:Love Is The Final Liberty
6:Rhapsody in Blue
7:Nice Vibe!
8:Stay Together
9:Back To Your Herat
10:Without you
11:Little Lonliness 〜しあわせの隙間〜
12:If・・・
13:桜
14:Do it!宙にジャンプ
15:Steppin' and Shakin'
16:CORAZON
17:We can't stop the music

EN1:Feelin'Good 〜It's PARADICE〜
EN2:P.A.R.T.Y 〜ユニバース・フェスティバル〜
EN3:U.S.A

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