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Shuta Sueyoshiがニコニコ超会議に初登場! 超音楽祭で感じた確かな手応えとは

これからのニコニコ界隈で重要になるアーティスト Shuta Sueyoshiが超音楽祭2018に登場!

快晴でスタートしたゴールデンウィークを飾る4月28日、29日。幕張メッセで"ニコニコ超会議2018"が開催!
来場者数が、過去7年間の最高動員数を更新する16万人超えとなり、大きな盛り上がりを見せた。
ニコニコ動画に関連したコンテンツや協力企業のブースが多数用意されるなか、ユースタでは"超音楽祭2018"に注目!

ニコニコ超音楽祭ならではのアーティストラインナップが話題を呼んでいた本音楽フェスからピックアップしたアーティストのライブレポートを掲載。
第3弾は、Shuta Sueyoshiのライブの模様をレポート!

今年、単独武道館公演を成功させ、"超音楽祭"に初出演となるShuta Sueyoshi。
彼がライブで手に入れた確かな手ごたえとはなんだったのだろうか。

※こちらの記事は2018年5月9日に"YouStyle"で掲載されたものです。


ニコニコユーザーも即虜にするShuta Sueyoshiの楽曲

まず最初にShuta Sueyoshiとは、AAAの末吉秀太のことである。
AAAといえば、ドームツアーを行えるほどのビッグアーティストで、末吉秀太自身もソロ名義のShuta Sueyoshiとして単独日本武道館公演を成功させている大物アーティストだ。
もちろん、この日もShuta Sueyoshiのファンが会場に応援に来ていたが、ニコニコ超会議は15万人の来場者を超えるビックイベントである。超音楽祭を観に来ている観客やニコニコ動画で生中継を観ているリスナーは、サブカルやオタク文化が好きな方々ばかりだ。

いわゆる初見が多いアウェイのステージで、Shuta Sueyoshiが最初に披露したのは『to.ri.ca.go』

「Are you ready? Let's go!」の掛け声と共にShuta Sueyoshiのライブステージが始まる。
この曲をしょっぱなに持って来たのは大正解だったように思う。アップテンポでハイリズムな楽曲は、ニコニコユーザーが慣れ親しんでいるボーカロイドっぽい属性を持っていて、一気に初見の観客とリスナーのハートをキャッチする。

それに加えて、Shuta Sueyoshiのセクシーなボーカルとダンス。SSダンサーズ(ShutaSueyoshiのバックダンサー)のKyoGentaDaikiKekke(けっけ)の4人による激しさとコミカルな振付を取り入れたダンスで一気に観客の目をステージに集めていく。

同時進行でコメント欄では早くも「めっちゃかっこいい!!」「声が好きすぎる」といったコメントが流れていたこともあり、Shuta Sueyoshiは一気にニコニコユーザーを味方につけていた!

ダンスと歌のハイクオリティ! これがShutaSueyoshiの魅力

会場の集中がステージに向けられたところで2曲目は『Run Away』を披露。
こちらは『to.ri.ca.go』と打って変わって全編英語歌詞になっており、曲中にラップも含まれているかなり高難度な楽曲になっている。
Shuta Sueyoshiがソロでやる意味を体現したようなこの楽曲は、AAAの時には見られないひとりのエンターテイナーとしてのパフォーマンスが込められていた。

まず、ダンスでいえば、歌いながらであってもアクセントの取り方がプロダンサーのそれと全く変わらないし、キレや緩急を意識したダンスは、今時のダンスシーンの主流を捉えている。好みというフィルターを除けば、AAAの中でダンスが一番うまいだけあって、Shuta Sueyoshiベースのダンスパフォーマンスを見られるのは、彼のソロライブを見る上で大きな注目ポイントになっていると思う。

そして、ボーカルの魅力も忘れてはいけない。低いキーも高いキーもそれぞれ聴きやすく、耳に残るボーカルは初見でも印象に残る上に、吐息さえも歌に変えてしまうセクシーさはShuta Sueyoshiの個性として認識されつつある。

後半のフェイクで熱唱する姿に、彼のパフォーマンスにかける熱い想いが伝わってきた。


この世で一番オシャレなパフォーマンスをするオタ属性アーティスト

ライブも中盤戦。休む間も無く「オタク。サブカル大好きShuta Suyoshiと申します! 最後まで楽しみましょう。」と超音楽祭の観客に挨拶をするとライブは『Switch』へ。

ポップチューンな楽曲で、手を振ったり舞台の左右に移動したり、会場の熱量を肌で感じようとしていた姿が印象的。シェアしやすいノリのいい曲なので、ここでペンライトを振る観客が一気に増えていった。

曲もステージングもポップさがあるのだが、同時にスタイリッシュさも感じることができるのが他のアーティストとの違いだろうか。
特にアクの強いアーティストが出演する超音楽祭において、Shuta Sueyoshiはオシャレな存在として認知されていた。

冒頭で「オタク。サブカル大好き」と自己紹介していたが、昨年本格的にソロ活動を開始した時に、生粋の漫画・アニメ好きであり、ゲーマーであることをメディアのインタビューで明かしていたShuta Sueyoshi。
そう、ニコニコ動画ユーザーの目線でいえば、彼は"こっち"側の人間なのである。
そんな彼がニコニコ超会議の超音楽祭という舞台で、おしゃれでスタイリッシュなライブパフォーマンスを、様々な音楽性で魅せる。おそらく日本で一番おしゃれなオタク属性を持ったアーティストなのかもしれない。

そのギャップ差を感じさせてくれたのが『Switch』のライブパフォーマンスであった。

実はニコニコ動画とは昔から縁があったShuta Sueyoshi

ライブも最後の曲へ。
『Can't Stop Me Now』の曲がかかると、コール&レスで観客と一体化を測る。リズミカルでアップテンポな曲で会場のボルテージが上がるなか、間奏ではラインダンスで楽しそうに踊るなど、グルーヴを大事にしたダンスパフォーマンスを披露。
この頃には、一箇所だけに集中していたペンライトも、会場全体に広がりをみせ、盛り上がる観客も大増殖していた。

スクリーンに流れる印象的なコメントに「この人たちかっこよすぎて、ここで見ていいんかって気持ちになる」という言葉が流れていたが、それだけShuta Sueyoshiのライブパオーマンスが衝撃的であり、初見リスナーをも魅了してしまう力があるということだろう。

すべてのパフォーマンスを披露したShuta Sueyoshiは「ありがとうございました!」と、観客に感謝の言葉を残してステージを後にした。

Shuta Sueyoshiの超音楽祭を初見目線で総括すると「すげーやつが、超音楽祭にきた!」というイメージだと思うが、実は結構昔からニコニコ動画と縁があるアーティストだということを紹介したい。

AAAのメンバーである日高光啓(SKY-HI)が"生でSKY!?-Hi そうですかい。"というニコニコ動画内の生放送番組を担当している時、末吉秀太はゲストとして出演していたのである。振り返ること2011年〜2012年の話だ。
そして、ソロ活動を本格化してからは、ゲーム好きな部分を披露した"Shuta Sueyoshiとザ・たっちのニコ生(仮)"という冠番組を担当していた。

そう。Shuta Sueyoshiはもともとニコニコ動画にゆかりのある人物なのだ。

ライブ後のMCコーナーでは「去年のニコニコ超会議もプライベートで初めてきた。」「こういう形でニコニコ超会議のステージに出れるのは嬉しいし、光栄です。」と語っていたShuta Sueyoshi。
最後には「ニコニコ超会議最高!!」と喜びの声を爆発させ、会場から大きなレスをもらっていた。

ソロ活動開始ととも自身のオタク・サブカル好きという一面を見せて、念願だったニコニコ超会議のステージに上がり、自身のファンに新しい世界観を見せる。同時に自身のパフォーマンスで初見だったニコニコ動画ユーザーを魅了する。

双方からファンやリスナーに喜びを与えたShuta Sueyoshiの初となる超音楽祭は大成功と言っていいのではないだろうか。

この日、最新アルバム『JACK IN THE BOX』から、わずか4曲のみのセットリストになっていたが、Shuta Sueyoshiの本当の魅力はこんなものではない。
超音楽祭で彼のパフォーマンスに興味を持った人は、ぜひ生のライブを体感してほしい。この日のShuta Sueyoshiの姿は、ほんの一面にしかすぎないのだから。


《Shuta Sueyoshi セットリスト》
1.to.ri.ca.go
2.Run Away
3.Switch
4.Can't Stop Me Now

《Web & SNS》
公式サイト:http://avex.jp/ss/
Twitter:https://twitter.com/shuuty_ss

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