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つばきファクトリー 2周年を迎え新曲リリース! 新しく打ち出した要素とは

つばきファクトリー 新曲レビュー! 『三回目のデート神話/ふわり、恋時計』の魅力を語りたい

ハロー!プロジェクトに在籍するつばきファクトリーが、2019年2月27日(水)に新曲『三回目のデート神話/ふわり、恋時計』をリリース。
今作も、前作に続き恋愛ソングとなっているが、それぞれ真逆とも言えるサウンドと世界観で、新たなつばきファクトリーを打ち出した新曲となっている。

そんな新曲を独自の目線で紹介します。


激しさと切なさとかっこよさと 『三回目のデート神話』

作詞:児玉雨子
作曲:中島卓偉
編曲:炭竃智弘
MV Director:多田卓也
歌割:浅倉、岸本、小片多め
ポジション:秋山センター
サムネイル選抜:浅倉

3回目のデート神話のストーリーを歌詞とサウンドで広げた楽曲

『三回目のデート神話』は、"3回目のデートで結ばれる"をテーマに、恋する女性の気持ちを歌った楽曲だ。
作詞を児玉雨子、作曲を中島卓偉が担当し、前作で好評だった『今夜だけ浮かれたかった』のコンビということもあり、MVが公開された直後から高評価の声が上がっていた。

3回目のデートで恋の白黒がつくという恋愛のジンクスを、巧みな言葉使いでストーリーを作っているのが印象的。
相手は自分に好意があると予想しつつも

「3回目は慣れるというけど、自分は好きになった時と変わらない緊張感。でもあなたは?」という自分への自信のなさ。
「春の嵐のような急な突風で状況がひっくり返るかも」という、ハッピーエンドを確信できない不安。
「あばたもえくぼなんでしょ」という、好きなら私のダメな部分も受け入れてくれるよね? という藁にもすがりたい気持ちで心を立て直そうと必死。

という心情が描かれている。

切ない歌詞であるが、そこに激しいロック調のサウンドが加わり、強めの音楽になることで、主人公がどんな思いで"3回目のデート神話"に向き合っているのかを、リスナーに考えさせるようにしているのではないかと筆者は考えている。

これがバラードであれば、苦しんでいるんだなという印象が強くなるが、ロックサウンドにすることで、強くたち向かっている風にも取れるし、苦しみと戦っている最中のようにも取れる。リスナー次第で捉え方が変わるではないだろうか。サウンドで聴き手の選択肢を広げているのも特徴だ。

ラストで最年少の秋山が「NaNaNaNaNaーー!」と渾身のフェイクを披露しているが、これは楽曲を盛り上げるだけでなく、さまざまな想いが交差する中で「あーーーーもう!」みたいな心情で、一度心にリセットをかけているように聴こえるのも物語の締めをうまく表現していて、よくできているなと感じる。

ライブで真骨頂を発揮する振付

次は、振付に触れたい。
この楽曲の振付は、かなりライブを意識した作りになっている。
サビを中心にいたる所で、拳をあげる振付が取り入れられ、「私たちと一緒に盛り上がりましょう」と言わんばかりのパートを用意。また、ソロパートを歌うメンバーが目立つような構成になっていて、メンバーにエールを送りやすくなっているのも特徴だろう。

そして、もう一つ注目したいのは、MVでフリーダンスが採用されていることだ。
つばきファクトリーといえば、3枚目のシングル『春恋歌』で、振付にフリーポーズを採用していたが、今回はそこから進化してフリーダンスを取り入れている。

フリーダンスは、メンバーそれぞれが歌詞や音楽に対して、どう解釈をして自己表現に繋げているのかがわかるので、見ている側にとっても興味深いパフォーマンスだ。
歌詞や音楽に向き合って、自分の感性で踊る。この経験はライブで必ず活きてくるので、煽り以外のダンスも注目してほしい。

以上のことを踏まえると、拳をあげて盛り上がり、フリーダンスを経て成長した踊りの表現をみられる。まさにライブで体感することで最大限に魅力が伝わる楽曲だ。


つばきファクトリー史上、最も清楚で優美な楽曲 『ふわり、恋時計』

作詞:井筒日美
作曲:星部ショウ
編曲:中西亮輔
MV Director:大東修治
歌割:浅倉、岸本、小片、多め
ポジション:小片センター
サムネイル選抜:谷本、山岸、小野田

つばきファクトリーの清楚感を最大限に打ち出した楽曲

『ふわり、恋時計』は、過去の失恋ショックで恋に臆病になっている女性が、新たな恋に目覚めるストーリーを描いた春の恋愛ソングだ。
春といえば、"出会いと別れの季節"とよく言ったものだが、この楽曲も出会いと別れを表現している。

恋時計がチクタク動き出すように、新しい恋に目覚めさせてくれた意中の人との出会い。その出会いによって過去の失恋ショックから決別しようとする主人公。

そこに、さまざまな葛藤や心情の変化が綴られた切ない楽曲になっている。

また、古語が取り入れられた歌詞と、ピアノを主体とした美しいサウンドが、楽曲に清楚感と優美さをあたえていて、MVもその特徴を生かすように、水中にいるような映像効果や蝶々が舞うCGを取り入れ、楽曲の持つ可憐で繊細な世界観を忠実にイメージ。

振付もJAZZダンスにすることで、より繊細な世界観を踊りでも伝えている。JAZZダンスはちゃんと踊れるようになるまで非常に鍛錬が必要なダンスであるが、そんなことを感じさせないほど、優雅に感情をこめて踊るつばきファクトリーのダンスにも注目してほしい。

つばきファクトリーといえば、可憐さや儚さというイメージがあるグループであるが、すべての要素でその特徴を最大限に打ち出した楽曲だろう。

つばきファクトリーにとっても出会いと別れの楽曲

春といえば出会いと別れの季節と上述したが、『ふわり、恋時計』は、つばきファクトリーにとっても"出会いと別れ"の楽曲と言えないだろうか。

つばきファクトリーは、メジャーデビューから2周年を迎え、3年目に突入。
今までは楽曲を増やすのと、メンバーの個性を知ってもらうために、トリプリA面で新曲を出してきたが、今作からは両A面シングルでのリリースになった。
これは、メジャーデビューからのスタートダッシュを終え、これからはより高みを目指した完成度の高いグループになるための一歩を踏み出したのだと筆者は思っている。

そのタイミングで、『ふわり、恋時計』のような、今までにない曲調に挑戦したことは、彼女たちが次のステップに進むための出会いであり、がむしゃらにメジャーデビューから駆け抜けてきた新人アイドルからの別れなのではないかと感じた。

昔話をすれば、つばきファクトリーは、Berryz工房のスピリッツを受け継いだグループと言われているが、『ふわり、恋時計』を聴くと、Berryz工房が『VERY BEAUTY』をリリースした時のことを思い出す。

小学生でメジャーデビューしてから、シングルで小・中学生の女子の世界観を歌ったアップテンポな楽曲を中心にリリースしてきた彼女たち。さいたまスーパーアリーナでの単独公演を前に、『VERY BEAUTY』でシングル初のミディアムバラードに挑戦。MVで女性らしい美しさを打ち出し、新たなBerryz工房のスタートを感じさせる楽曲だった。

そんな状況を思い出させてくれるだけに、『ふわり、恋時計』も、つばきファクトリーにとって新たなスタートになる節目の楽曲になるのではないかと思わせる。そんな楽曲に感じたのだ。

今作は、カッコいいサウンドと煽り全開の振付でライブを盛り上がる。MVでフリーダンスを披露。可憐で優雅な歌とダンスで魅了する。と言った新しい要素を打ち出した新曲になっている。
まさに、3周年をスタートしたつばきファクトリーにふさわしい楽曲だ。

MVや音源だけでなく、生のパフォーマンスを見ることで、さらにつばきファクトリーと今作の魅力が伝わる新曲なので、是非とも彼女たちのライブでも聴いてほしい。
現在、つばきファクトリーは、新曲のリリースイベントを行なっているので、是非とも足を運んでみてはいかがだろうか。


《Web & SNS》
つばきファクトリー公式サイトhttp://www.helloproject.com/countrygirls/

つばきファクトリー公式ブログhttp://ameblo.jp/countrygirls/

つばきファクトリー公式Twitterhttps://twitter.com/tsubakifac_uf

つばきファクトリー公式YouTubeはこちら

つばきファクトリー公式Instagramhttps://www.instagram.com/tsubakifactory_official/

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