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日本人の英語が通じないのは、聞き手が日本英語に慣れていないだけ説。

言語の地域差

同一の言語内にも地域差がある。日本語で言えば方言がまさにそれに当たります。

慣れたらわかるものから、そもそも全く理解ができないものまで。

いずれにせよ、初めて出会う方言は「日本語」といえど、わからないこともしばしば。その都度調整・すり合わせが必要なのは皆様体験済みかと。

共通語の英語がもつ「方言」の多様性

島国で単一言語として使われている日本語ですら、方言がありわからない言い回しがあるのです英語ももちろんあります。方言にみられる地域差がずーっと大きくなっただけ。

もちろん「標準」的な英語の発音もあり、外国語として英語を学ぶときそれを目指すのはあり。でも、だからといって固執したり、まして「そうでなくてはいけない」といった脅迫観念めいた捉え方をする必要は全くない。

そもそも英語話者の75%は英語非母語。極論殆どの英語話者は何かしら訛っているわけです。英語母語者でも初見じゃ絶対通じない発音の人も大勢おいる。

英語の訛りについての研究

英語の地域別発音の研究もされているし、それらを個別に聞き取る練習もできるようになっている。

東京外語大学言語モジュールが秀逸なのでぜひ一度覗いてみてほしい。

イギリス英語はもちろんのこと、シンガポール英語、フィリピン英語、インド英語、マレーシア英語などなど取り揃えていただいてます。
個人的にはスペイン英語も気になる。

折角なので、ページ自体多言語対応して、日本英語もおいておくと吉かもしれない。

日本英語の訛り

例えば、インド、スペインの英語って日本人にとって、(もちろん英語母語の方にとってもある程度)聞き取るのは難しい。でも慣れれば実は大したことはない。コツがちょっと有るって感じ。

では、日本人の話す英語はどうか?
日本に住んでいる英語話者にしてみれば、日本英語って慣れたもので結構わかるとききます。カタカナがわかる方は更にわかりやすいとも。

要は聞き手の経験値よって日本英語が聞き取れるか、取れないかが決まる。これって他の英語の訛りと全く同じ構図ですよね?

「日本訛りの英語=ジャパングリッシュ」。これが嫌なのよって話かもしれないけれども、だからといって、全く「だめ」かどうかでいうとそんなことは無いのです。

日本訛りの受け入れられ方

現状で言えばコテコテのジャパングリッシュで話すとなかなか通じないこともあるだろうし、頑張って話したのに「なんて言ってるかわからない」なんて言われたら心の傷パターンかもしれない。でも、そこをめげずに熱く語る。繰り返し語る。そうするとそのうち世界で通用する訛りになるかもしれない。

日本人としてはもっとジャパングリッシュを使い込み広げることで、いつか日本訛りの英語が通用する時代が来るかもしれない。インド英語なんかはいい例です。彼らも発音に対するコンプレックスみたいなものはあるようですが、ガンガンインド訛り英語を使いまくる(しかも大人数)ことで世界的にも通じるインド英語訛りを達成しているのです。

日本人としてジャパングリッシュの人柱になるか、ならないかはあなた次第。

そもそも母語者側が頑張って聞き取りに来てくれるから実はそんなに人柱って感じでも無い気もしますし。

というお話でした。

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