12月22日

なんだか自分が自分と離れている。久しぶりに。ぼんやりと。でもこれは去年感じていた離人感とは違って、去年のそれはすーっと自分が自分から離れて斜め上くらいから自分自身を見ている感覚だった。いまのこれはもっと単純に自分自身のこころみたいなものにもやがかかって、いろいろなことがよくわからない、みたいな感じ。まぁでも書いていて思うけれど、自分がわかっていることなんていままでにあっただろうか。ということでもあるのだけれど。あるいは物事が進んでいかない、いまいちスイッチが入らない言い訳をしているだけかもしれない。

暴食にようやく歯止めの兆し。ここ数日は家にいられるので、ストウブ鍋いっぱいに水炊きをつくったきのう。白菜や蕪がとことろで、ちょっと下味をつけたお出汁のスープと、すりごまと七味など。満たされた気持ちがした。お酒はしばらくやめようと思っていたけれど結局少し飲んでしまった。ほろ酔いになりながら年明けのライブの練習をした。なに歌おうかな。

最近はライブをする度にあぁこれが当面では最後のライブになるのかもしれないとかいちいち考えたり思ったりする。考えても思っても、それ自体にはほとんど意味がないのだけれど。例えばこれが当面では最後のライブ、と自分で決めることには少し意味があるような気もするけれど、それだって結局ものすごくやりたいと思うようなお誘いがあったりしたら反故になるのだし、結局は同じことだなと思う。

そうしてきのうは夜遅くの甘いものも食べずにとても久しぶりに健やかな状態でベッドに入ったから今朝はすっと目が覚めて、この数ヶ月は本当に体を痛めつけて過ごしていたなということを思いながらベッドの中でしばらくスマホを見るなどしていれば友達のライブ動画が流れてきて、普段だったら見ようとも思わなかっただろうそれをふと少し見てみようという気持ちになって少しだけ見た。とてもいい歌を歌っていた。彼女がこんな風にこんな歌を歌えるのならわたしが歌うことはもうないのではないかという気がした。でも別に彼女の歌も誰の歌も、わたしの歌とは別のものなのだからそんな考えにはまったく筋が通っていない。ということは、頭ではわかるのだけど。

すぐに楽をしたくなってしまう。これが歳をとったということなんだろうか、とか、少し思う。知らないけど。言い訳はいつでもどこにでも無数にあって、甘い声で誘い手招きをしている。わたしはそれに抗う理由を探すけれど、なんかいまはちょっとやっぱりもやがかかっていてよくわからないのだった。

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