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確実に伝えるための超プレゼンテクニック 日本マイクロソフト株式会社エバンジェリスト西脇資哲さん ウェブ解析士会議2019速攻レビュー

以下、書き起こしをていきます。

相手に届けるための超プレゼンテクニックという話をしていきます。乃木坂46さんとラジオをやっていました。3年間やったのですが、最初はこっちの予定を合わせていたのですが、段々あっちに合わせる必要が出てくるんです。

乃木坂46さんって握手会ってやるじゃないですか。握手を通じて、1万回やったりするんですね。そのため、反応が早く適切な返しができるんです。インプットが大量にあってアウトプットが優れている。いい例なんですよね。

僕の友達に、本田圭佑さんもいるんですが、すごい目力なんです。(笑)

(会場爆笑)

でもプレゼンは抑揚があり、プレゼン力については、凄まじいものを持っていらっしゃるんですね。

エバンジェリストって何?

エバンジェリトとは、伝道者のこと。




これまで多くのプレゼン本を執筆してきました。本を出すとそれだけで名刺に書けるんですね。何冊も出した方がいいんです。実はいろんな出版社でやってると、嫌がられるんじゃないですか、と言われます。でも、実際はそうじゃないんです。アマゾンでレコメンドされるんです。

ぶっちゃけていいですか。内容は全く同じなんです。

(会場爆笑)

でも、それでもいいんです。それでも、相乗効果が出ます。

ある時見つけました。小学校向けのプレゼンドリルってジャンルはないんです。それで小学校向けの本を書くことにしました。これは楽ですね。同じ内容にルビかけばいいんですから。

(会場爆笑)

同じ内容で書けば類似本として買ってくれます。こういう流れができるんです。

ノーベル生理学医学賞受賞の山中先生もプレゼンスキルが重要と言っています。研究職や技術職であっても同じだと言うんですね。伝えることが重要というのは全く一緒なんです。

選挙ってありますね。これも同じことが言えます。プレゼンで発言し、講演する、これすごく大事ですよね。

人生なんてプレゼンテーションの連続です。赤ちゃんもご飯食べたかったら泣いたりしますよね。何か意思表示をして、人を動かそうとするんです。頑張ってやった人はいろんな人が助けてくれるんです。

面接もそうですよね。就活をしている学生はプレゼンがうまいかどうか、すごく大事ですね。

つまり、生まれた瞬間から、老いていくまでプレゼンが重要です。ただ、伝える能力は衰えていきます。中学生くらいに衰えてしまいます。中学生くらいから人の前で話す機会が減っていくんです。幼い頃は、涙を流してプレゼンしていたのに、段々少なくなっていくんです。

諸外国では、これやっている人が多いんです。にも関わらず、将来つきたい職業のランキング3位がYoutuberなんです。伝えたいのに、伝える機会が少ないじゃないか、って思うんですよね。

キング牧師のI have a dream。これは人種の話、世界観の話、哲学の話が入っています。マイケルジャクソンに対する哀悼のビデオとしてマドンナが話した話もありましたね。中学生くらいの英語でもついていける内容です。今日お話するあらゆるテクニックが使われているんですが、唯一やっていないことがあります。

MTVの映像は正面からしか写していないんですが、右から左からの映像がYoutubeに載っています。実は手を強くぎゅっと握っているんです。手を出していくともっとプレゼンしやすいんですが、それをやっちゃうと号泣することがわかっていたんでしょう。だからこそ、あえてやっていないんですね。

スティーブ・ジョブスのプレゼンも有名ですよね。TEDというイベントも素晴らしい。ステイシークレマー「人生最高の贈り物」というプレゼンがあります。

自信と情熱・愛情があることが共通点なんです。では、プレゼンとは何か。これは相手を動かす力なんです。相手が動いてくれないと、ゴールには結びつきません。

プレゼンテーション、実は3種類あります。

1)オーソドックス型
2)詳細(ビジー)型
3)フラッシュプレゼンテーション

ビジー型というのは情報がいっぱいあるんです。大学教授に見せると「よくまとまってるね」と言われます。経営者からも評価は悪くないんです。でも、プレゼンではないんですね。

これ実際、やってみましょうか。

(プレゼン)

確認します。2011年の投資金額を覚えている方いますか?いないですよね・・・?では、ハードルを下げた質問です。一般的には1、2割の手が挙がります。グラフの本数、何本くらいあるんでしょうか?・・・ですよね?ほとんど誰もおぼえていないんです。

この資料が下手なんではなくて、プレゼンが下手なんです。資料が丁寧にまとまっているかではなく、目線誘導しないといけないんです。

「右側にある4本の青色のグラフをご注目ください。」

みたいに目線誘導する必要があるんですね。

フラッシュプレゼンテーション

最近はフラッシュプレゼンテーションもあり、シンプルなものをやったりもしますね。どこをみているか、が大事です。

 - 資料による誘導
 - 話し方による誘導

池上彰さんはこのあたりすごくうまいんですね。「こちらの地図に注目してください。カメラさんズームお願いできますか?」とかって言いますよね。そんな視点誘導、すごく重要なんです。

シナリオを際立たせるテクニックを紹介します。たった2つの相手を動かすシナリオテクニックがあります。起承転結も大事ですが、もっと大事な方法があります。

 - サクセス ストーリーとホラーストーリー
 - 最初と最後のシンメトリック

が重要です。通常のプレゼンってサクセスストーリーが多いんですよ。でも、本当に動かしたければホラーストーリーが大事です。こんなことあったら怖くないですか、っていうアプローチです。物事を相手に理解してもらうためには、どう変わるかが大事なんです。

例えば、ファブリーズの CMってそうなんです。松岡修造さんが子供と一緒に汚い足で上がり込んでくる。丸洗いもできない。ホラートークの極みなんです。どういう問題を解決できるかを示しています。

車の消臭のCMもそうです。なんか臭い、お父さん臭ーい、これに12秒使うんですよ。

(会場爆笑)

ホラーストーリーがいかに重要かという話なんです。

でもサクセスストーリーやっている企業もありますよね。例えば、レクサスです。困ったなーっていう時に乗る車じゃないですよね。

(会場爆笑)

そう、膨大なコストでブランド価値が形成されたときはサクセスストーリーでいいんです。でも、普通はホラーストーリーですね。

昔のiPS細胞の説明はこんな感じでした。「リプログラミングで再生医療ができるんです。」

これをこう変えました。

「肝炎の薬は25年かかって、作られました。1錠55000円かかるんです。でも、iPS細胞を使えばもっと早く安くできるんです。」

これで一気に伝わるようになってますよね。



最初と最後のシンメトリック


「一番最初にお話したように・・・」と語りかけたりすると良いでしょう。最初と最後を一致するだけですごくまとまっている感じがするんですね。伏線回収みたいな感じもしますしね。

つまり、単純な話、以下の2つなんですよ。

ホラーストーリーを入れてみてください。
最初と最後のシンメトリックを意識してみてください。

プレゼンの手や指の動き

動かすタイミングは以下のようなことを意識するのが大事です。

 - 大きさや形
 - 位置や場所、立場を説明するとき
 - 数字を含むとき
 - 音を含むとき

 山中教授も「わずか**秒の」などのところを手を動かしていたりします。手の表情のダイナミックさが大事なんです。ある時、山中教授が「そろそろ私も音を立てたい」と話をしました。その結果、音を50分目で手を鳴らすことになったんです。

(会場爆笑)

文章は短文と接続詞

接続詞でスピード調整できるんです。緊張の緩和ができたり、接続詞で振り向いたりさせたりすることができます。

事実:Factと意見:Opinionの組み合わせ

プレゼンのうまい人は、事実と意見を組み合わせるんです。事実だけだと、教科書でいいんですよ。プレゼンである必要はないんです。

・今回は5%ほどの確率ですから、気にすることはないでしょう。

「今回は5%ほどの確率ですから」が事実、「気にすることはないでしょう」は意見なんですね。

プレゼンで大事なのは、引用と比較です。自分の話なのですが、他の人の引用と比較を使っていくんです。

・私はみなさんをはじめ多くの人があまり経験のない珍しい水球部に所属していました。

こんなやり方なんですね。他者・全体からの引用をすると惹きつけやすいんです。

言葉のマジック:相対時間

絶対時間と相対時間を織り交ぜるといいんです。

×こちらの申し込みは6/21までに申し込んでください
◯こちらの申し込みは来週までに申し込んでください

相対時間の方がいいんですね。

名詞には必ず魅力的な言葉で修飾を

ジャパネットたかたは、このへんうまいんですよ。この掃除機はスイスイ吸い取る、って言うじゃないですか。でも、実際はそうならないですよね。カツン、とかなったりするじゃないですか。でも、スイスイって使うんですよ。これ大事なんですよ。

メニューみてください。カレーとか今ないですよね。野菜たっぷりゴロゴロカレーとかですよね。サラダとかもないですよね。朝の採れたてサラダですよね。

ブリッジ

次のスライドに移る前に接続詞を用いるのが大切です。次のスライドの話のフリを入れるんですね。

交通事故の統計と、事故原因の分析があったとき、ブリッジがないと、分断している感じになるんです。「はい、こちらはですね」と全スライドで入ります。これは厳しいですよね。

「ではどういう理由でそうなったんでしょうか。実は原因は・・・」こんな風に説明すると良いんです。これをやると流れるように聞こえていきます。

・話がわかりやすい
・スムーズ
・とても理解しやすい
・素晴らしいシナリオや話の展開

というような回答になるんですね。これスライドを1枚も変えなくていいんです。ブリッジをするだけで、大幅にわかりやすくなるんです。もし、ブリッジを入れられないスライドがあれば、それは間違っているということなんです。

緊張しませんか、って聞かれたりします。緊張とは不安に対する考え事である、と考えると良いでしょう。

プレゼン中に寝てたり、舌打ちしてたりするんです。関心のない人も見つかるんです。ペースメーカーを見つけるんです。首を縦に降っている人を見つけるんです。それでいいんです。

よく本を見ると、聞いていない人がいたとして、アクションを起こせとか書いてあることがあります。でも、そんなのはレベルアップしてからでいい。

ただ、唯一問題なのは、そんなペースメーカーがいよいよ寝たとき・・・!

(会場爆笑)

そうならないように頑張りましょう。

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窪田望

ウェブ解析レポートをたった1分間で作るKOBITを運営してます。世界15カ国4500社に使われており、サイト制作会社・広告代理店・ウェブ解析士の売上アップ、顧客体験と従業員体験の向上に貢献しています。このnoteでは主に僕が参加した勉強会の書き起こしをしていきます!

ウェブ解析士会議2019のまとめ

ウェブ解析士会議2019で語られた内容の書き起こしになります。 写真:イイダマサユキ
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