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人を動かすためのレポート作成術 小川卓さん ウェブ解析士会議2019速攻レビュー

キター!小川さんのターンです。以下、書き起こしていきます。

人を動かすためのレポート作成術

社内あるいはクライアント向けにレポートを作成している。だけど、ほとんどみてくれない。使ってくれない。そんなことはありませんか?人を動かすレポート作成とコミュニケーション手法を紹介します。

分析者の価値=人を動かすことができたか?

気づきを発見し、方針を提示することで、社内やクライアントを動かし、施策を実行することでお客さんを動かすのが大切です。

社内を動かすためには、意思決定者に意思決定をしてもらう必要があります。では、そうしてもらうためには?意思決定ができる情報を提供するのが大切です。

「施策を行ったら、売上がどれくらい上がるの?」という質問にみなさんはどう答えますか?今回は3つの手法を紹介していきます。

課題:数値・表・グラフは何も物語っていない

・結局、何が言いたいの?
・これをみてどうすれば良いの?

そんな声があるんですね。サマリーシートは、レポート報告時に利用する1枚3分で表したものです。僕の場合は、今月の3大ポイントをリストアップし、その上でKGIとKPI達成状況を共有しています。

サマリーシートの価値としては、全員に同じ内容を正しく伝えられることです。意思決定に必要な情報のみを伝えられます。さらに短時間で情報共有が可能です。

レポートは説明するためではなく、議論するのが大事です。議論することで、アクションにつながるんです。これだと共有と拡散が行いやすいんです。1枚だけならみんなみてくれるんです。1枚で共有することで、共通理解ができるというのが大きいですね。

数値をみてもわからない。

数値だけでは判断がしづらいんですね。例えば、平坦なグラフがあったとき、何か得られるものはなかったりするんですよね。数値に影響を与える要素の有無がないからなんです。

しかし、その平坦なグラフに加えて、最後の月は流入を大きく増やすためのキャンペーンをやっていたとします。そうだとすると、これって大問題ですよね。

大事なのは、数値*施策シートを作ることです。数値だけじゃなくて、施策を入れることで、一気にわかりやすくなります。

これによって、施策の適切な振り返りができるんです。しかも今後の施策がわかります。つまり、見るべき数値と判断が可能なんです。

コンバージョンあげるための施策をやってみよう、いや集客のための施策をやろう。こんな風にできるんですね。どのタイミングでどういった施策をするのか。それがわかると、このレポートに集約されるので、みんながみて、議論がおき、行動につながるんですね。

売上はどのくらい上がるの、って質問があったとします。大事なのは、なぜその質問があるか、ってことです。

さっき取った会場アンケートみてみましょうか。

お、すごい。296件も来てる。実は誰も入れなかったらどうしようと思って、私が1件入れたんですが(笑

(会場爆笑)

いろんなお答えがありますね・・・。

では、なぜこんな質問をするのか。それは意思決定をしたことの説明責任があるからなんです。この質問って難しいですけど、実は味方なんです。企画をGOするためになんて答えていいのか、教えてくれ、と言われているんです。

2割上がると言って、その結果5割上がっても怒られないですよね。なので、精度よりもロジックが重要なんです。

悪い例としては
・問い合わせ数が10件増えます。
・やってみないとわかりません

これだとダメなんですね。

・LPのクリック率が過去の平均値である4.5%に改善すると、月5万円の売上増になります。
・該当キーワードのCPCを加味すると、月刊予算10万円で新規獲得が5000件出来、月間20万円の増大につながります。

こういうのがいいですよね。意思決定において選んでもらうというのが大事です。他にもっといいのはないのかね、ってなるんですよね。

例えば、どちらのプランがいいでしょうか。1時間初期設定メールサポートも出来て、220ドルのもの、6時間トレーニングサポートで500ドルのもの。2つで比較すると、500ドル高く見えます。

ですが、3つだったらどうでしょう。最後のプランを700ドルにした時。そうすると、真ん中になりやすいですよね。



まとめ

1)サマリーシート  : 現状と次の打ち手を短時間で把握可能に!
2)数値*施策レポート: 施策が数値に与えている影響を把握可能に!
3)改善施策の提案方法: 意思決定者をサポートして、巻き込むことを可能に!

サポートされた費用は、また別のカンファレンス参加費などに当てようと思います。