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あっさり読書感想文/「ファストファッション クローゼットの中の憂鬱」

寝る前に書くのでかなり簡素な上に雑な感想文です。

衣料に関係した学科にきて授業を受けている中で、やはり一番ショッキングだったのはファストファッションが与える様々な影響を調査した映画を観たときでした。その後、友達の家にこの本があったので借りてきました。しばらく読んでませんでしたけど、そろそろ返したかったので勢いで読みました。

読んだ感想としては「容量が多いな…」というのが一番に浮かびました。ルポタージュなので体験とかを追って書けば量が多くなるのは当たり前なんですけどね。ある程度映画とかWebとかで調べた状態から読んだので少々まどろっこしく感じる時はありました。
ただ、逆にいえばファストファッションのことについてよく知らない人でも、体験や状況と共に解説してくれるので分かりやすいかもしれません。
あと、筆者があらゆる調査とかしまくってるせいか、ものすごい分量の中にちゃっかりポイントとなる要素が散りばめらてたりするので、慣れてない斜め読みしてた私は結構色々取り逃がしてそうですね。そのくらいソース量がすごい。そしてその合間に挟まれてる鋭い批判も多かった感じ。
ただ、筆者のこともありアメリカの生活とかを前提としてるので、海外に疎い私には結構ピンとこない部分も多かったです。

誰かがファストファッションを語ろうとすると、その人が消費者の影響を強く信じるか否かでだいぶ語り口が違ってくる気がします。「消費者一人がファストファッション系を買わなくなったところで在庫は余るだけ」みたいな感じの記事とかあったりしますけど、この本の筆者は「消費者一人一人が自分の持つ服に真剣に向き合い、行動することでファッション業界に影響を与えられる」とめっちゃ信じてます。逆にいえば、「無心で安い服をアホみたいな量買うタイプの消費者」に対して、あらゆる調査やルポタージュを提示することで、自身の消費の内省を促している感じもしました。
私も昔はポンポン服を買うタイプではなかったので、読んでてちょっと心が苦しくなったりもしましたね。

8章では、自身で縫うことの良さが全面に押し出されてる感じがして若干の違和感があったけど、きちんとあとがきでフォローされてました。とはいえ、普通にリメイク楽しそうだな、と思わせる文章でした。

分かりやすいまとめ、みたいな内容はあとがきに大体書いてあるので、まずはあとがきを読んでから本文に入ると読みやすくなると思います。
ファッションと消費者、それらを取り巻く環境について考えるにはすごく良い一冊だと思います。


(あとこれは私事で本には関係ないけど、衣料系の学科で半期ほど学んでいたせいか、知ってる内容とかあるあるとかあって面白かったです。学校で学んで生かすってこういうことなんですね。)

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