「おしえて!ドクター・ルース」感想

 お久しぶりです。更新がかなり遅れてましたが、今日は久しぶりに映画を観に行ったので感想を書いとこうかな、と思いました。

 まあドキュメンタリー映画ですけど、一応ネタバレ注意ということで!





 「おしえて!ドクター・ルース」は90歳現役のセックスセラピストおばあちゃんのドキュメンタリー映画です。ドクター・ルースの波乱万丈な過去や仕事への思いがこの映画に詰まっています。

 観てて一番に感じたのは、ドクタールースの知識への貪欲さですかね。

 ドクタールースは当時女の子であるがゆえに高校へ進学できませんでしたが、逆に高校に通っていたボーイフレンドから習った内容を教えてもらいつつ独学で学び続けていました。つよい。しかも一人目の結婚相手とフランスに引っ越したとき、そこの大学にも進学。その後も学びたいことのために2回くらい大学院に行っており、何歳になっても学ぼうとする姿勢がすごい。

 あと、セックスセラピストとして相談者の方と真摯に対応する姿もとても素敵でした。もちろん、当時タブーとされていた性の話を臆することなく語ったのもすごいですけど、相手を大切にしながら的確なアドバイスができるのもすごかったです。ただ、相談内容とその回答は映画内では一部しか出てなかったので(そりゃそうだけど)、実際に本とか番組とか見てみたいなあ、と思ったり。

 他にも印象に残ったのは、ほぼフェミニストの活動なのにフェミニストを名乗らないところや、政治的な発言を控えているところです。政治的な発言をしないことに関しては「聞いてる人との距離を置かれないように」と言われているので、多分フェミニストと名乗らないのもそういう面があるからかな、と思いました。「フェミニスト」というだけ、もしくは政治的な発言をしているだけで、何となく距離を置かれるのは欧米でもあるのかもしれません。


 自分の人生を豊かにすることで自分の大変な過去を乗り越え、そして相手と丁寧に向き合う最高エネルギッシュおばあちゃんの映画でした。

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