日記/ウィンドウショッピング

私が小さい頃、それこそ小学生低〜中学年くらいのとき、週末はよく母とバスに乗り、栄えた駅の周りに遊びに行きました。

基本はゲームセンターに行ったりご飯を食べに行ったりいったりしていましたが、一番記憶にあるのはお高いショップやデパートでのウィンドウショッピングです。

そこまでお金がある家庭ではなかったので大抵は買ってもらえませんでしたが、何故か2人でデパートのウィンドウショッピングをよくしました。お母さんはよく「良いものを見極める目をつけるんだよ」と私に言ってました。今思えば眺めるだけで良いものが分かるようになるとは思えませんし、喋りがうるさい上にどう見てもデパートで豪遊するナリではない親子なんて迷惑じゃなかっただろうか、なんて考えたりしてしまいます。

昨日から今日にかけて、人から借りていた「ファストファッション クローゼットの中の憂鬱」を読み切ろうと斜め読みしていたときに、デパートの話が上がり、そんな昔の頃を思い出しました。

百貨店・デパートといえば最近やばみが深いとよく言われる産業です。バブル崩壊、大型で安価なショッピングモール、ファストファッション、オンラインショップ、ハイブランドアイテムの価格高騰など、あるいは私がここで挙げたのとはまた別の影響もあるでしょう。現在では、ずっと前に通っていたデパートの一部は閉店し、その周りでデパートの恩恵を受けていた店もことごとく寂れていきました。かつて栄えた駅の周りも、今では人もまばらであることが多くなりました。

それでも、田舎の都心から大都会に行けば沢山の人で溢れるデパートがあり、その光景を見るたびにどこか懐かしさと安心感を抱いてしまいます。

私はやっぱりデパートが好きだし、貧乏学生の財布からはなかなか出せないアイテムをいつも眺めてしまいます。なんといっても、それは小さい頃からの憧れでしたから…

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