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米政府高官、2005年の選挙後、数週間でローマ法王ベネディクト16世を辞任に追い込むと豪語

イタリアの将軍。米政府高官、2005年の選挙後数週間でベネディクトを辞任に追い込むと豪語

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2023年1月5日(木)

(LifeSiteNews) - ローマ法王ベネディクト16世の埋葬の前夜、イタリアの退役准将ピエロ・ラポルタ氏が、自身のブログで驚くべき文章を発表した。

このカトリックの著者は、以前、約8年前に物議を醸した家庭に関するシノドスにベネディクトが参加するよう(そして影響を与えるよう)働きかけた。

彼は、2005年にヨセフ・ラツィンガーが法王に選ばれた後の数週間に、アメリカ国家安全保障局(NSA)の職員が 「敬愛するベネディクト16世がもうすぐ辞任を迫られるだろうということを自慢していたことを明らかにしている」と暴露。

しかし、この話が本当なら、「もうすぐ辞任」というのは、実際にベネディクトが辞任するまでにかかった8年近くを意味することになる。

ラポルタは、イタリア軍統合参謀本部に勤務した退役准将で、退役後は複数のブログやさまざまな新聞に寄稿し、とりわけ同僚のマルコ・トサッティと彼のブログStilum Curiaeと共同執筆しています。

ラポルタの1月3日のブログは、教皇ベネディクトの死に関して、サン・エジディオの共同体の代表が公にした「ワニの涙」に「戦慄を覚える」というコメントから始まっている。

この涙を踏まえて、「記憶が目の前を通り過ぎる」と付け加えた。

そしてラポルタは、歴史的に法王ベネディクトと対立してきたいわゆる「サンクトガーレン派」よりも強力な「現在も活動している偉大なローマ派」が存在することを明らかにした。

ラポルタはさらに、2005年、"イタリアの財政(現在も活動中)とイタリアの政治に手を染め、国家安全保障局(NSA)の最高幹部である米国政府の有力代表 "が、「敬愛するベネディクト16世がまもなく辞任に追い込まれることを自慢していた」と伝えてきた。

この男は、この件について自分の仲間以外には「平然と、そして傲慢に」話していたとラポルタは言い続けた。

この「ローマの輪」は、「神は死んだ」「イエスはフェイクニュース」というスローガンを掲げており、ベネディクトが選出されると「パニック状態」に陥ったと言われている。

ラポルタ氏は、「ザンクトガレンのマフィア」は「冗談ではない」と付け加えたが、ラポルタ氏が "悪魔のドーム "と呼ぶこの「ローマの輪」に比べれば、単なるイチジクの葉に過ぎないのだ。

イタリアの将軍によれば、ベネディクトを「孤立」させたのはこのグループであり、「NSAのチンピラたちが真理を敲き、磔にする間、彼を一人にした」のだという。

当時、米国政府に勤務していたとされるこの人物が、実際にローマ法王ベネディクト16世の辞任に一役買ったかどうかは定かではない。しかし、この歴史的な辞任の全容を語り尽くすためには、ラポルタの見解を報告し、パズルの一片とすることが有効かもしれない。

また、ベネディクトが辞任した2013年2月当時、バチカン銀行はSWIFTシステムから突然排除され、必要な国際取引が行えない状態にあったことも、このパズルのピースになり得る。

Katholisches.info の
Giuseppe Nardiが今日、ラポルタに関するレポートで読者に思い出させるように、Maurzio Blondet はこの件について、2015年にイタリア語で議論していた。

ラポルタのブログ記事を踏まえて、カトリック系ジャーナリストのブロンデはラポルタを引用し、ラポルタが米国高官の名前を「公表しなかった」ことは賢明であると述べた。そして、「ラッツィンガーは買うことも売ることもできなかった」と題する2015年の報告書を再掲載し、バチカンが2013年に起こしたSWIFTシステムに関する金融問題を概説し、それによって彼自身がラポルタの報告とこのベネディクト辞任の歴史における金融面との間に関連を見ているとほのめかしたのだ。

この作品の3つ目の謎は--前述のサンクト・ガレン・グループに言及しているが--2012年にカルロ・マルティーニ枢機卿とベネディクトの間で会話があったのではないか、その中でサンクト・ガレン・グループのトップがベネディクトに辞任する時期が来たと示唆したのではないか、というものである。

この話は、作家のジュリア・メローニが十分に論じており、LifeSiteNewsはここで取り上げている。

以上