【露ラブロフ外相】 昨年12月、ウクライナ紛争解決について米国側に文書で伝えた

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ロシア外相、米国との水面下での接触認める 「昨年、考えを伝えた」

1/18(木) 20:18配信

モスクワで2024年1月18日、年次会見をするロシアのラブロフ外相=ロイター

 ロシアのラブロフ外相は18日、外国メディアも参加した記者会見で、ウクライナ侵攻で停止している米国との協議について「米欧が、ロシアの安全保障と利益を損なう悪意ある路線を撤回することが絶対の条件だ」と主張し、昨年12月、こうした考えを米国側に文書で伝えたと明らかにした。 【写真】ロシアの動員、悲惨な実態 「これはやばいよ」新兵SNSで訴え次々  侵攻後、米国とロシアの協議は、偶発的な軍事衝突の回避が目的のもの以外はほぼ止まっているが、水面下での接触が続いていたことを認めたことになる。  ただ、ラブロフ氏は対話再開について「国際的な安全保障や戦略的な安定と切り離せない」とも強調。ロシアが侵攻前から強硬に主張している北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大の停止などを指すとみられるが、米国がロシア側に譲歩するのは現時点では難しい。  米ロの協議については、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が昨年12月、ロシアのプーチン大統領が、領土の維持を前提として停戦に前向きな姿勢を水面下で示しており、第三国を通じて米国にも伝えられていると報道していた。

朝日新聞社