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2024年2月 新潟市分団研修 包帯法

日 時:2024年2月8日(木) 19:00~21:00
場 所:日本赤十字社新潟県支部 1F ボランティアルーム
参加者:10名

毎月、いろいろとお題を決めて研修を行っている新潟市分団。
今回は包帯法の研修を行いました。実はこの包帯法の研修は昨年10月にも新任指導員候補生の2名を指導担当として行いましたが、この時には救急法の講習中で行う包帯法を中心に行いました。

実は救急法の包帯法には、教本に掲載されてはいますが講習では実技として行わない項目があります。これらは実技として滅多に行わないため、何もしないと技術として失われてしまいます。今回の包帯法は、それらの技術の確認も兼ねて行いました。


相変わらず、まったりとした時間が流れる開始前の会場

今は研修開始前。私たちがいつも常任委員会や研修に使わせていただいている、日本赤十字社新潟県支部1Fのボランティアルーム。数日前までは、1月1日に発生した能登半島地震での赤十字防災ボランティアセンターとしても使われていた部屋です。2024年2月現在でも赤十字の職員の方々は被災地に赴かれているため、その際に使用する物品が保管されていました。

それでは、研修開始です!。


I指導員をモデルに、耳の包帯法を行うN指導員

最初は「耳の包帯」。これは耳をケガした際に行う、三角巾の包帯法です。御覧のように、三角巾をたたんで帯にして包帯にした三角巾を頭に巻き付けるため、一見すると三角巾が二本必要なように見えますが、実はこれ三角巾一本で包帯しています。ここはN指導員の「見せの腕どころ」。…違った、「腕の見せどころ」といったところでしょうか。


I分団員に目の付近のキズの包帯を行うS指導員

続いては「目の包帯」。正しくは、目の付近のきずの包帯、と言った方があっているでしょうか。眉毛付近をケガした際に行う包帯法です。この包帯法は帯状にした三角巾2本使用して包帯しますが、コツは垂れ下がっている包帯を使って傷病者の視界を確保すること。帯を思いっきり上に上げてしまいがちなのです。


これは顔の包帯。顔が真っ白になっていますね。

そもそも、顔面のケガや火傷をしたときに行う保護の包帯です。なもので、この包帯を行うと顔面は御覧のように真っ白になります。その姿はまるで某映画の登場人物「シズマ」のよう(笑)。この包帯をされたN指導員は「さぁ、みんなでスケキヨになろう!」と言っていました。
本当はシズマなのですが…(笑)


ここにもシズマが一人…(笑)

H・Y指導員に顔の包帯を行うH・C分団員。彼女はこの「顔の包帯」を行うのは初めての体験。ですがモデルになったH・Y指導員の指導と、元来のH・C分団員の彼女の手先の器用さによって、初めてにしてはなかなか形になっていますね。


W分団員がS分団員に前胸部の包帯を行っているところ

保護ガーゼもしっかりと固定され、ぴったりと密着していることがよくわかるW分団員の包帯。この前胸部の包帯は、ともすると緩みがちになるのですが、ちゃんと密着していますね。ぴったりと密着していて保護ガーゼが固定されている包帯は、見ていても、包帯される側も気持ちいいものです。


H・Y指導員に背中の包帯をするH・C分団員

続いては背中の包帯。これは背中全面を保護するときに行う包帯ですが、H・C分団員にとってはこれも初めての包帯法。その割にはなかなか形になっています。その隣ではS分団員がW分団員に同じく背中の包帯を行っています。


肩の包帯に使う三角巾のたたみ方を指導するN指導員

続いては「みんな大好き肩の包帯」で有名な(←当社比)肩のきずの包帯です。この包帯の一番のポイントは、N指導員が行っている一番最初の三角巾のたたみ方です。これをきちんとしておかないと、この後で包帯を傷病部位に密着させるときに緩んでしまい、包帯が出来なくなります。
講習としては行わなくなりましたが、引き継いでいきたい包帯法の項目の一つです。


手の包帯を行っているところ

分団委員長でもあるS指導員が、H指導員をモデルに手の包帯を行っているところです。三角巾で手を包んであげるかのような包帯ですが、簡単そうに見えて実は少し(ホントに少し(笑))難しい包帯法でもあります。


H・C分団員がH・Y指導員に手の包帯を行っているところ

イニシャルトークで名字が同じイニシャルになってしまうと、どっちがどっちのHなんだ?と言うことになって、ややこしくていけません(苦笑)
この画像の場合は並んでいる順番の通り、左がH・C分団員、右がH・Y指導員です。これは、上のデモを受けてバディ同士で実際に行っているところ。傷病者が少しでも楽なように、膝の上に傷病部位である手を乗せてもらって手当していますね。


このように様々な研修を行うことを常日頃から行っているのが、私たち新潟市分団です。
救急車の到着時間が年々遅くなっている中、日常の応急手当や災害時でも、人間の命と健康を守り苦痛を軽減すること。これを、私たち一般市民でも可能とすることが出来る救急法に挑戦されてみてはいかがでしょう?。

万が一の時の一次救命処置、急病やケガ、災害時に役立つ救急法。
新潟県赤十字安全奉仕団新潟市分団では毎年春と秋の2回、養成講習を開催しています。また、新潟県内の各地でも、それぞれの地域の分団が救急法等の講習を開催しています。
受講を希望される方は、日本赤十字社新潟県支部のWEBを御覧ください。
また、新潟県外にお住まいの方も、それぞれの都道府県市区町村で、救急法等の講習を絶賛開催中です。詳しくはお住まいの都道府県の日本赤十字社、各支部のWEBをご覧いただくか、お問い合わせください。

こういった応急手当を受講すること、それは少し勇気が必要になることですが、非常時にはそれがきっと、周りの人たちへの大きな力と助けになるはずです。皆様の受講をお待ちしています!。(N)