【大塚雄介×安昌浩】日本でICOを広めたい!世界が注目する中でICOを成功させたリクルート出身のCEO

はじめまして!

NewsPicksアカデミアアンバサダーの檜垣寿宏です。
アカデミアアンバサダーによるレポート第2回目の今回は、私の方から発信させていただきます!

【講義レポート】「ビットコインのすべて(ICOと産業編)」安昌浩×大塚雄介

コインチェックCOO・大塚雄介さんが、ビットコインをはじめとした仮想通貨について語る「ビットコインのすべて」が、11月9日(水)、東京・グローバルビジネスハブ東京にて開催されました。

今回が第二弾となる「ビットコインのすべて」のゲストは、安昌浩さん。ブロックチェーンを用いたソーシャルメディアプロジェクトのために世界からの注目も受けながらICO(Initial coin offering)を実施された、ALISのCEOです。

今回は予定枠170名が完売という大盛況のイベントを、前回同様ダイジェストでお届けします!

登壇者プロフィール
■大塚雄介(おおつかゆうすけ)/コインチェック株式会社 共同創業者兼COO
1980年群馬県生まれ。早稲田大学大学院修了、物理学修士号取得。リクルートから分社独立した株式会社ネクスウェイでB2B向けITソリューションの営業・事業戦略・開発設計を経験の後、コインチェック株式会社創業。日本最大規模の仮想通貨交換取引所 Coincheckならびに、ビットコイン決済サービス coincheck payment を運営。
■安 昌浩(やす・まさひろ)/株式会社ALIS CEO
京都大学で核融合を専攻した後、2011年大手人材会社に入社。転職メディアの商品企画やHRTech領域の新規事業開発をはじめ、自然言語解析や機械学習領域の事業開発を担当する。
2017年9月ブロックチェーンを用いたALISを立ち上げるため国内初の規模でICOを実施し、目標金額である3.5億円を調達する。ALISで信頼できる記事と人々にいち早くアクセスできる世界の実現を目指す。

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【ALIS安昌浩】ALISとは?

 大塚さんとの対談に先立ち、まずは私の方からALISについてお話させていただきます。

ALISは、ブロックチェーンを使ったソーシャルメディアで、「信頼できる記事と人々にいち早く出会える」ことが提供価値です。日本の一部Webメディアの情報信頼性の低さとブロックチェーン産業の遅れに課題感を感じたのが立ち上げた理由です。ALISで最終的に目指したいことは、人の信頼度を可視化して、信頼が関わるモノゴトのプラットフォームをつくることです。


ICOは新しい事業開発の手法

 我々は、ALISをつくるためにICOで資金調達を行いました。ICOはハードルが高いと思われますが、きちんと理解すれば十分実施は可能です。また、ICOは、大きな金額の資金を調達する新しい手段と思われがちですが、ユーザーと投資家を巻き込んだ新しい事業開発の手法と私は考えています。仮想通貨を色々買っていた個人的経験から言うと、自分が買ったコインやトークンは応援したくなります。ALISでは、「なぜALISに投資すべきか」という記事を書いてくださったり、コミュニティの運営のためにアドミンになりたい、と言ってくださる方もいます。そういう意味では、自分達のアイデアに強烈に共感してくれるユーザとサービス開発の資金の両方を必要とする、スタートアップこそが最もICOを行うべきだと思ってます。


スマートコントラクトは公開すべき

 ICOを行う際に、私なりに解釈した注意すべきと思われる点を4つご紹介します。1つ目は、「不誠実に見えるホワイトペーパーは出さない」ということです。例えば、ICOはプロダクトがないことが多く、その場合はなぜこのメンバーなのかを明確にしておくことが重要です。

2つ目は、これは結構強く言いたいんですが、「スマートコントラクトは公開すべき」です。IPOにおける証券会社を介さないICOは、スマートコントラクトで自動でトークンの発行が組み込まれていることが必要にもかかわらず、中にはお金を払うだけ払ってトークンが返ってこないということがあります。海外のICOは対応しているものが多い反面、日本のICOも意識しておかなければ海外から舐められてしまいます。これはとても非常識と見られます。3つ目は、「Crypto界隈の重要人物を特定」、4つ目は「透明価値・誠実な対応」です。我々は個人が管理するようなタスクレベルまでその予定・実績を全て公開しています。

日本でICOを健全に広げたい

安 ICOは、海外ではグッドサイクルに入ってきている一方で、日本はまだサイクルが回っていません。投資額を見ても、日本の投資額は非常に小さいです。私は、日本でICOを健全に広げたいと思っています。最近ALISがICOを経て学んだ教訓等をICOwikiとしてまとめています(ICOWiki)。誰でも加筆・修正できます。ナレッジシェアもしたいと思いますので、本気でICOをやりたい、そして広めたいと思っている方は是非連絡をください。)。


【コインチェック大塚雄介×ALIS安昌浩】対談

大塚 今回、安さんは私の要望で呼んでいただきました。安さんはロジカルであり、情熱も持たれていて、ハードワークを厭わない。そんな安さんが、仮想通貨に関心を持たれ、ALISを立ち上げ、更にはICOを実施するまでに至ったのは、これまでのキャリアも関係があるのかと思い、本日はそのあたりを深堀りしたいと思っています。


北九州で生まれ育った過去が根底にある

 私は、福岡県の北九州で産まれ育ちました。治安が悪いと言われるところです(笑)。高校の頃は360人中300位くらいの成績だったのですが、教師を振り切って京都大学を受験し、合格しました。大学入学後、色々な人と出会っていく中で、これまで北九州で狭い視野の中で生きてきたんだなと思うようになり、視野が広がり、見える世界が変わりました。大学では核融合といった物理学を研究していたのですが、かなり息の長い研究であったため、就職活動を行い、リクルートに入社しました。(本当は、海外勤務を希望しており商社に行きたいと思っていましたが…)

大塚 その後、どのようなプロセスを経てALIS立ち上げに至ったのですか。

 社内で実施されたクローズドな勉強会からはじまります。それまでもブロックチェーンの仕組みは追ってはいたのですが、その勉強会で合意形成アルゴリズムやブロックの中に入れられるデータのイメージが具体的に湧き、このP2Pの仕組みで信頼性を保つという仕組みに非常に興味を持ちました。今までの社会は資本主義的であり、社会関係資本も含めて資本を持っている人が圧倒的に強く、不合理な程の差が生まれ続ける構造にありました。特に地元北九州から都会に出て色々な人と触れ合い自らその構造を実感し続けてきました。そんな中、ブロックチェーンの世界は誰もがエコシステムの参加の権利を有し、貢献することで報酬をもらえるという点に従来の構造を変える可能性を感じました。

大塚 ビットコインやブロックチェーンに対してイデオロギー的に共感する部分が大きかったようですね。ALISは、安さん以外に共同創業者が2名いらっしゃいますが、どのように出会ったんですか。

 実は2人とも一緒に働いていたメンバーなんです。ブロックチェーンの話なんかはしたことありませんでした。ただ、私が声をかけたときに、CMOの水澤は投資向けに自分で分析リストを作って仮想通貨にのめり込んでいましたし、CTOの石井もブロックチェーンに興味も持っていて、3人でやることになりました。

仮想通貨が本当に好きな3人だからやってこれた

大塚 3人の役割のバランスはすごくいいなと思っています。3人でやろうと決めて、ICO実施まではどのような道のりでしたか。

 3ヶ月でICOを実施したのですが、3人で空中分解せずにICOまでやり遂げられたのは、3人が仮想通貨やブロックチェーンを心底好きだったからだと思います。

大塚 私も働いているという感覚はそんなになくて、好きだからやってる、というような感情だったように思います。ICOを目指すうえで特に大変だったところはありますか。

 ビジネスと法律に関して苦労しました。ビジネスというのは、ビジネスを見据えてトークンをどのように設計するか、ICOをやる意義は何なのか、マーケティングはどのようにやればよいのか等です。まさに大塚さんにもたくさん相談させていただきました。

大塚 今の時代、プロダクトをつくることのハードルは高くありません。そこからどうビジネスを成り立てていくかが重要です。また、ICO後の投資家対応を行うにしても未経験だと難しいですね。

大塚 ICOを実施してみて、当初の想定と一緒だったこと、違ったことについても聞かせてもらえますか。

 想定外しかなかったですね、中国がいきなり規制するとか(笑)そういう事態が起きた場合は、とにかくすぐに情報収集して、迅速に意思決定をする、ということをやるしかありませんでした。あと、大塚さんはじめ周りの有識者の方々にアドバイスを聞くことができたのはよかったと思っています。

これからは教養がないと真偽を見極めにくくなる

大塚 信頼できるICOをどう見極めるか、についてはどう思いますか。

安 ぱっと見て分かるのはtwitterの参加数とSlackの参加数の比があります。twitterのフォロワー数15万人なのにslackが300人だったりすると怪しいですよね。あとはホームページのつくりでもある程度推測できます。HTMLやサーバがどこにたってるのか、みたいな情報を調べるとか。

大塚 これまで投資をする人は、他の人の意見や評判とかで判断することが多いように思いますが、今のような話はテクノロジーの教養を持っていないと厳しいかなと思います。これからは、テクノロジーと英語と金融、この3つがあれば無双モードになるんじゃないですかね。今後、仮想通貨が生まれて世界はどう変わると思いますか。

安 事業開発の観点からいうと、ユーザーが本当に参加できるビジネスができることで本当に欲しいものをつくるようなものが出てくるのではないかと思います。


大塚 ICOに向く企業、向かない企業についてははどう思いますか。

 みんなが欲しがるトークン(報酬)が発行できるテーマでのビジネスをやっている企業が向いており、例えば地域通貨等誰も欲しがらないトークン(報酬)を発行するテーマの企業は厳しいと思います。例えば、あるエリアや街でのローカルコインをつくっても欲しいという人が限られますよね。それがスポーツコインとかにすればそのエコノミーに参加したくなりますよ。ユーザーがいかに参加したくなるテーマを選ぶかというのは重要だと思います。

大塚 今ユーザーがいないサービスでやろうとすると難しいかもしれませんね。既に応援してくれるコミュニティがあったりファンが大量にいると、ICOが成功する一つの要因になると思います。今後、ALISプロジェクトはどのように進められる予定ですか。

 12月にサイトのデザインモックを公開しています。そして、来年の4月にβ版をリリースし、良い記事を書いた人にトークンを払い出し、それを見つけた人にもトークンを払い出すような検証を進めていきたいと思っています。
大塚 今後ICOが広まってトークンエコノミーが回っていくにはどうすればよいと思いますか。

 事業の面ではどういうふうにICOをやればよいか、ナレッジシェアをしていくつもりです。行政という面では、国としてFintechを進めているので国と一緒にルールつくりを進めていくことが重要だと思います。あと、細かいかもしれませんが英語ができることは結構重要です(笑)

大塚 そうですね、英語ができると例えばスタンフォード大で開催されているスケーリングビットコインという開発者向けのイベントで出ている、今話題になっているsegwit2xの更に先の話に触れることもできます。最先端のコミュニティで話されてることを知ると、未来の仮想通貨の世界を垣間見ることもできますよ。あと、プログラミングについても、私は今37歳ですが、これから学んでもペイされるくらい重要なことかなと思います。


追伸:イベント終了後、ALIS安さんを囲み懇親会を開催しました!(大塚さんはお仕事のため欠席)NewsPicksアカデミアのアンバサダーのみでなく、一般会員の方も参加いただきとても盛り上がりました。今後もイベント後に懇親会やる予定なので参加希望の方は声かけください


檜垣寿宏 Toshihiro Higaki
NewsPicksNewsPicksアカデミア アンバサダー
経営コンサルティングを行うベンチャーを共同創業
https://newspicks.com/user/1659391

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