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次世代CxOへのキャリアルートとは?徳谷ゼミDay2レポート

組織・人財開発のプロフェッショナル、株式会社エッグフォワードの徳谷智史氏によるゼミ「次世代CxOへのキャリアルート」。CxOを目指す受講生24名は圧倒的な成長を遂げるために全6回の講義とワーク、そして交流を通じてCxOに必要な資質やキャリアパス、そして自分自身に向き合い、次に踏み出す一歩を模索していきます。今回はそんな徳谷ゼミ第2回の模様を、受講生のゆっきーこと田村雪野さんがレポートします。

※徳谷ゼミ第1回のレポートはこちら

あなたの情熱の源泉は何ですか?

何がしたくてどのCxOを目指すのかーー。ゼミ第2回では、「Individual Potential Assessment (IPA) 」を通して自身の価値観と強味を客観的にとらえ、「何のためにどのCxOを目指すのか?」を掘り下げる作業を仲間とともに進めます。

自分が大事にしたい事(=価値観)とは何か?そして潜在的・顕在的に自分が得意なこと(=強み)とは何か?この、「価値観」と「強み」が交わるポイントこそが「情熱の源泉」です。これはCxOでなくとも、すべてのプロフェッショナルに求められるもの。まずはそれぞれの「情熱の源泉」が何なのか、自分自身を見つめることからスタートしました。

アセスメントと対話を通じ、自らと向き合う

ところで、こちらの画像には何が書いてあるでしょうか?

パッと見よくわかりませんが、実は白い部分に着目すると、「ENJOY」と書いてあります。着目ポイントが違うと同じ画像でも、なんて書いてあるかわからないんですね。

今回のアセスメントでは、自己のポテンシャルをデータで可視化し、グループでディスカッション(対話)し、一歩引いて自己を見つめることにより、「自覚の壁」を越えて自分自身をとらえていきます。

どんな素晴らしいCEOでも自分の事を全部わかっている人はいません。コーチングや対話を通し客観視することが大切だと徳谷先生はいいます。

あなたの「才能」とは?

自分の半生をライフラインチャート上に整理し、IPAを分析することにより、自分が自然に繰り返してしまう思考や、感情、行動が明らかになりました。それこそが「才能」だといいます。

才能は、「価値観」、「潜在的な強み」、「コミュニケーションタイプ」の3つのカテゴリーで示されます。

大事にしている「価値観」 とは、「自由度の高さ」「新しさの追求」など。各自のトップ3が示されました。
才能や特質を表す「強み」とは、「行動する力」「考える力」「関係を築く力」の3つに大別されます。様々な欲求や心の傾向について、各自のトップ5が示されました。
コミュニケーションタイプとは、「周囲を引っ張るリーダー」「アイディア豊富なムードメーカー」「聞き上手なカウンセラー」「冷静沈着なアドバイザー」 など、各自どの特性が強めなのかが示されました。傾向としてはCEOはリーダータイプ、COOはバランスタイプ、CSOはアドバイザータイプやリーダータイプ、CHROではカウンセラータイプが多いそうです。

これらは、どれがいいとか悪いとかではなく、CxOとして何をしたいのか、自分が強みを発揮できるポイントはどこなのか、誰とどう組み合わせると力を発揮できるのか、組織の中での相対的な位置を認識する上で大切だといいます。

ゼミの参加者は、リーダーっぽい人、ムードメーカーっぽい人が多く、「関係を築く力」「考える力」を強みとして持っているメンバーが多いようでした。

ちなみに、以下の「潜在的な強みを見つける13個の質問」で、みなさんの強みも見定めることができるといいます。ぜひ試してみてください。

あなたが
①好きなこと、得意なことは何ですか?
②やっていて楽しいと感じることは何ですか?
③上達が早いもの何ですか?
④時間を忘れて取り組めるものは何ですか?
⑤人に「凄いね」って言われることは何ですか?
⑥よく人に相談、お願いされたりすることは何ですか?
⑦人にしてあげて喜ばれたことは何ですか?
⑧人からセンスあると言われたことは何ですか?
⑨お金をもらわなくてもやりたいと思えることは何ですか?
⑩今よりも上達したいと思うことは何ですか?
⑪時間を今まで沢山費やしてきたことは何ですか?
⑫お金を今まで沢山費やしてきたことは何ですか?
⑬自然にできて、他の人にはできないことは何ですか?

「強み」とは再現性、そして希少性

今の成功は今の組織の中だけでたまたまやれている事なのでしょうか、それとも再現性があるのでしょうか。CxOを目指すにあたり、背景の要素を掘り下げることで、再現可能で応用可能な強みを認識し再現性を高めることが重要だと徳谷先生はいいます。

そして再現性のある強みは、希少であることで価値を増します。でも、単一の強みや経験により希少価値を形成することは困難。強みや経験の掛け算で、希少な価値を出すことが大切だといいます。

才能・特性 : 生来持っている再現性あるもの
技術資産 : 業界や職種を含めた専門的な知見や経験でポータブルなもの
人的資産 : この人がいるならやりたいと思わせる一過性ではない関係性

Day2を終えて

アセスメントの結果、自分自身の価値観や特性、コミュニケーションタイプは何となく認識していた通りでした。しかしこれを実務的価値に、再現性高く発揮できているか?というと疑問です。

私は「自由度」や「新しさ」を求める価値観を持ち、「向上心や柔軟な心」、「アイディアを創出する力」を強みとして持っていることIPAで分かりましたが、Day1の経営シミュレーションではこれらは全く発揮できませんでした。

Day3以降の講義やワークで、どうやって自分の希少価値を高め、再現性高く強みを発揮していくのか、考えていくことになります。

このゼミでは、受講生による以下5つのプロジェクトも立ち上がっています。ゼミの合言葉は、自己・仲間・行動実践!プロジェクトに参加することで、自分自身の価値を発揮し、価値あるアウトプットを作っていたいと思います。

1.パーソナルミッションの探求と具体化
2.CXOの研究と目指すCXO像の発信
3.NewsPicksの有料会員を増やすための新たな施策を考える
4.CXOとしてターゲット企業への“勝手”提案Project
5.CXOという生き方を探れ

拙いまとめをここまでお読みくださり、ありがとうございました。

執筆:田村雪野(ゆっきー)

💡プロフェッサープロフィール

エッグフォワード株式会社 代表取締役社長
徳谷智史
企業変革請負人。組織・人財開発のプロフェッショナル。
大手戦略コンサル入社後、アジアオフィス代表を経て、人の可能性を最大化するべく、「世界唯一の人財開発企業」を目指し、エッグフォワードを設立。UZABASE、NewsPicks経営陣へのコーチングやコンサルティング支援をはじめ、戦略コンサル、総合商社、リクルートグループなど、業界トップ企業数百社に人財・組織開発やマネジメント強化のコンサルティング・トレーニングを幅広く手がける。同時に、キャリアの専門家として2万人を超えるビジネスパーソンの意思決定・成長支援を実施。東洋経済オンライン連載。著書に「いま、決める力-ワクワクする未来をつかむ決断筋の鍛え方」(日本実業出版社)など。

💡ゼミ詳細へのリンク

💡各回のアジェンダ

第1回:経営養成講座(エッグフォワード道場)
第2回:科学的アセスメントによる価値観/強み/コミュニケーションタイプ診断
第3回:CXO専門エージェント、採用担当のパネルセッション
第4回:CXOパネルセッション
第5回:徳谷氏との1on1コーチングセッション
第6回:今後のアクション具体化とマイルストン設計
+プロジェクトワークと懇親会

💡NewsPicksアカデミアとは?
毎月最前線で活躍しているゲストをお招きしてビジネスに役立つお話を伺うイベントや少人数で集中的に学ぶゼミが開催されています。
イベント以外にも、毎月最先端の知が学べる書籍が手に入り、オリジナル動画コンテンツも視聴可能。
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