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徹底した「具体・抽象・転用」で夢を叶える「メモの魔力」 /  前田裕二氏イベントレポート

昨年12月24日に発売された前田裕二さんの新著「メモの魔力」は現在30万部を突破していますが、その本の発売を記念して1月29日に開催されたNewsPicksアカデミアイベント「メモの魔力」について、NewsPicksアカデミアアンバサダーの宮崎恵美子さんがレポートします。

今回のテーマは「ビジネスで生き残るためにメモをどう活用するか」。

イベントの参加者には『メモの魔力』をすでに読んでいる方も多いため、本に書いてない話を中心に、メモを取りたくてしょうがないという熱をもって帰ってもらえるような話をしたいと、前田さんは話し始めました。

メモの効用-1:インプット(2, 3, 4)とアウトプット(1, 5)が最強にうまくなる

インプットとアウトプットが非常にうまくなるというのがメモの一番の効用だといいます。
音楽でも芸術でも仕事でもどんな分野においても、インプットとアウトプットの組み合わせで成長し、上達していきます。
3の「傾聴能力」があることで、インプットの量が増えていきます。
2の「情報獲得伝達率の向上」があるので、降ってきた情報をとりこぼさなくなります。
これらを組み合わせることで、沢山降ってくる情報をいったん受け止めて理解し、受け止めたものを自分の中でうまく構造化して、再構築して意味付けできるようになるといいます。

メモの効用-2:紙のメモの価値

聞き手がメモから受ける印象から考えると、メモする時には、まずはコミュニケーションツールとして「紙」を使うのがいいといいます。

スマホでメモをとっていると、LINEをやっていると思われがちです。
この人はメモ魔だと相手が認識してくれるようになると、メモを取らないとかえって失礼になります。前田さんのようにこの域に達すると、メモは紙でなく、パソコンでもスマホでも取ることができ、会食中に携帯をさわっていても失礼だと思われなくなるそうです。

書き手側からすると、メモすることで記憶に残りやすくなります。ノートのどの辺に書いたかを記憶しているからです。

またある特定の人が書いたメモ(例えば西野亮廣さんのメモ)は、価値があります。
このように「紙」のメモには様々な価値があります。
もっとも、後で見返して検索するのは、デジタルの方が優れています。

メモの方法論

前田さんのメモの方法論とは、「具体・抽象・転用」の3つのステップから成ります。
「具体」とは、世の中で起きている事象や自分の感情などです。
「抽象」は、そこから得られる気づきや学びを指します。
「転用」の段階では、気づきからアクションを起こすときに、長期的に「Be」としてアクションに落とすことと、短期的に「Do」として行動していくことの2つの場合が考えられます。
長期と短期が混在しているのがわかりにくいので、それぞれ色分けしたり、記号をふったりすると、区別するのが楽になります。

フォーマットができるまで

前田さんの場合、「ファクト」と「抽象」と「転用」を区別して、自分の学びを後から振り返ったり、行動したことを確認しやすくしたいと思ったことから、このようなフォーマットができたといいます。
振り返る時は右側のページを見ることが多いのだそうです。

実際のメモの使い分け方

メモ帳とペンなど文房具については、とにかくテンションの上がるものを見つけて使うのが大事だといいます。

ツールとしては、紙の手帳とスマホ、モレスキンのノート、ミニメモ帳の4つを使い分けているそうです。
スマホとノート(モレスキン)が、「メモの魔力」でカバーしている範囲で、
ミニメモ帳は会食の時やプレゼン用に使っているといいます。

「手帳」の使い方について

手帳は、次の日の予定の確認と準備のために使っているといいます。
ミーティングが予定されているなら、自分が発信することを3つと決めて予習して書いておくと、パフォーマンスが上がるのでおススメです。
ミーティングに準備してからくる人は結構いますが、必殺技を3つ準備するのは時間がかかるので、あまりやってきている人がいません。
この言葉を絶対発信しようと決めて、相手が絶対メモしてくれることを想像しておくと、パフォーマンスが変わってきます。これが「標語」の力です。

思考のフレームワークだけは守る

思考のフレームワークだけははずしてほしくないと前田さんは強調していました。
「具体・抽象・転用」さえできていれば、ノートに見開きで書かなくてもいいし、どんなフォーマットでもいいし、メモしなくてもよいです。

メモは、頭の中で強制的に「具体・抽象・転用」できるツールです。

「具体・抽象・転用」の思考回路を経ていくと、インプット・アウトプットがうまくなっていって、いろんな能力が向上していきます。
皆さんが目指している夢の領域で、「具体・抽象・転用」のフォーマットを徹底してやっている人はほとんどいません。すべての領域において「具体・抽象・転用」のフォーマットと徹底的にやれば、第一人者になれるはずです。

具体・抽象・転用の実例を見よう

イベント後半は、参加者同士が自分の人生の軸についてシェアしたのち、このイベントの課題を提出した方の作品が金泉さんから発表されました。
こちらは最初に紹介された方(田辺さん)のものです。

ファクト:新宿の占いに長蛇の列ができていた
抽象化:金を払う必要があり、かつ非論理的な手法であっても、人は自分の人生を肯定してほしいと思う生き物である。
転用:周囲の人に対して、見返りなくかつ論理的に人をほめることを習慣にする。

「ファクト」から「抽象化」にもっていくのは難しいといいます。一方で、「抽象」化の上手下手は、センスではなくて、数です。
「抽象化」には癖が出ます。
人間の性質で抽象化する例として、このフォーマットはお手本になりますと前田さんはお話しされました。

課題へのフィードバックのあとは、質疑応答に移りました。

前田さんは何を捨てていますか

メモ術を極めると選択と集中ができるようになりますが、前田さんが捨てていることは何ですかとの質問に対し、前田さんは次のように回答されました。

「ネガティブなことを言ったり、怒ったりとかマイナスな感情を口から出さないようにしています。どうしても出したいときにはメモに書きます。自分の口からネガティブなことが出てきてよいことはないからです。」

沢山のタスクへの対処方法は?

転用を続けるとタスクが増えますが、どう対処していますかという質問には、以下のように話されました。

「タスクにかかる時間を想定してふりわけていくことができるといいです。すぐやらないといけないものに関しては自分がボールを持たないことです。企画書を送ってくださいといわれてそのままだと箱の中にボールがたまった状態になるので、すぐに送ってしまうようにします。
ボールを持たないという点でうまいのは、堀江貴文さんと箕輪厚介さん。箕輪さんに「メモの魔力」の表紙をこうしたいと伝えると、箕輪さんはそれをスクショしてほかの人に頼んで、箱を空にしている。行動をどんどん起こしている人は短期のものを貯めないようにしている傾向があり、「多動力」があると言われる人は大概そうしているようです。」

最後に

前田さんは、「今日ここにきている方はメモの力について相当レベルが高いはずなので、自信をもって朗らかに力強く生きてほしい」と参加者にエールをおくられ、イベントは終了しました。

「メモの魔力」はすでに30万部を突破していますが、前田さんは100万部突破を目指されています。前田さんの熱量をもってすれば、100万部達成も射程範囲ですね。

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登壇者プロフィール 前田裕二(まえだ・ゆうじ)SHOWROOM株式会社 代表取締役社長1987年東京生まれ。2010年に早稲田大学政治経済学部を卒業後、外資系投資銀行に入社。11年からニューヨークに移り、北米の機関投資家を対象とするエクイティセールス業務に従事。株式市場において数千億〜兆円規模の資金を運用するファンドに対してアドバイザリーを行う。その後、0→1の価値創出を志向して起業を検討。事業立ち上げについて、就職活動時に縁があった株式会社DeNAのファウンダー南場に相談したことをきっかけに、13年5月、DeNAに入社。同年11月に仮想ライブ空間「SHOWROOM」を立ち上げる。15年8月に会社分割によりSHOWROOM株式会社設立、同月末にソニー・ミュージックエンタテインメントからの出資を受ける。現在は、SHOWROOM株式会社代表取締役社長として、SHOWROOM事業を率いる。2017年6月には初の著書『人生の勝算』を出版し19刷8万部超のベストセラー。近著の『メモの魔力』は、発売2日で17万部、1ヶ月強で22万部を突破。発売3か月で現在30万部を達成。

 文:宮崎恵美子、写真:山田雄一朗(NewsPicksアカデミア 編集・ライター)、編集:山口晶子

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NewsPicksアカデミアアンバサダー

「リーダーの教養」をコンセプトに、書籍、イベント、講義、アート、体験などを通じて、「ビジネス×教養」という切り口から、新時代の学びと出会いを提供する「NewsPicksアカデミア」。活動の様子を、アンバサダーや参加ユーザーがレポートしていきます。
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