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【瀧川美紀】弱い繋がりの可能性 #NewsPicksアカデミアレター

NewsPicksアカデミア会員限定メルマガ(2018年2月22日配信分)を再編集して掲載しています。

こんにちは。昨年末からNewsPicksアカデミアチームにジョインしました瀧川です。
NewsPicksアカデミアの女性会員がまだまだ少ないので、女性に魅力的なコンテンツも増やしていきたいと考えております。

さて、人の繋がりには”強い繋がり”と”弱い繋がり”の2種類ありますが、今回は、マーク・グラノヴェッターというスタンフォード大学社会学部教授が1973年に論文で発表した”弱い紐帯の強さ”の一説を紹介したいと思います。

“弱い紐帯の強さ”とは家族や親友、職場の同僚といった社会的繋がりが強い人々よりも、1年に数回会う知り合いや、知り合いの知り合いといった弱く繋がる人々からの方が最新で有益な情報が取得しやすいというものです。

実際に、マーク・グラノヴェッターが転職したホワイトカラーを対象に、転職する上での情報源を調査したところ、282名中2割弱が強く繋がる人から得た情報を元に転職したのに対し、8割強が弱く繋がる人からの情報を元に転職したことが判明し、弱い繋がりの重要性を裏付けています。

特に近年は、SNSの広がりに伴い気軽な連絡手段が生まれたことにより、弱い繋がりを持ちやすくなってきました。

私の今までの人生を振り返ってみても、新しいことに挑戦した時や、進路に悩んでいる時に一番助けになったのは、偶然イベントで知り合った方や知り合いの紹介で繋がった方等弱く繋がる方々からの助言でした。

確かに、危機的状況で精神的支えになるのは家族や友人など強い繋がりを持つ方々ですが、新しい情報を得たい、新しい世界をみたい、といったときに助けになるのは弱く繋がる方々です。

アカデミアは、学習欲や向上心が高く、多様なバックグラウンドを持った方々の集合体です。

今後、アカデミアの皆様が更なる繋がりが持てる”場”の構築を我々一同目指していきますので、是非、アカデミアという場を活用して、弱い繋がりをつくり、共に新しい挑戦する同士や高め合う同士を見つけていただけることを願っています。

2018.2.22 NewsPicks 瀧川美紀

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