無題3

#NewsPicksアカデミア 人気動画ランキングトップ5

 「NewsPicksアカデミアはまだコミュニティになれていない。同じイベントに参加しても名前も知らないから挨拶もしない。講演を聞いて帰るだけ。」

5月11日のアカデミアイベントの冒頭、登壇者の佐渡島庸平さんから、こんなドキッとするひとことがありました。

だけどアカデミアに集まる目的は人それぞれ。コミュニティに求めるものもそれぞれだとすると、冒頭の言葉に頷く人も、そうでない人もいると思います。

ただ、「講演を聞いて帰るだけ」ということを何度も経験してきた一会員の筆者としては、「NewsPicks界隈のトピックについて、かなりもの知りになれた」とだけは言えそうです。

それもそのはず、NewsPicksアカデミアではこの1年で100回近くのイベントが開催され、ビジネス、テクノロジー、アートといった各分野の最先端の登壇者から、エッジがききまくった話しを、リアルでも動画でも見聞きすることができました。

閲覧可能な過去のイベント動画はこちらです👇

そんな数々のイベント体験を通じて、近頃は何となく「場の文化」のようなものができてきた気がしています。

というのも最近のイベントでは、「まず、隣の人と今日ここに来た目的を話しあってみましょう」というようなモデレーションから始まり、参加者同士お話しする機会が増えたのですが、毎回「はじめまして」から会話がスタートするにもかかわらず、驚くほどスムーズに、そしてかなり深いお話しができるのです。

先日の『アートの経済学』の講義では、

「アートを理解するためには、歴史知識を得ることと、実際手を動かして創作することのどちらが重要か?」

というような激論を、見ず知らずの方とお話しさせていただきました。

ちなみに筆者は、「とにかく手を動かす派」です。手を動かしながら自分と向き合い続けることで、新しいものを生み出せるのではないかと考えています。

一方、お隣の方は、「プログラミングでも、過去の優れた手法や事例を知らないとよいものは作れない。それと同じように、アートについてもまずは知識を得ることが重要だ」とおっしゃっていました。

これに近い議論は、山口周氏を迎えたWEEKLY OCHIAI『ビジネスパーソンのためのアート』にもあり、この点について落合さんと山口さんは微妙に異なる見解をお持ちのようでした。

『アートの経済学』と『WEEKLY OCHIAI~ビジネスパーソンのためのアート』ともに、非常に見ごたえのある内容でしたので、ぜひチェックしてみてください。

話を元に戻します。

初対面の人との会話は、文脈を共有していないとなかなか難しいものですが、それが可能になっているということは、アカデミアという場に同じ文脈が共有されつつあるということかもしれません。

では、そのアカデミアの「文脈」とは何でしょうか。それを振り返るために今回は過去に開催されたたくさんのイベントの中から、最も多く視聴された講義の動画をご紹介したいと思います。

情報としては一部やや古い内容もあるかもしれませんが、ここで語られている文脈がベースとなり、NewsPicksも、アカデミアも更にアップデートされていくことは間違いありません。

最近アカデミアに入られた方は特に、ぜひ参考にしてみてください。

* * *

【人気動画 第5位】

ポスト平成のキャリア戦略(2017年1月12日)

経営共創基盤(IGPI)取締役マネージングディレクターであり、NewsPicksの社外取締役でもある塩野誠さんとNewsPicks CCO佐々木紀彦さんによる対談イベント。

大企業・終身雇用信仰が揺らいでいる「ポスト平成」の時代に必要とされるキャリア戦略とは何か。ハングリー&ノーブルな仕事人生を送るためのヒントが、20代、30代、40代の年代別に紹介されました。

経営の修羅場をいくつもご覧になってきた塩野さんならではのシニカルかつ愛のある視点と、「おじさんが世の中を悪くしている」と舌鋒鋭く語る佐々木さんの対談。
NewsPicks Book『ポスト平成のキャリア戦略』も参考にしつつ、新しい時代をルールメイクしていくために何をすべきか、考える機会になりました。

【第4位】

亀山敬司×藤原和博「AI時代をどう生きるか」(2018年1月19日)

亀っちことDMM取締役会長 亀山敬司さんと、教育界のさだまさしこと藤原和博さんの対談イベント。AI時代の到来にともない、既存の教育制度に制度疲労が指摘される中、これからの子供たちにどんな教育が必要なのかが議論されました。

子育て中の参加者からは「スマホを何歳から子供に与えるか」についてなど、これまで経験したことのないデジタル時代に、「自分がどう生きるか」だけでなく、「どう教育してあげられるか」という視点での質問も多数寄せられました。
亀山さんのダンディーな声で語られるDMMアカデミーのお話や、1000回以上講演をしてきたという藤原さんの軽快な話術に惹きこまれてしまう回でした。

【第3位】 

落合陽一「日本再興戦略」(2018年2月16日)

「現代の魔法使い」こと筑波大学准教授の落合陽一さんを迎えた本イベント。テクノロジーの進化と人口減少などにより大きく変わりつつある現代の日本をどうやって再興していくのか。会場の参加者からの質問に落合さんがマッハ調で回答するスタイルで、日本再興が語られました。

落合さんが実験で出会ったイノシシの「うりぼー」や、安いけれど絶品といわれる佐賀の「イカ」の話しなど、現場感あふれる楽しいトークの他、「顧客体験をアップデートするためにはどうしたらいいか?」という問いに対し、顧客による「貢献」を演出することと、SafetyでSecureな環境を確保することが重要という落合さんならではのコミュニティ論も展開されました。

NewsPicks Book『日本再興戦略』とも連動した本企画。落合さんのマッハ速度のトークとあわせて、知識のストックとしての書籍もお薦めです。

【第2位】 

佐藤航陽「お金2.0」(2017年12月15日)

タイムバンクなどを運営するメタップス代表の佐藤航陽さんを招いてのイベント。
2017年は、仮想通貨、VALU、TimeBankなど、従来のお金の定義では捉えきれない「新しい経済」が注目を集めた年でした。
人々の価値観は、拝金主義から楽しさの追求や社会貢献に移り始め、ガバナンスの構造も中央集権から分散化に向かいつつあると佐藤さんは解説します。

ほとんどの時間を一人で過ごし、深い思索を重ねているという佐藤さんの哲学者のような視座からは、30年先の未来の日本が垣間見られるようです。
ベストセラーとなった『お金2.0』はもはや今の時代、必読の教養書。これからのビジネスや組織のあり方を考える上でも押さえておきたい一冊です。

【第1位】  

堀江貴文×佐藤航陽×光本勇介「お金2.0時代の生存戦略」(2017年12月18日)

そして堂々の第1位は、堀江貴文さんと、第2位にも登場したメタップス佐藤さん、そして昨年、買取アプリ『CASH』をDMMに70億円で売却したことでも話題になった光本勇介さんが登壇した回。仮想通貨に代表される新しい経済や、生き方についてのトークが繰り広げられました。

光本氏は、2017年はいろいろなモノに価値が付いた年だったと振り返ります。つまり、仮想通貨だけでなく中古品や人の時間、スペースにも価値がつきました。その上で、2018年は流動性が上がり、決済が多様化すると予測していましたが、2018年上半期は果たしてどうだったでしょうか。

ちなみに、この対談で漫画化したいと話題になっていた堀江貴文さんの『多動力』は、早くも今年3月に実現されるというスピード感でした。

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以上、人気動画ランキング トップ5をご紹介しました。

他にも見ごたえたっぷりのアカデミア動画。ぜひお気に入りの回を探してみてください。

文:山口晶子
編集:柴山由香

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毎月最前線で活躍しているゲストをお招きしてビジネスに役立つお話を伺うイベントを開催しています。
イベント以外にも、毎月最先端の知が学べる書籍が手に入り、オリジナル動画コンテンツも視聴可能。
NewsPicksアカデミアを、ぜひご自身の教養やキャリアのアップデートに役立ててください。

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