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感謝の気持ちが自己効力感を高める!神社で言葉のワークショップ

3月17日(土)台東区入谷の「小野照崎神社」にて、NewsPicksアカデミア アンバサダーイベント「神社LABO Vol.1- 心を言葉に、言葉を文字に -」が開催されました。

神社×言葉

今回のイベントは、神社での開催でした。小野照崎神社は、東京の江戸時代から続く伝統と格式のある神社。芸能や学問の神様として親しまれています。

古来より、神社はその地域の人々が集う場所。今でいうコミュニティの原点ともいえます。
実はイベント主催者の1人、NewsPicsアカデミアアンバサダーの小野さんはこちらの神社の権禰宜(神職の名称)です。
これも、ご縁。神社で何かイベントを開催したい!というアンバサダーの想いからスタートしました。

当日は、ワークの合間に祈祷の時間もありました。全員で神殿に行き、小野さんの解説を受けながら祈りを捧げます。
忙しい日常では、なかなかゆっくり祈る時間を持てないもの。静寂の中で祈る時間は頭と心の整理になり、終わった後はすっきりとした気分になりました。

なぜ神社で言葉のイベントなのか。
それについては、講師の松嶋有香さん執筆のnoteをご覧いただくとよくご理解いただけると思います。

自己肯定感について

今回のイベントによって目指すゴールは「自己効力感を高めること」
自己効力感とはなんぞや。

こちらは講義のスライドを拝借。
自己効力感とは、未来の自分に対し「自分はできるんだ!」と思える感覚のこと。この感覚が高いと、何事にも挑戦しやすいし、そこから成功体験も積めるようになります。
逆に自分はできないかもしれないと思ってしまうと、失敗を恐れて新しいことにチャレンジできなくなります。また、失敗からの立ち直りにも時間がかかってしまいます。

この自己効力感を高めるのに重要なのが、こちらの4点。

3番目の言語的説得とは、周囲からの評価と励ましです。それを体験するのが今回のワークの目的でした。

「ありがとう」という言葉に込められたパワーを実感

ワークは3つのパートから成っていました。
①感謝の気持ちを表すお手紙(事前課題)
②自分以外の参加者のお手紙を読み、励ましのお手紙を書く
③お手紙を受け取る相手になったつもりでお返事を書く

ひたすらに自分と、そして手紙と向き合う時間。静かな部屋にカリカリと鉛筆を走らせる音が響きます。


最後に①~③の手紙を本人が読み上げる時間があります。

手紙を、ただ読み上げるだけ。
それなのに、柔らかく暖かい空気が神社に流れました。

手紙で最もよく出てきた言葉は、「ありがとう」

感謝を伝える手紙なのだから、当たり前と思われるかもしれません。しかし、最初からそうだったわけではないのです。事前課題の段階では、「ありがとう」よりも「ごめんなさい」が多かったのだとか。
確かにストレートに「ありがとう」と言うのはちょっと照れくさい気分がしますね。

松嶋先生からは、意識的に感謝の気持ちを口に出すようにアドバイスが。それを受けて、最終的にはお互いを思いやる気持ちにあふれた空間になりました。

食の力で、心も身体も浄化される

今回のイベントのもう一つの魅力が、パーソナルシェフの石原真紀子さんによる、ゆるマクロビランチ。

美味しくて美しくてヘルシーなお食事。間も無く芽吹く桜や山里を感じさせる春らしい盛り付けが素敵でした。豊かな食事が豊かな心を形成することを、身をもって体験できました。

参加者の声ー自分と徹底的に向き合う時間を通して得たもの

「感謝の手紙は書きたいとは思いつつ書く時間がなかなか取れなかったので、こういう風に形にできたことで自己効力感が上がったように思います。母に手紙を書いたので、母に渡したいと思います。」

「今日のワークを通して、感謝の気持ちもそうなんですけど、普段頭では考えているんですけど、言葉にするとなかなか出てこないんだなと感じました。これを機に言葉にして相手にしっかり伝えるということをやろうと思いました。

「自分で感謝を言葉にするのもそうですが、他の人が感謝しているのを聞いたり、そこに対して感謝を戻すという一連の行動自体が、関係ない話であっても心があったまる感動があったので、その感情を含めて日々感謝をしていきたいなと思いました。」

「テーマが感謝と言うことだったので、日常の中で"ありがとう"と言うことはあるんですけれども、果たしてそれが心が込もっているのか、ただテンプレート的に言ってしまっているのではないかと感じていた部分があったので参加しました。ワークを通じてもう一度感謝を伝えるという気持ち、伝え方で感じる部分がありましたので今後生かしていきたいです。」

「普段から書くのが好きでなんでも書くのですが、自分の理解を促進するために書くことにしています。感謝の言葉を今までに書いたことがなくて、感謝の言葉は思うよりも書くほうがもっと自分の感情を引き出すことができると知ることができました。

「皆さんが"ありがとうございました"と手紙に書いてあるのを読むのを聞くと、すごく気持ちが良くなってきて、"ありがとうございました"という言葉がたくさんある環境って素晴らしいんだなと思いました。」

スタート前の緊張感漂う空気感とは一変し、暖かく満たされた空気感に包まれ、イベントは終了。

最後に宿題が出ました。
今回書いた感謝の手紙を、相手の方に渡すということ。

感謝は伝えてこそ意味があるということを体感した参加者の皆様。実際に手紙を渡した報告を松嶋先生に伝えてくださった方もいらしたそうです。
当日だけでは終わらない。内面を動かすイベントとなりました。

【当日の集合写真】

イベントページ

文・写真:池田実加
編集:柴山由香

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