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「万年筆」製品レビュー

製品レビューについて

今回は、筆者が実際に持っている万年筆をユーザー目線でレビューしたいと思います。万年筆の基本的な説明のみならず、製品レビューや関連する製品の紹介なども随時行っていきたいと思います。

万年筆レビュー第1回

万年筆レビュー1回目は「セーラー長刀研ぎ万年筆 中細(旧タイプ)」です。

聞きなれない言葉だと思いますが、長刀(なぎなた)研ぎとは、セーラー万年筆のオリジナルペン先で、セーラー万年筆のみが生産しているペン先です。

筆者お勧め万年筆
「ペリカン万年筆 ペリカーノジュニア レッド」

03月18日補正後

長刀の刃型

このペン先は、セーラー万年筆が、日本の文字をより美しく書くことのできるものを、と創業より研究開発を進めてきたペン先で、長刀の刃型のような細長い角度のついたペンポイントを付けているところにあります。

ペン先特長

この独特の形をしたペン先により、ペンを寝かせると太い線が書け、立てると細い線が書けるという特長があります。同じ字幅のスタンダードなペン先よりも全体に太めの線になっていて、トメ、ハネ、ハライなどが多い漢字などを最も美しく筆記するペン先となっています。

ペン先の違い

ペン先の違いに注目してください。上が長刀研ぎのペン先、下がスタンダードペン先です。ペンポイントが長刀のような形に成型されています。

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長刀研ぎで通常の筆記、ペン先を立てて筆記、スタンダードペン先(セーラー大型ペン先中細)の比較です。

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原稿用紙に書いてみて

セーラー万年筆のホームページの一文を大きめのマス目の原稿用紙(8㎜×8㎜)に書いてみました。画数の多い漢字もペン先を立てることでクリアしています。ただ、大きめのマス目の原稿用紙(8㎜×8㎜)が下限でこれより小さい字を書くことには向いていないようです。

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比較的大きな文字を書くサインなどには最適な万年筆なのではないでしょうか。

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好みの問題になるとは思いますが、長刀研ぎには黒いインクで力強く書くのが似合っていると思います。

受注停止に…

レビューに使った万年筆は10年ほど前の物で、旧タイプとなります。一時期生産が受注に追いつかず受注停止になっていました。以前はペン先の模様やボディーも通常のプロフィット21万年筆と同じものが使われていましたが、2年ほど前にペン先の模様やキャップのデザインが一新されより格調の高いデザインの万年筆となっています。

編集後記 第6回


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