内向型の言い訳と戦略と友人への手紙

内向きって?

kindleのおすすめで出てきた本がとても良い本でした。

最近隣人と会話をしていて「荒木さんは内向き過ぎる」と言われることがたびたびあり「え!そんなことなくない?てかウチムキってどういうことよ」と疑問に思っていたのだけれど、読んだら「それな」でした。自分内向きなんかじゃないと思っている人ほど読んでみてください。kindle版だと試し読みページの中で内向性チェックができます。

内向型の特徴はいろいろあって、アウェイが苦手とか冷え性とか(著者によると、内向型の人は副交感神経が強いとかでそのへんの関係みたい)、確かに確かにというポイントは多いんですが、一番しっくりきたのが「外からの刺激を受けすぎるとしばらく引きこもる」という性質。

外向型は、自分の外側の世界にエネルギー(刺激、情報)を求めるので、外に取りに行っては枯渇してまた外にとりに行く、という動き方をするそうです。

一方で内向型は、外からの刺激はほんのちょっと受けるだけでもういっぱいいっぱい。パンやお味噌が発酵して膨張するみたいに、少量の刺激を元に自分の内側でエネルギー(刺激、情報)を増幅させるのだそうです。一つの事象に対して、これはこうなんじゃないかとかあれはああなんじゃないかと想起されることがたくさんある。

七味のかけ方みたいだなと思ってます。
外向型は「辛い物好き」。辛い物を良く食べるのである部分舌がマヒしていてあまり辛みを感じない、だから七味をどんどんかける。一方で内向型は「辛い物苦手」、ほんのちょっとかけただけで「うわー辛い辛い」って大騒ぎになるので七味もほんのちょっとしかかけない。ある意味、刺激の「燃費が良い」。

私は本を読むのがめちゃくちゃ遅い。1行1行読むたびにあーだこーだと心の声が五月蠅くて、目は(読書してるっぽく)次の行を追っているのだけれど本の中身がまったく頭に入って来ず、同じ行を何度も読み返すという現象が起こります。これ、内向型の症状だったんだなあ。

ヒットアンドアウェイ

この本の興味深いのは著者がアメリカの人ということ。あちらではより外向性が評価されがちで、内向的というだけで肩身の狭い想いをしているようです。「私たちだってうまくやれるんだよ、なんせビルゲイツだってアインシュタインだっても内向型なんだから」と仲間に励ましを送っているのを読んでいると、アメリカの内向型の人たちに親しみを感じます。

とはいえ、欧米とくに米を追いかけてやれリーンだのやれ高速PDCAだのへ驀進している日本でも、内向型で「もっと動かなくちゃ…うぅ」とフラストレーションをかかえている人はやっぱり多いと思う。

著者は、内向型も外の世界に出なきゃならない局面があり、その場合はヒットアンドアウェイ方式で「すぐ引っ込めばよい」と言ってます。陰からだだだっと走っていってえいっとタッチしてまた陰に逃げ帰る。それでいいと思うとだいぶ気が楽になります。


そういう状況に持ち込むためには、ヒットアンドアウェイで済むようなスケジュールにしたり、予め戦略を立てたりが必要なわけですが、家にこもってちまちま考える内向型にとっては寧ろ得意な作業なはず。

…という制御がうまくできずに先日岩手で迷惑をかけてしまったお友達のヨハクさんへの謝罪をここで挟みます。私は内向型なんですという言い訳をたっぷりした後でどうかとも思いますが、ヨハクさんには私なりの解釈を伝えた上でごめんなさいを言いたい。

決壊と自問

今月頭、3日間ではあるけれど岩手訪問の機会を得ることができました。引っ越して数か月なのに、飛びぬけたフットワークで既に県内縦横無尽に縁を持ってるヨハクさん、「次岩手に行くときに会いに行けて、流動を受け入れてくれるような人と繋がりたい」という願いを聞いて、感覚の合う人をたくさん紹介してくれました。

紹介してもらったゲストハウスに泊まって明けた3日目の朝、オーナーさんに挨拶しなきゃと起き上がったら、脈絡なく急に心がぼかっと抜け落ちた。なんとか身支度をして、フロントでまともな会話もできず、そそくさとチェックアウトをして出てしまいました。ヨハクさんご夫婦が見送ってくれたとき私は泣いてしまっていて、お二人にはわけがわからなかったと思います。本当にすみませんでした。

振り返るに、前述の本のとおり、内向型の私はたくさんの人に会って、受けた刺激を内部で暴発させてしまったのが一つ。

そしてもう一つは、私自身の足りなさに打ちのめされたこと。
会う人会う人に事業の説明をして、皆さんに珍しがったり面白がったりしてくれました。だけれど、それなのに、私自身が「それ、本当に良いことか?」「私のやってること、結局なんなんだ?」「私の話、この人たちに何か利があるのか?」という疑念を頭の中で延々とループさせてしまった。

この旅で出会った、質の高い、嗅覚の鋭い、岩手の人々に気付かせてもらったのでした。

壁とお守り

内向型は即興が苦手。部屋にこもってちまちま戦略を立てなくては。

次に岩手に行くときには、前後や間に引き込もり時間をきちんとつくって、人と会える時間はがぶがぶっとインプットできるような状態に整えていきたいと思います。ゲストハウスのオーナーさんにも改めてご挨拶して、いろんな話をしてみたい。

そして、誰かと出会った瞬間に、疑念を野放しにせず自信をもって伝えるのに必要なだけの基盤をきちんとつくりこんでいくこと。少し時間がかかるかもしれないけれど、4年前つくった事業計画のお守りの利きが悪くなってるのは前から感じていたので、きちんと新調したいと思います。

残課題があるのは良いこと。今回出会った人と再会できる日を、出会えなかった人と会えるときを楽しみにちまちまやります。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

10
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。