見出し画像

Sleek by Sarasalon 開発秘話2

1人企画の限界

こんにちは。野島です。

前回の記事はこちら

僕は担当ブランドを1人で企画しています。

ちなみに商品開発をする時は

1、市場の動向はどうなっているか
2、消費者の動向はどうなっているか
3、ターゲットを誰にするか
4、どんなコンセプトにするか
5、どんな品質にするか
6、どんなデザインにするか
7、いくらで販売せるか
8、競合品とどんな差別化にするか
9、どこの販路で売るか
10、どうやって売るか

を考えて進めています。

元々バイヤーとして数多くの商品を見たりプレゼンを聞いてきたので流れや抑えるべきポイントは理解しているつもりですが、実際に商品を作って行くうちに自分の強みと弱みがわかってきました。

強み

・小売(バイヤー、マネージャー)の経験
・業界内で知り合いが多い
・目標からの逆算力
・品質の目利き力
・トレンドを反映した商品企画力
・人の才能を見つける力
・継続力
・交渉力

弱み

・自分が主体でないと力が発揮出来ない
・斬新なアイデアの発想力が弱い
・他の業界のトレンドに疎い
・デザイン作成が出来ない
・広告全般に疎い
・ブランド育成ノウハウがない

斬新なアイデアは産み出せないし秀逸なデザインセンスもなければ広告にも疎い。やればやるほどスキルも勉強も全然足りてない事を思い知る事に。

経験と努力で成長できる部分もあるとは思うけど現地点での自分の限界値も見えてガッカリです。

とは言え凹んでても仕方ないので、やりたい事を決めてそれに向けて得意な事は自分でやるけど苦手な部分は出来る人に任す方法にしようと方向転換しました。

企画監修というスタイル

まずはデザインと広告を何とかしたいけどそんなに伝もないし高額な報奨を払うお金もない。

そこで思いついたのが企画監修としての仕事でした。

自分が全体の構想や物作りや営業をするからその企画に乗って自社商品を作りたいという企業を探そうという考えです。その代わりデザインと広告はお願いするというものです。

つまり
●デザインと広告が得意で化粧品を作りたい
●僕の構想に乗ってくれる
この2つの条件に合う企業を探そうという事です。


商品作るには少なくとも○千万円はかかるのでそんな簡単な話ではないけれど色々なコネクションを使って探して行きました。

そんな中飲み友達からの紹介で興味を示してくれたのがエイベックス様とオモテナシ様でした。初めて会ったのが2019年4月、その後何回か打ち合わせして

エイベックス様とはスキンケアの「ソラオト」
オモテナシ様とはヘアケアの「フラケア」


を2020年7月に発売する事で進めて行くことになりました。

詳細はここでは割愛しますが、同じ時期に2ブランドを進める事でデザインや広告についてやり方や内容を比較しながら学べたのは良い経験でした。

何より、多くのタスクを双方の理想の形になるように多方面の方と調整してスケジュールを管理して進める経験は大きな財産になりました。

両社ともに商品発売後も交流させて頂いているのでまたいつか一緒に仕事できたらいいなと思っています。

理想のチーム結成

企画監修をさせてもらっているうちに、やはり自分の商品をデザイナーと広告会社とチームを組んで一緒に作りたいと思うようになりました。

とはいえ誰でも良い訳ではなくチームにしたいのは

スキルが高い人
やりやすい人
決定権(スピード感)がある人

です。

ただその地点ではそんな繋がりはないのでまずは広告とデザインが得意で話しやすい人を探す事にしました。

そんな中2019年11月に1人で企画したソイアミがLDKの2019年のコスメオブザイヤーを受賞しました。
色々出来ないこと多いなぁと思ってた時期だったのでヤラセなしの雑誌での年間ベスト受賞は自分の物作りの自信にもなりました。


そしてソイアミが縁で後にチームで一緒にやってもらう広告会社の方(Yさん)と出会う事になります。

その時は普通に仕事のお願いをしただけでしたが、話しやすかったのでその後も色々情報交換をしていました。業界が違うYさんの話はどれも興味深く聞いてて楽しかったのでいつか一緒に何か出来たらなと思っていました。

またYさんにとっても僕のバイヤーとメーカー、買う側と作る側の両方を経験しているからこそ言える話は興味深かったのではないかと思います。積み重ねた物は無駄にはならないものです。

そのYさんが独立して会社をやるという話になりました。社長であれば決定権もあるしスタートアップの応援にもなるから声をかけるには絶好の機会だと思い早速声をかけました。

そしてYさんには僕の企画商品の広告戦略を担当してやってもらう事になりました。広告は素人には相場感もトレンドもわからないのでYさんがチームにいてくれると本当に助かります。そして何より僕にはない色々な情報やコネクションを持っているので今後の可能性が大きく広がりました。

後はデザイナーです。

僕が広告とデザインが出来る人を探してるという話をしていたらYさんがいい人いるよとデザイナーさんを紹介してくれました。

初めて会った時にそのデザイナーさん(Tさん)の作品を見てあまりの凄さに震えました。素人目にみてもこんなのどうやって出来るのと言うレベルです。しかも優しい。気難しくて取っつきにくかったらどうしようと思っていたけどめちゃくちゃ話しやすくていい人です。

こんな人生きてるうちに二度と会わない、どうしても一緒にやりたいと思いました。僕のやりたい事と仕事の進め方やルールを伝えて、Yさんの協力もあってTさんが一緒な商品開発に参加する事を快諾してくれました。

後で話を聞いたら過去の手掛けた仕事は誰もが知るハイブランドや超大手の仕事ばかりでほんとに何で僕と一緒にやってくれてるのか未だに夢みたいな話です。

そんな訳で2020年7月、スリークの発売にむけてチームが動き出しました。このチームで動けると思うとワクワクしかありません。

続く

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

良かったらいいねしてもらえると嬉しいです。

他の開発秘話は #スリークバイサラサロン
僕の他の記事は #NP企画

で見れます。












この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?