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Sleek by Sarasalon 開発秘話1

念願のヘアオイル発売

こんにちは野島です。

2021年3月に新商品を発売する事になりました。新商品の告知と頭の整理を兼ねて開発秘話を書いて行こうと思います。(発売してからだと結果をみてどうにでも脚色できちゃうので敢えて発売前に書いています)

今回作ったのはヘアオイル
「Sleek by Sarasalon」
(スリーク バイ サラサロン)

お風呂上がりに付けてドライヤーかけると髪がツヤツヤになるアウトバストリートメントです。

有名なとこだとロレアルのケラスターゼやナプラのNドット、ミルボンのエルジューダ等があります。そう、ヘアオイルは数多くのサロンメーカーが看板商品として発売している「美髪の最終兵器」です。



ヘアオイルの特徴

種類

開発秘話の前にヘアオイルについて少し説明します。

ヘアオイルは大きく分けてケラスターゼのようなシリコン系とNドットのような植物オイル系の2種類があります。

それぞれ

シリコン系
コーティング力に優れ補修力とツヤツヤ感

植物オイル系
保湿成分が浸透してパサつきの抑制

に優れているという特徴があります。

昔は人気を二分していましたが、最近は効果が実感しやすいからか圧倒的にシリコン系が人気です。

ちなみにシリコンはノンシリコンブームの時は悪者扱いされていたけど実際は食品やコンタクトレンズにも使われていて怖い物ではないです。

またシリコンは価格と品質(使用感)が比例していてごまかしが利きません。安い物と高い物では使用感が全く異なります。個人的にはシャンプーより圧倒的に原料価格と品質の違いがわかりやすいと思います。

その上同じシリコンの名前(ジメチコン、アモジメチコン等)でも色んな原料メーカーが扱っていてそれぞれ品質が大きく変わります。

同じ「塩」でも粗塩や岩塩や雪塩や食卓塩で味が違ったり、同じ「緑茶」でも原産地や栽培方法で味が違うのと似ています。

これに関しては実際に使っていい悪いを判断するしかありません。

揮発性

オイルは揮発性が高く、海外製だと価格は安いけど蓋とボトルの密着度が甘くて中身が揮発する可能性があるため、高くても日本製の容器がリスクが少ないです。
(海外製でもしっかりしている所もあると思います)

工場によってはリスクが高いためヘアオイルは海外容器では製造しないという工場もあります。今回お願いした工場もオイルは海外容器を使用しないとの事でした。

購入場所

ヘアオイルは立地や買い物特性もあって1000円を超える商品はドラッグストアよりもバラエティーショップ(プラザやロフト等)の方が店舗あたりで圧倒的に売れます。

単品で比較すると企業によってはシャンプーの何倍も売れていたりします。僕もドラッグストアで化粧品バイヤーをしていたのでその販売力の差に驚きました。

ただしバラエティーショップはドラッグストアに比べて売場の面積も小さくブランド力の強い競合品も多いためそこに並べてもらうのは当然ハードルが高いのが現状です。

ヘアオイルの特徴をまとめると

サロンメーカーの看板商品になってる
シリコン系と植物系の2種類ある
価格と使用感が比例する
最近はシリコン系が人気
同じシリコンでも使用感は異なる
日本製の容器がリスクが少ない
バラエティーショップでの購入者が多い
売場の競争が激しい

という感じです。

構想から2年

実はヘアオイルは2019年5月に試作品を作り始めました。ソイアミの発売が2019年7月だからその少し前です。シャンプー作ったら次はヘアオイルを作りたいと思って工場と試作品を繰り返していました。

実に発売の約2年前です。

何で発売までにそんなに時間がかかったかというと、これなら行けるというワクワク感が沸いて来なかったからです。原価も高いし競合も強いし要は勝てる自信がなかったんですね。

ビジネスなので発売するなら自分がバイヤーでもやりたいと思える物を、採算の見込みが立つ状態にして発売すべき。とは言え思うのは簡単だけどその状況を打開する具体的な案が降ってくる訳でもなく時間だけズルズルと経っていました。

しかしある出会いが僕に発売の決断を大きく後押ししてくれる事になります。

続く

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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